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2020年度全米大学王座決定戦プレビュー②【スタッツ比較】

2020年度全米大学王座決定戦プレビュー②【スタッツ比較】

2020年度ナショナルチャンピオンシップゲームのプレビュー第2弾は「数字で見る2チーム」。両校の過去のデータと今年のデータを照らし合わせて見てみたいと思います。

 参考記事2020年度全米大学王座決定戦プレビュー①【ここまでの軌跡】

チーム概要

オハイオ州立大
アラバマ大
931勝326敗53分け
全米2位
通算戦績
928勝331敗43分け
全米3位
73.1%
全米1位
勝率
72.9%
全米3位
Big Ten
所属
SEC
39回
全米4位
リーグ王座
32回
全米7位
51回
全米9位
ボウル出場数
72回
全米1位
49%(25勝26敗)
全米48位
ボウル勝率
61.3%(42勝26敗3分け)
全米11位
4回
全米3位
CFP出場回数
6回
全米1位
3勝2敗
CFP戦績
7勝3敗
88人
全米2位
オールアメリカン
74人
全米6位
7人
全米1位
ハイズマン受賞者
3人
全米5位
ライアン・デイ
2年目 | 23勝1敗
監督
ニック・セイバン
14年目 | 164勝23敗

両チームともカレッジフットボール界で知らない人はいない名門中の名門。北のBig Tenカンファレンス、南のサウスイースタンカンファレンス(SEC)において常に上位を狙えるチームです。

アラバマ大は2000年代に低迷した時期もありましたが、2007年から現在の監督であるニック・セイバン(Nick Saban)監督が就任すると復活。以来彼らは13年間で5つのナショナルタイトルを獲得するというダイナスティーを闊歩しています。

一方のオハイオ州立大もジム・トレッセル(Jim Tressel)監督時代の後半となる2010年代初頭にNCAAの制裁を受けて同監督が辞任すると一時ガックっと戦績が落ちますが、2012年にアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督が就任すると息を吹き返し、7年間で全米制覇1度、Big Tenタイトル獲得3度と完全復活。

そして2018年度シーズン後にマイヤー監督が引退するとそれを引き継いだライアン・デイ(Ryan Day)監督がその勢いを衰えさせることなく、昨年と今年リーグ制覇を達成してチームは4連覇中。

両チームとも所属するカンファレンスで絶対的な存在感を示している業界随一のチーム達なのです。


2020年度シーズン比較(オフェンス)

オハイオ州立大
アラバマ大
7勝0敗
通算戦績
12勝0敗
43.4点
全米5位
平均得点
48.2点
全米2位
180回
全米69位
1stダウン数
332回
全米1位
50%
全米6位
3rdダウン成功率
59.26%
全米1位
141回/192回
パス(成功/回数)
288回/380回
272.3YD
全米31位
平均パスYD
349.3YD
全米5位
21回/6回
パスTD/INT
37回/4回
316回
ラン回数
439回
272.6YD
全米5位
平均ランYD
185.7YD
全米46位
17回
ランTD
35回
544.9YD
全米4位
トータルYD
535YD
全米6位

アラバマ大が12試合、オハイオ州立大が7試合と5試合の隔たりがあるため数字だけ見て単純に力を比較することは出来ませんが、一つ言えることはどちらのチームもハイスコアオフェンスを擁しているということです。

あとはアラバマ大の方がパスオフェンスで数字が伸びているのに対し、オハイオ州立大のランオフェンスがアラバマ大のそれよりも約100ヤードも上回っているところ。このランに関してはBig Tenカンファレンスの優勝決定戦ならびにCFP準決勝戦となったシュガーボウルにてRBトレイ・サーモン(Trey Sermon)が合計525ヤードを一気に稼いだことが反映しているのだと思います。

2020年度シーズン比較(ディフェンス)

オハイオ州立大
アラバマ大
22.0点
全米31位
平均失点
19.0点
全米13位
35.1%
全米25位
3rdダウン阻止率
41.4%
全米76位
281.1YD
全米116位
平均パスD
242.9YD
全米79位
7回
全米58位
パスINT
12回
全米17位
2.71回
平均サック数
2.83回
89.1YD
全米2位
平均ランD
110.2YD
全米13位
82.6%
全米54位
レッドゾーンD
73.5%
全米15位
370.3YD
全米41位
トータルD
353.2YD
全米32位

ディフェンスのスタッツも試合数の違いにより単純に比較することは出来ません。しかしそれでも見えてくるものは多少存在すると思います。

例えば両チームとも割とパスを投げられている割に失点数は少なめだとか、平均QBサック数は似通っているだとか、ランディフェンスはどちらも優れているもののオハイオ州立大に僅差で軍配が上がっているだとか、レッドゾーンディフェンスでアラバマ大が威力を発揮しているだとか。

確かにオハイオ州立大のディフェンスはクレムソン大戦でQBトレヴァー・ローレンスに400ヤード投げられましたし、インディアナ大戦ではQBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr.)に500ヤード近く投げられてしまったこともあり、パスに弱いところと一致しています。

とはいえ、前述の通り試合数が違いすぎるということと、試合をこなしていく中でちーむの状況は変わっていくということから、この数字が一概に現在の両校の状況を映し出しているとは言えません。

そこで両チームの最近2試合の数字を出してみたいと思います。

最近2試合のスタッツ比較

オハイオ州立大
アラバマ大
35.5点
平均得点
41.5点
249.5YD
平均パスYD
357.5YD
326.5YD
平均ランYD
163.5YD
576YD
トータルYD
521YD
19.0点
平均失点
30.0点
312YD
平均パスD
322YD
74.5YD
平均ランD
96.5YD
386.5YD
トータルD
418.5YD

ここ最近2試合ではオハイオ州立大のランアタックが凄まじいことになっていますが、これは前述のRBサーモンの活躍が大きく影響しています。

またディフェンス陣の健闘も目立ちます。特に失点数及び被ランヤードのカテゴリーで彼らが相手を攻略しているのも見とれます。特にシュガーボウルではクレムソン大のRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)を32ヤードの抑えたのは圧巻でした。

アラバマ大のディフェンスの数値が若干やられ気味なのは、SEC優勝決定戦でフロリダ大のハイスコアオフェンスとやりあったからです。この試合ではQBカイル・トラスク(Kyle Trask)に408ヤード投げられ46失点してしまいました。が、フロリダ大ほどのオフェンス力があればおそらくどんなに優れたディフェンスが相手であっても高失点は免れなかったことでしょう。

どちらにしても言えることはオハイオ州立大は尻上がりに調子を上げてきているということです。フィールズのパサーとしての能力はトラスクと比べても遜色ないものですし、アラバマ大はサーモンのようなパワーバックを今季相手にしてきていません。

アラバマ大に勝つには彼らと対等に点を取り合えるオフェンスを持つことが必須条件とされていますが、ここまでの勢いを見ればオハイオ州立大にはそれを満たすオフェンス力が十分に揃っていると言えそうです。

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