2020年度ナショナルチャンピオンシップゲームのプレビュー第2弾は「数字で見る2チーム」。両校の過去のデータと今年のデータを照らし合わせて見てみたいと思います。
参考記事2020年度全米大学王座決定戦プレビュー①【ここまでの軌跡】
チーム概要
両チームともカレッジフットボール界で知らない人はいない名門中の名門。北のBig Tenカンファレンス、南のサウスイースタンカンファレンス(SEC)において常に上位を狙えるチームです。
アラバマ大は2000年代に低迷した時期もありましたが、2007年から現在の監督であるニック・セイバン(Nick Saban)監督が就任すると復活。以来彼らは13年間で5つのナショナルタイトルを獲得するというダイナスティーを闊歩しています。
一方のオハイオ州立大もジム・トレッセル(Jim Tressel)監督時代の後半となる2010年代初頭にNCAAの制裁を受けて同監督が辞任すると一時ガックっと戦績が落ちますが、2012年にアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督が就任すると息を吹き返し、7年間で全米制覇1度、Big Tenタイトル獲得3度と完全復活。
そして2018年度シーズン後にマイヤー監督が引退するとそれを引き継いだライアン・デイ(Ryan Day)監督がその勢いを衰えさせることなく、昨年と今年リーグ制覇を達成してチームは4連覇中。
両チームとも所属するカンファレンスで絶対的な存在感を示している業界随一のチーム達なのです。
2020年度シーズン比較(オフェンス)
アラバマ大が12試合、オハイオ州立大が7試合と5試合の隔たりがあるため数字だけ見て単純に力を比較することは出来ませんが、一つ言えることはどちらのチームもハイスコアオフェンスを擁しているということです。
あとはアラバマ大の方がパスオフェンスで数字が伸びているのに対し、オハイオ州立大のランオフェンスがアラバマ大のそれよりも約100ヤードも上回っているところ。このランに関してはBig Tenカンファレンスの優勝決定戦ならびにCFP準決勝戦となったシュガーボウルにてRBトレイ・サーモン(Trey Sermon)が合計525ヤードを一気に稼いだことが反映しているのだと思います。
🔥🌰 @treyera has been ridiculous in the last two games for @OhioStateFB! #FOXFacts pic.twitter.com/zIyJjQ3RtY
— FOX College Football (@CFBONFOX) January 2, 2021
2020年度シーズン比較(ディフェンス)
ディフェンスのスタッツも試合数の違いにより単純に比較することは出来ません。しかしそれでも見えてくるものは多少存在すると思います。
例えば両チームとも割とパスを投げられている割に失点数は少なめだとか、平均QBサック数は似通っているだとか、ランディフェンスはどちらも優れているもののオハイオ州立大に僅差で軍配が上がっているだとか、レッドゾーンディフェンスでアラバマ大が威力を発揮しているだとか。
確かにオハイオ州立大のディフェンスはクレムソン大戦でQBトレヴァー・ローレンスに400ヤード投げられましたし、インディアナ大戦ではQBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr.)に500ヤード近く投げられてしまったこともあり、パスに弱いところと一致しています。
とはいえ、前述の通り試合数が違いすぎるということと、試合をこなしていく中でちーむの状況は変わっていくということから、この数字が一概に現在の両校の状況を映し出しているとは言えません。
そこで両チームの最近2試合の数字を出してみたいと思います。
最近2試合のスタッツ比較
ここ最近2試合ではオハイオ州立大のランアタックが凄まじいことになっていますが、これは前述のRBサーモンの活躍が大きく影響しています。
またディフェンス陣の健闘も目立ちます。特に失点数及び被ランヤードのカテゴリーで彼らが相手を攻略しているのも見とれます。特にシュガーボウルではクレムソン大のRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)を32ヤードの抑えたのは圧巻でした。
アラバマ大のディフェンスの数値が若干やられ気味なのは、SEC優勝決定戦でフロリダ大のハイスコアオフェンスとやりあったからです。この試合ではQBカイル・トラスク(Kyle Trask)に408ヤード投げられ46失点してしまいました。が、フロリダ大ほどのオフェンス力があればおそらくどんなに優れたディフェンスが相手であっても高失点は免れなかったことでしょう。
どちらにしても言えることはオハイオ州立大は尻上がりに調子を上げてきているということです。フィールズのパサーとしての能力はトラスクと比べても遜色ないものですし、アラバマ大はサーモンのようなパワーバックを今季相手にしてきていません。
アラバマ大に勝つには彼らと対等に点を取り合えるオフェンスを持つことが必須条件とされていますが、ここまでの勢いを見ればオハイオ州立大にはそれを満たすオフェンス力が十分に揃っていると言えそうです。