10月最後の週末を終え、いよいよ今季のカレッジフットボールも終盤となる11月に突入していきます。先週は多くのランクチームが黒星を喫し、最新のランキングにも大きな変化が訪れました。その新たな顔ぶれとなるトップ25チームを見ていきます。
関連記事2019年度シーズンランキング【第10週目】 参考記事第9週目レビュー最新のランキングでは首位の交代が見られました。先週までの1位だったアラバマ大を抜いて新たな首位に輝いたのはルイジアナ州立大。彼らは先週アーバン大との激戦を勝ち抜き8勝目を挙げました。アラバマ大はアーカンソー大をQBトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)抜きで叩きこちらも8連勝。トップ票数はアラバマ大のほうが上ですが(21票に対しルイジアナ州立大は17票)、おそらく誰か投票者の1名がアラバマ大を3位に投票したのでしょう。実際ポイント数はルイジアナ州立大が1476点に対しアラバマ大が1474点とたったの2点差だったのです。
そんな2チームと大差がないのが3位のオハイオ州立大。彼らのポイント数は1468点ですから、アラバマ大との差は僅か6点。今週4位のクレムソン大が1406点であることを考えればクレムソン大にも7票のトップ票が入っているとは言え、ルイジアナ州立大、アラバマ大、オハイオ州立大が現在トップ3として差をつけていることが伺えます。
5位には先週6位のペンシルバニア州立大がまた1つランクを上げてきました。それは先週5位のオクラホマ大がカンザス州立大にまさかの敗戦を喫してしまったおかげです。その恩恵は6位のフロリダ大以下も受けていますが、7位には先週11位のオレゴン大が一気に4つもランクを上げてトップテン入り。9位のユタ大も12位からのトップテン入りということでここにきてPac-12カンファレンス出身チームが2チームも上位に食い込んできました。開幕早々前チームが1敗を喫してしまったこのカンファレンスですから後半のこの追い上げは驚異的といえます。
その2チームに挟まれた8位のジョージア大も棚ぼた的に順位を上げてきました。それはオクラホマ大だけでなく先週8位のノートルダム大もミシガン大に敗れたからです。そのオクラホマ大は10位に脱落。未だにBig 12カンファレンス出身チームとしては最上位チームとなっていますが、残りの5週間で果たして彼らは再び上位を脅かせるまで復活を果たせるでしょうか。
その下にはルイジアナ州立大との激戦に僅差で敗れたアーバン大が9位から2つ順位を下げて11位に、12位には試合がなかったものの未だ無敗のベイラー大、13位には1941年以来の開幕後無敗記録を更新し続けるミネソタ大、前述のノートルダム大を倒したミシガン大が19位から5つも順位を上げて14位にランクアップ、そして「グループオブ5」の希望の星、サザンメソディスト大はヒューストン大を倒して無敗を守り15位に。
ミシガン大に完敗したノートルダム大は8位から一気にランクを16位にまで落とし事実上プレーオフレースから脱落。17位にはサザンメソディスト大と同じ「グループオブ5」出身のシンシナティ大。18位にはオハイオ州立大との対戦でいいところなく敗れ去ったウィスコンシン大が13位から転落。19位はBig Tenカンファレンスのアイオワ大、そして20位にはサンベルトカンファレンスからアパラチアン州立大がまた一つ順位を1つ上げてきました。
最後の5チームの顔ぶれはボイジー州立大(21位)、カンザス州立大(22位)、ウェイクフォレスト大(23位)、メンフィス大(24位)、サンディエゴ州立大(25位)です。 オクラホマ大を倒す大金星を得たカンザス州立大、そして「グループオブ5」出身でどちらも7勝1敗と好成績のメンフィス大とサンディエゴ州立大がそれぞれ今週新たにランクインした3チームです。
逆に先週敗戦したせいでランク外へ転落したチームはテキサス大(15位)、アイオワ州立大(23位)、アリゾナ州立大(24位)の3チーム。特にテキサス大は今季3敗目で15位から一気にランク外へ転げ落ちてしまいました。
これでルイジアナ州立大とアラバマ大との1位2位の直接対決の舞台が整いました。もっとも順位の方は逆になりましたが、チーム力そしてここまでの戦いぶりを見るとルイジアナ州立大が1位に躍り出たこともうなずけますが、アラバマ大としてはこのタイミングで2位に落ちたことはモチベーションを高めるにはもってこいの材料と言えます。とはいえこのマッチアップは両チームのバイウィークを挟んで2週間後に行われますから、ひょっとしたら来週のランキングでまた順位が入れ替わっているかもしれません。特にアラバマ大は現在QBタガヴァイロアがこの試合に出場できるかどうかまだ微妙な段階ですから、彼の状況次第でランキングに変動があったとしても不思議ではありません。