第7週目のAPランキングを分析

第7週目のAPランキングを分析

今季のカレッジフットボール界も10月に突入しシーズンの真ん中に差し掛かろうとしています。先週は3つのランクチーム同士の試合があり、その結果の影響で最新のランキングでは新たな順位の変移が見られます。それを見ていきたいと思います。

参考記事2019年度シーズンランキング【第7週目】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

1位のアラバマ大と2位のクレムソン大は先週試合がありませんでしたので順位は据え置き。3位のジョージア大はテネシー大を撃破して同じく順位をキープしました。先週4位のオハイオ州立大は同25位のミシガン州立大を難なく倒して6勝目を挙げ早くもボウルゲーム出場資格を確保しましたが、この勝利の結果投票ポイントが3位のジョージア大と同点となったため、順位を4位から一つ上げて3位タイとなりました。

5位と6位のルイジアナ州立大オクラホマ大もそれぞれ快勝して同位置を確保。そして今週の7位には先週アーバン大との大一番を制したフロリダ大が10位からアンプアップ。

8位と9位のウィスコンシン大ノートルダム大も順当に勝って先週と同じランキングを守りました。そして今週新たに10位に食い込んできたのはペンシルバニア州立大。彼らはここまであまり話題に上がってこなかったチームですが、しっかりと勝ち星を重ねてここまで5連勝。彼らの真の力は今週末のアイオワ大戦で明らかになりそうです。

11位には先週と同じくテキサス大。12位には上記のフロリダ大に敗れたアーバン大が7位から12位にダウン。13位のオレゴン大も先週と変わらず。そして14位と15位にはボイジー州立大ユタ大が先週から2つずつ順位を上げてきました。ボイジー州立大は「グループオブ5」陣営では最高位のチームです。BCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)時代のBCSバスター役だった頃のボイジー州立大を見ているようです。

そして16位にはミシガン大です。先週19位だったミシガン大は当時14位のアイオワ大と対決し、このディフェンスバトルを制して喉から手が出るほど欲しかった白星を獲得。今後この名門校が更にランクを挙げることが出来るでしょうか。

そのミシガン大に敗れたアイオワ大が17位。試合のスコアが10-3であったことを考えるとおそらくこの両チームに大差はないということなのでしょう。

18位から21位のアリゾナ州立大ウェイクフォレスト大バージニア大サザンメソディスト大も順位を先週から少しずつ上げてきました。21位のサザンメソディスト大は今季6勝目を挙げてボウルゲーム出場資格を獲得。6連勝というのは1982年以来のことですから、彼らにはこのままシンデレラストーリーを紡ぎ通してほしいものです。

22位にはBig 12カンファレンスからベイラー大が今季初となるランクイン。過去のスキャンダルでチームは一新されましたが、今季3年目のマット・ルール(Matt Rhule)監督下で今季破竹の5連勝。Big 12カンファレンスのダークホースとなるか。

23位には同じく今季初のランクインとなるメンフィス大。彼らも5連勝でアメリカンアスレティックカンファレンス所属でサザンメソディスト大と同じ西地区に属しています。この2チームの激突(11月2日)まで果たして両校はランキングで生き延びていることが出来るでしょうか。

24位には試合のなかったテキサスA&M大が25位からランクアップ。そして25位には先週18位のセントラルフロリダ大を見事破ったシンシナティ大がこちらも今季初となるランクイン。これで「グループオブ5」カンファレンス群出身チームは4チーム(ボイジー州立大、サザンメソディスト大、メンフィス大、シンシナティ大)となり、プレシーズン時にはセントラルフロリダ大1校だったことを考えると彼らが善戦していることがわかります。

一方ランク外に転落してしまったのはスタンフォード大にまさかの敗戦を喫してしまった15位のワシントン大、前述のセントラルフロリダ大、テキサス工科大に敗れた21位のオクラホマ州立大、そしてオハイオ州立大との対戦で苦杯を舐めさせられた25位のミシガン州立大でした。

今回のランキングをみて興味深いと思ったのは一位票がバラけていることです。これまでだと1位チームに50票ぐらいトップ票が入り、そのあまりを2位が頂くというような図式になっていましたが、最新のランキングを見てみると1位票を得たチームが5チームもあります。先週一票も入らなかったルイジアナ州立大にも二人の投票者が首位票を入れたからです。こんなに複数のチームがトップ票を得ているこの状況は非常に珍しく、長年カレッジフットボールを追っかけてきた筆者自身もあまりこのような状況は記憶にありません(記憶力が悪いだけかもしれませんが😅)。

しかもアラバマ大、ジョージア大、ルイジアナ州立大とSEC出身チームが3チームも全米最強だという評価を得ていることを考えるとこのカンファレンスが以下に猛者ぞろいなのかがわかります。今週末はルイジアナ州立大が7位のフロリダ大と対決することになっており、再びトップ10の顔ぶれに変化が訪れそうです。

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