かつてテキサス大で活躍し、プロ入りも果たしたRBセドリック・ベンソン(Cedric Benson)氏が今月17日にバイク事故を起こして他界されました。
同日夜、ベンソン氏は知人の女性を乗せてバイクを走らせていた所ミニバンと接触。すぐさま救急隊員が駆けつけましたが現場で死亡が確認されました。警察によると事故原因はスピード超過と視界の悪さだったそうです。
大学時代、ベンソン氏は名門テキサス大で1年生時からプレー。4年生時にはその年のベストRBに贈られる「ドーク・ウォーカー賞」を獲得。テキサス大での生涯ランヤードは5540ヤード(64TD)とし、これは同校出身選手でありハイズマントロフィーを1998年に獲得したリッキー・ウィリアムス(Ricky Williams)氏が樹立した6592ヤードというスクールレコードに次ぐ数字。またNCAA記録としてもベンソン氏の記録は歴代9位という素晴らしいものです。
テキサス大時代の在りし日のベンソン氏
大学を卒業後はシカゴベアーズからドラフトで第1巡目第4番目指名されプロ入り。シカゴでの3年間は思うような結果が残せませんでしたが、シンシナティベンガルズに入団するとそこで復活。2009年から3年間は1000ヤード超えをそれぞれのシーズンで達成するなど存在感をアピールしました。
しかし2011年度シーズン後にベンガルズはベンソン氏と契約更新を拒否。これは当時の監督だったマーヴィン・ルイス(Marvin Lewis)氏がベンソン氏の態度に嫌気が差したからだという話もあります。
参考記事Culture change: How Marvin Lewis turned the Bungles back into the Bengals (外部英語リンク)2012年度にはグリーンベイパッカーズと契約を結びますが、シーズン途中に足の怪我を負い、それが結果的に致命傷となって現役引退を余儀なくされました。
ベンソン氏がテキサス大に在学当時の監督であり、今年からノースカロライナ大の監督として現場復帰するマック・ブラウン(Mack Brown)監督は「セドリックは私が見てきた選手の中でも最もタフな選手の1人だった」と生前のベンソン氏を追悼していました。
テキサス大RBといえば前述のウィリアムス氏、さらにはレジェンドであるアール・キャンベル(Earl Campbell)氏を思い浮かべますが、ベンソン氏も彼らに肩を並べるほどの逸材でした。享年36歳。ご冥福をお祈りいたします。