カンファレンス優勝決定戦
第14週目に行われたのはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)に10つある各カンファレンスの優勝決定戦。中にはカレッジフットボールプレーオフ(CFP)に出場する4チームを定めるために重要な試合も含まれていました。
SEC(サウスイースタンカンファレンス)は東地区代表のジョージア大と西地区代表のルイジアナ州立大との対決。ここまで無傷で全米1位の座を守り続けてきたジョージア大がルイジアナ州立大を50対30で見事に蹴散らしSECタイトルを獲得。プレーオフへの切符を手に入れました。
Big Tenカンファレンスのタイトルゲームはオハイオ州立大を倒して東地区を制したミシガン大と混沌とした西地区を抜け出したパデュー大との対決。前半こそアンダードッグのパデュー大が僅差で競るも後半地力で勝るミシガン大が突き放し見事リーグタイトル2連覇。彼らも2年連続となるプレーオフ進出をほぼ手中に収めました。
Big 12カンファレンスのタイトルゲームの顔合わせはここまで12勝無敗のテキサスクリスチャン大とカンザス州立大の戦い。CFPランキングで3位のテキサスクリスチャン大は是非ともこの試合に勝って夢のプレーオフ進出を果たしたいところでしたが、レギュラーシーズン中に一度負けているカンザス州立大がリベンジに燃え試合はカンザス州立大ペースに。
ただ試合終了間際にテキサスクリスチャン大QBマックス・ドゥガン(Max Duggan)の気迫のこもったプレーでスコアを同点とし試合はOTに突入。モメンタム的にテキサスクリスチャン大有利かと思われましたが、カンザス州立大がテキサスクリスチャン大のゴールライン側のギャンブルを止め、さらに自身のFGを確実に決めて31対28でカンザス州立大が2003年以来の単独リーグタイトルを獲得。一方CFP出場を狙うテキサスクリスチャン大としては痛い敗戦となりました。
Pac-12カンファレンスの優勝決定戦は4位のサザンカリフォルニア大と11位のユタ大との間で争われました。サザンカリフォルニア大としては勝ちさえすればプレーオフ進出が約束されていましたが、この試合でエースQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)が脚部を故障。それが災いしてフルパワーのオフェンスを演出することができずにユタ大が47対24とレギュラーシーズン中の大戦に続き金星をゲット。
これで彼らは2年連続リーグタイトル獲得ならびに2年連続ローズボウル出場を確実なものにしました。一方のサザンカリフォルニア大ここまで来て痛い2敗目を喫しプレーオフ進出どころかリーグタイトルも獲得し損ねると言う痛い結果に。
この週末でレギュラーシーズンは翌週に行われる陸軍士官学校と海軍士官学校の試合を残して全て終了。そしてこの結果を受けて発表されたCFPランキングのファイナルランキングにおいて、プレーオフに駒を進める4チームがついに選ばれました。
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- ジョージア大(13勝0敗)
- ミシガン大(13勝0敗)
- テキサスクリスチャン大(12勝1敗)
- オハイオ州立大(11勝1敗)
またこの翌週にはその年の最高のカレッジ選手に贈られるアワード、ハイズマントロフィー授賞式がニューヨーク市内で行われました。この栄えある舞台に招待された4人は以下の選手たち。
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- ケイレブ・ウィリアムス(サザンカリフォルニア大QB)
- マックス・ドゥガン(テキサスクリスチャン大QB)
- CJ・ストラウド(オハイオ州立大QB)
- ステソン・ベネット(ジョージア大QB)
そしてこの栄光のトロフィーを手に入れたのはサザンカリフォルニア大のケイレブ・ウィリアムスでした。
参考記事サザンカリフォルニア大QBウィリアムスがハイズマントロフィー獲得
こうしてレギュラーシーズンの全ての行程が終了。残すは年末年始恒例のボウルゲームとプレーオフの3試合を残すのみとなりました。