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2022年度シーズン振り返って・・・

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感想

2022年度シーズンはいつもよりも増して戦力補強にトランスファーポータル経由の転校生を起用する大学が相次ぎました。データによると今季FBS(フットボールボウルサブディビジョン)に所属する131チームのうち先発を務めたQBの半分以上が転校生だったと言う数字も残っているようです。

また自身の肖像権などを用いてお金稼ぎを許されたいわゆるNIL(Name/Image/Likeness)も選手をリクルートする過程で多大なる影響を及ぼすことが明るみになりました。中には100万ドル(1ドル100円計算で約1億円)以上を稼ぎ出す選手も出現し出し、カレッジフットボール界のアマチュアリズムやモラルを疑問視する声がこれまで以上に噴出したと言う事実もあります。

ただカレッジフットボール自体は各週各地で熱戦が繰り広げられ、開幕から閉幕までの4ヶ月間があっという間でした。新型コロナのパンデミックが起きた中で開催されて2020年度シーズンから3シーズン目。日本ではまだまだその制限がかけられていると思いますが、アメリカでは少なくともスタジアムを見渡す感じではパンデミックはどこへやら・・・というところまで通常営業にもどっています。

昨シーズンもそうですが、今シーズンも特に感じたのはそういったパンデミックでの閉塞感から解放されたからか、試合終了後に勝利チームのファンがフィールドに雪崩れ込む姿が非常に多く見られました。その最たるものはテネシー大のファンがアラバマ大を倒した際にフィールドに溢れ返りゴールポストをへし折ってスタジアム外のテネシー川にぶち込んだというケースでした。

この試合では長年憎きライバルに苦渋を舐めさせられ続けてきたテネシー大ファンの鬱憤の度合いが分かるので彼らがこのような行動に起きたことは理解できますが、かつては本当にすごい試合で勝った時のみに見られた傾向だったため、あちこちで毎週ファンのストームシーンが流れることには多少の違和感を覚えたのも確かです。

そのテネシー大は今季1998年に全米制覇を達成して以来の久し振りの全米の表舞台への復活となりましたが、その他にもペンシルバニア州立大サザンカリフォルニア大フロリダ州立大の復調というように、10年20年前からのファンとしては久しぶりに上位に名を連ねるチームを見れたのは新鮮でした。

またこれまでCFPに何回も出場し続けてきた常勝チームであるアラバマ大クレムソン大がプレーオフに絡んで来れなかったと言うのも興味深かったですね。彼らばかりが出場するプレーオフに辟易していたカレッジファンも少なくなかったことでしょうから、ダイバーシティーという面では面白いシーズンだったのではないでしょうか。

それでいったらやはり特筆すべきはテキサスクリスチャン大の快進撃です。ナショナルチャンピオンシップゲームではジョージア大にコテンパンにやられてしまいましたが、いわゆる「ブルーブラッド」な大学でなくても戦績と状況次第では全米の頂を狙えるチャンスがあるというのは良いメッセージになったと思います。それは2024年からCFPが4チーム制から12チーム制に拡張することでさらに加速することでしょう。

しかしやっぱりすごかったのはジョージア大です。途中ヒヤッとさせられたのはミズーリ大戦と準決勝戦のオハイオ州立大戦のみで、あとは対戦相手に隙を見せずに15勝無敗と完全勝利。2連覇を果たし3連覇への期待が早くも高まりますが、これまで過去12年間で5回も全米制覇を成し遂げてきた王者・アラバマ大のダイナスティーが終わり、それに取って代わるのがジョージア大となるのかと言う予感を大いに感じさせてくれるシーズンとなりました。

兎にも角にも2022年度シーズンは幕を閉じ、2023年度シーズンが開幕する9月までひとまずカレッジフットボールは静かな時を迎えます・・・(いや、絶対何か騒々しくなるだろーなー😆)

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