ハイズマントロフィー
カレッジフットボール界において最も価値があると言われている個人賞が「ハイズマントロフィー」です。このトロフィーを手にしたものは今後永遠にカレッジフットボール史に名を刻まれることになり、アメフトをプレーするものならば誰もが憧れるアワードです。
過去には現在も最前線で活躍するプレーヤーが受賞してきましたが、2020年度を迎えるに当たり様々なメディアが予想を立てましたが、あるラスベガスのオッズは以下のような選手たちを候補に挙げていました。
- ジャスティン・フィールズ(オハイオ州立大)
- トレヴァー・ローレンス(クレムソン大)
- ジェイミー・ニューマン(ジョージア大)
- スペンサー・ラトラー(オクラホマ大)
- サム・エリンガー(テキサス大)
- デリック・キング(マイアミ大)
- マック・ジョーンズ(アラバマ大)
- トラヴィス・エティエン(クレムソン大)
- チュバ・ハバード(オクラホマ州立大)
- マイルズ・ブレナン(ルイジアナ州立大)
もうすでに誰が受賞したかご存じの方にしてみれば、その受賞者の名前がここにないことに気づくはずです。このオッズは20位まで選手を予想していましたが、そこにもその受賞者の名前は挙がっていませんでした。実際私の記憶が正しければ過去を見ても少なくともその年の最優秀候補と言われた選手が実際にトロフィーを手にしたということはめったに無いはずです。
前年度に活躍したからといって次の年もその活躍が保証されているなんてことはありません。開幕前の予想なんてものはまさに机上の空論的要素が強いのですが、今年のハイズマンレースもそれに漏れることはありませんでした。
12月に発表されたファイナリストは以下の4人です
- デヴォンテ・スミス(アラバマ大WR)
- マック・ジョーンズ(アラバマ大QB)
- トレヴァー・ローレンス(クレムソン大QB)
- カイル・トラスク(フロリダ大QB)
ご覧の通りこの4人のうち2人はプレシーズンの予想に名前すら見つけることが出来ません。そして栄えある2020年度のハイズマントロフィーを受賞したのはそのうちの一人、アラバマ大のスミスでした。
D・スミスはWRとしては1991年のデスモンド・ハワード(ミシガン大)氏以来4人目。アラバマ大出身選手としては2009年のマーク・イングラム、2015年のデリック・ヘンリー以来3人目。
— Any Given Saturday (@ags_football1) January 6, 2021
またM・ジョーンズが3位、N・ハリスが5位となり1946年以来となるの同一チームから3人がトップ5入りを果たす快挙👏 https://t.co/jJr5LyJis0
ここ何年も受賞してきた選手はQB出身が殆どでそこに何人かのRBの名前も見られましたが、WRとしての受賞は1991年にミシガン大のデスモンド・ハワード(Desmond Howard)氏が獲得して以来29年ぶりの快挙となりました。