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2022年度第12週目レビュー

2022年度第12週目レビュー

第12週目のカレッジフットボールは第13週目に行われる数々のライバリーゲームの前座として嵐の前の静けさ的な扱いを受けていましたが、蓋を開けてみれば各地で様々なドラマが勃発!そんなドラマチックなウィークエンドを振り返ります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#7 サザンカリフォルニア大 48、#16 UCLA 45

Pac-12カンファレンス(Pac-12カンファレンス)の優勝レースに絡む大事な試合。特にサザンカリフォルニア大(USC)にとっては夢のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)に進出するためにも絶対に負けられない試合でしたが、UCLAにとってもなんとか優勝決定戦に出場して優勝し、1999年以来のローズボウル出場を果たすためにも何としても落とせない試合でした。

試合の方はUSCが相手レッドゾーン内で4thダウントライを失敗したり、FGをミスしたり、エースQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)がパスINTを犯したりして攻めあぐんでいる間にUCLAが14点を奪って第1Qに2ポゼッション差をつけますが、第2Qに2つのTDと2つのFGを決めて前半を終えた時点で21対20とわずかにUCLAがリードして後半へ折り返します。

後半に入るとUSCがウィリアムスからWRジョーダン・アディソン(Jordan Addison)への35ヤードパスTDが決まって遂にこの日初のリードを奪います。さらにRBトラヴィス・ダイ(Travis Dye)が怪我で戦線を離れる間バックアップのRBオースティン・ジョーンズ(Austin Jones)がランTDを一つ決めて点差を10点に。第3Q終了間際にUCLAもFGで応戦し、34対31という僅差でいよいよ第4Qへ突入。

後半に入り常に先をゆく展開となったUSCはUCLAの追撃を受けるもその度に得点を決めて相手の逆転を許さず、QBドリアン・トンプソン・ロビンソン(Dorian Thompson-Robinson)の2つのTDで48対45に迫られて最終局面を迎えるも、残り1分半弱というところでトンプソン・ロビンソンのパスをコーリー・フォアマン(Korey Foreman)がインターセプト。追いすがるライバルUCLAの息を止め、このマッチアップの勝者に贈られる「ヴィクトリー・ベル」をUSCが手中に収めたのでした。

ウィリアムスはこの日パスで470ヤードに2TD(1INT)、ランで33ヤードに1TDを獲得し、合計1人で503ヤードを稼ぐ大車輪の活躍。この503ヤードという数字は伝統のUCLA戦において1人で計上した数字としては過去最高のものとなり勝利に貢献。相変わらずディフェンスは513ヤードを奪われますが、最も重要な時間帯にパスをインターセプトするなどしてアップセットを間逃れました。

この勝利でUSCはPac-12カンファレンス戦を8勝1敗とし、見事にPac-12カンファレンス優勝決定戦出場を決めました。さらにCFPレースに生き残るという意味でもこの勝利の意味は大きく、自身初となるプレーオフ進出に向けて大きな前進です。。

一方UCLAはこれでカンファレンス優勝決定戦レースから脱落。トンプソン・ロビンソンは309ヤードに4TDを奪うパフォーマンスを見せましたが、一方で3つもINTパスを犯すなどして自ら勝機を逸しました。


#1 ジョージア大 16 、ケンタッキー大 6

全米1位のジョージア大が今季最後のSEC(サウスイースタンカンファレンス)のレギュラーシーズンゲームとしてケンタッキー大に乗り込みましたが、思わぬ苦戦を強いられました。

トータルオフェンスで今季10本の指に入るほどの攻撃力をもつジョージア大でしたが、この日は第3Q終了時までに16得点しか奪えず、第4Qは無得点。同じく全米10本の指に入るディフェンス陣がケンタッキー大オフェンスを第3Qまで無失点で抑えるなどしましたが、試合前には大勝するという予想を裏切る接戦ぶりに「もしやケンタッキー大が逆転するかも」などという淡い期待を持たせるほどでした。

ジョージア大のQBステソン・ベネット(Stetson Bennett)はこの日116ヤードに0TD(1INT)と不調。しかしそんな中それを補っていたのが彼らのランゲーム。特にケニー・マッキントッシュ(Kenny McIntosh)は143ヤード(1キャリー平均7.5ヤード)に1ヤードと活躍。チームトータルでも247ヤードを稼ぎ、大量得点こそならなかったものの、強力なケンタッキー大ディフェンスにチャレンジし続けました。

これでジョージア大はSECのレギュラー戦を無敗で終え、次戦のジョージア工科大(ACC所属)とのライバリーゲームを終えるといよいよルイジアナ州立大とのタイトルゲーム。ここまでくればジョージア大のプレーオフ進出の可能性は限りなく100%に近いものとなりそうです。

#2 オハイオ州立大 43、メリーランド大 30

全米2位のオハイオ州立大はレギュラーシーズン最終戦の永遠のライバル・ミシガン大との試合を控え最後のアウェーゲームとなるメリーランド大との試合を行いましたが、試合終盤に3点差までに迫られるという冷や汗な展開を迎えるも、最後は何とか突き放して見事に無敗を守りました。

オハイオ州立大はRBマイヤン・ウィリアムス(Miyan Williams)を先週のインディアナ大戦での怪我で欠き、またようやく怪我から復帰してきたRBトレヴィヨン・ヘンダーソン(TreVeyon Henderson)もこの試合で再び負傷。そこで登場した第3のRBである1年生のデイラン・ヘイデン(Dallan Hayden)が大活躍。146ヤードに3TDとし先週のインディアナ大戦に続きて2試合連続の100ヤード越えパフォーマンスを披露。

ハイズマントロフィー受賞候補QB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)は241ヤードに1TDと目から鱗が出るようなスタッツは残せませんでしたが、うまくパスを捌き続けて追い縋るメリーランド大の逆転の目を摘みました。

メリーランド大はQBタウリア・タガヴァイロア(Taulia Tagovailoa)が293ヤードのパス(2TD)に1つのランTDを奪い何とか世紀のアップセットを目指しましたが、最後のチャンスとなったシーン、自陣9ヤードというところでタガヴァイロアがザック・ハリソン(Zach Harrison)のタックルを受けてボールをファンブル。そのボールが直接スティール・チャンバーズ(Steele Chambers)の手元に弾かれてリターンTD。奇跡の逆転勝ちはなりませんでした。

ミシガン大との一戦を控え内容的には満足いくものではなかったかもしれませんが、とにかくアウェーで足元をすくわれなかったことが最大の収穫。いよいよBig Tenカンファレンスのタイトル並びにCFP進出をかけた大舞台が揃います。

#3 ミシガン大 19、イリノイ大 17

上記のオハイオ州立大との大一番を控えたミシガン大イリノイ大とホームで対戦。今季最後の本拠地戦ということで次戦の「The Game」に備えるため大勢のファンが訪れてチームの後押しを・・・というところでしたが、ミシガン大は予想外の大苦戦を強いられることになりました。

過去2年間のミシガン大は強力なランオフェンスに強固なディフェンスでポゼッションゲームに持ち込むのが特徴的でした。それは今季の場合はRBブレイク・カーラム(Blake Corum)ならびにドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)というワンツーパンチの存在が大きかったのですが、この試合では前戦のネブラスカ大戦で負傷退場したエドワーズが不在。ミシガン大のランゲームはカーラムに委ねられたのです。

もともとディフェス力に定評があり、今季最高で全米16位まで上昇したイリノイ大。その彼等相手に前半カーラムは108ヤードに1TDを獲得。しかし前半終了間際に膝を負傷して一時退場。後半に一瞬だけ戻ってきましたが、結局怪我の状態が思わしくなかったのか後半はほぼ欠場。これによりミシガン大のオフェンス力が激変します。

前半の時点で7対3と僅差のリードを守っていたミシガン大ですが、第3Qにはイリノイ大のエースRBチェイス・ブラウン(Chase Brown)が立て続けに2つのランTDを奪い17対10の1TD差で運命の第4Qへ突入。カーラムの代わりに出場したRB C.J.ストークス(C.J. Stokes)は11キャリーでたったの36ヤードとカーラムの抜けた穴を埋めるには役不足。となればミシガン大の命運はQB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)に委ねられたのですが、マッカーシーはこのようなシチュエーションを迎えたことがなく、思うようにボールをエンドゾーンに運ぶことが出来ず、イリノイ大の粘り強いディフェンスに行く手を阻まれます。

しかしそれでもミシガン大はKジェイク・ムーディ(Jake Moody)のFGが2つ決まって点差を17対16の1点差までに詰め寄ります。そして迎えた試合終了まで残り3分という場面。イリノイ大はなんとしても時間を稼ぎながらドライブを継続したいところでしたが、ミシガン大ディフェンスが踏ん張り、更にイリノイ大自身もホールディングの反則を取られるなどして大したドライブにはならず、約2分というところでミシガン大は絶好のチャンスを手に入れます。

自陣48ヤードからの攻撃となったミシガン大はマッカーシーのパスとラン、さらにはディフェンスのパスインターフェアレンスにも助けられて残り13秒でイリノイ大のレッドゾーンに侵入。そして最後はこの日4つ目となるムーディの35ヤードFGが残り9秒で決まって土壇場で大逆転。結局試合はそのまま終了してミシガン大がホームでのアップセットを辛くも逃れました。

この試合ではイリノイ大のディフェンスが良かったとはいえ、カーラムならびにエドワーズが不在となってミシガン大のオフェンスが一辺倒になってしまったことが露呈。マッカーシーは下5つ星の有能QBではありますが、ランが出なくなりパスに頼らざるを得ない状況になったときの彼等のオフェンス力の低下は著しかったです。これは次戦のオハイオ州立大戦でこの二人のRBが出場できなくなった場合にはかなりの不安材料となるでしょう。

#4 テキサスクリスチャン大 29、ベイラー大 28

Big 12カンファレンス優勝決定戦にすでに駒を進むことが決定している4位のテキサスクリスチャン大(TCU)は無敗でレギュラーシーズンを終えるべくベイラー大との対戦を迎えましたが、予想外の僅差のゲームに持ち込まれてしまいました。

試合の方は開始からゆっくりながらお互いが点を取り合う展開。そんな中でもホームのベイラー大が推しているように見えましたが、途中FGを外したり、敵陣奥地での4thダウントライを失敗したり、QBブレイク・シャーペン(Blake Sharpen)がエンドゾーン直前まで進撃しながらパスINTを犯したりして前半は14対14で折り返します。

後半に入ってもディフェンス同士の戦いが続く我慢の展開となりましたが、第3QにTCUのQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)がTDパスを決めるもPATキックを外してしまいスコアは20対14。TCUがリードしながらこのPATミスが後で彼等を脅かすことになります。

追うベイラー大は第4Q入ってすぐに再びシャーペンのパスTDが決まりPATキックも成功させて21対20と再び逆転。さらにベイラー大の次のドライブではRBリチャード・リース(Richard Reese)の1ヤードTDランで追加点。スコアは28対20と8点差に広がります。

ただ敵地でアップセットの匂いが漂い始め、ベイラー大の観客の歓声も大きくなっていく中でもTCUは落ち着いているように見えました。第4Q残り時間約6分半で攻撃権を得た彼等は自陣10ヤードラインから着実にボールを前進させ敵陣内へ進撃すると残り時間2分7秒という時点でイマリ・デマカード(Emari Demercado)のTDランが決まります。しかし8点差がついていたためTCUは2ポイントコンバージョンを選択しますがこれが失敗。試合残り時間約2分で2点差のリードを追うシチュエーションとなってしまいます。

しかし3つすべてのタイムアウトを所有していたTCUはディフェンスの頑張りとこのタイムアウトを使って試合残り時間1分半で最後の攻撃のチャンスを手に入れることに成功。CFP進出をかけた決死のドライブが自陣31ヤードから始まります。

ここでみせたのがQBドゥガンのいぶし銀なパフォーマンス。テンポの早い、でも焦りすぎないドライブでベイラー大陣内へ急襲。特にタイムアウトが残されていないため、インバウンドでのタックルやQBサックは命取りとなりますが、ボールをスパイクするなどして決死のドライブを継続。

そして迎えた相手陣内26ヤード。残り時間は20秒というところでソニー・ダイクス(Sonny Dykes)監督はここでなんとランプレーを選択。デマカードのランはミドルに2ヤード進んだところで止められてしまいます。タイムアウトを使い切ってしまったTCUに時間を止めるすべはなく、この切羽詰まった状況でFGチームがフィールドに送り出されFGのフォーメーションを間髪入れず組みます。

デマカードのランは止められたのは残り15秒あたり。FGチームがセットしてボールがスナップされたのが残り4秒。この間すべてのパーソネルが自分のやるべきことを焦らずでも完ぺきにこなし、Kグリフィン・ケール(Griffin Kell)の足から放たれたボールは残り時間がゼロになる瞬間にゴールポストの間に吸い込まれていき、TCUが奇跡の逆転勝ちを収めたのです。

試合後のインタビューでダイクス監督は、普段からこのようなシチュエーションで練習をしていたから焦りは全然なかった、と話していましたが、それにしてもアウェーで無敗シーズン並びにプレーオフのチャンスがかかっていて、時間もぎりぎりしか残されていない中でよくこのシークエンスを得点に結びつけたな、と感じてしまいますし、今年のTCUは強運も持っていると思わせるには十分な試合でした。

ベイラー大相手にここまで苦戦するなんて上位4チームにふさわしくないと考えるか、もしくはどんな状況でも勝ち星を拾えるからこそトップチームなんだと考えるか・・・それは皆さんに委ねたいと思います。

サウスカロライナ大 63、#5 テネシー大 38

SEC東地区同士の対決。全米5位のテネシー大はちょと前にジョージア大との対決で敗れて地区優勝を逃しましたが、勝ち進みさえすればCFP出場はかなり現実的なものになると言われていました。しかしこのサウスカロライナ大戦がその落とし穴になるとは誰が予想したことでしょう。

スコアを見ていただければ分かる通り、なんとテネシー大はサウスカロライナ相手に63対38と大敗してしまったのです。

確かにテネシー大ディフェンスは全米指折りの強さを持っているようなユニットではありませんでした。しかし今年に限っていえば最大失点数はアラバマ大との試合での49失点。にもかかわらずここまで6勝4敗のサウスカロライナ大に63点も奪われるとはまさに青天の霹靂でした。

この大番狂せを演じた主役はサウスカロライナ大のQBスペンサー・ラトラー(Spencer Rattler)。この日ラトラーは37投中30回のパスを成功させ、稼いだパスヤードは438ヤード、奪ったTDは6つ。これは彼のカレッジ生涯最高の数字となっています。

元々オクラホマ大に入部しで2020年に2年生で先発を任されたラトラーはその年3031ヤード、28TD、7INTと華々しくデビューし、翌年の2021年には開幕前にハイズマントロフィー最有力候補と持ち上げられていました。しかしシーズンが始まってみるとこの年は大スランプ。途中で後輩のケイレブ・ウィリアムス(現サザンカリフォルニア大)に先発を奪われて以来ベンチを温めることになるという屈辱を味わいます。

そしてプレー機会を求めて昨シーズンオフにトランスファー(転校)を決意。新天地に選んだのがこのサウスカロライナ大でした。しかしながらサウスカロライナ大でも開幕以降2年生時のようなパフォーマンスを見せることは無く、他に活躍する各地のQB達の山に埋もれその存在は忘れ去られていました。

しかしそこにきてこの活躍。この日は別人のようにパス捌きがキレキレで、またポケット内でのプレゼンス(いでたち)も素晴らしく自身最多となる6TDを量産。そしてそのパフォーマンスに引っ張られたのか他の選手達も軒並み最高のプレーを見せ続けて勝利に貢献。またディフェンスもテネシー大のハイパワーオフェンスを要所で止め続けて、逆に彼らの十八番であった大量得点を自ら演じてみせたのです。

合計9つのTDを奪ったサウスカロライナ大ですが、スタジアムではTDが決まるたびに花火が上がるシステムになっており、まさかチームがこんな大量のTDを稼ぐとは思っていなかったのか、最後のTD時には花火が玉切れとなる珍事も。それ程に今回のテネシー大との大量得点は想像を絶する出来事だったわけです。

一方のテネシー大としてはここにきてまさかの敗戦。SECタイトルゲームには出場できないことが決まっており、前述の通り残りのレギュラーシーズンを勝って1敗を守れば良かったのですが、この敗戦でプレーオフ進出の可能性は一気に萎んでしまいました。

しかもそれと同じくらい大打撃だったのはQBヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)が膝の怪我を負ってしまったこと。後の検査で前十字靭帯(ACL)断裂であることが判明し残りのシーズン出場は絶望。ここまでのテネシー大の快進撃を支えたフッカーの離脱は痛すぎます。

しかしフッカーが怪我で倒れたのは第4Q終盤であり、その時点で試合はほぼ決まっていたことを考えるとフッカーがいてもいなくてもこのサウスカロライナ大戦ではテネシー大は完膚なきまでにのされてしまったという事実は変わりません。これだからカレッジフットボールは何が起きるかわかりませんよね。

#12 オレゴン大 20、#10 ユタ大 17

西海岸のプライムタイムで行われたこの試合、東部時間では試合の方は深夜までもつれ込んだためどれだけ多くのファンがこの試合の行方を追えたのかわかりませんが、結果は12位のオレゴン大が10位のユタ大を倒すアップセットを演じました。

前戦のワシントン大での敗戦時に怪我を負ったQBボ・ニックス(Bo Nix)がこの試合に出場するのかどうかが注目されましたが、しっかりと先発として出場。パスで287ヤード(1TD、1INT)としましたが、やはり怪我の影響だったのか彼の特徴でもあるランプレーを見ることはありませんでした。

しかしながら試合終盤で試合を決定づけた、2ヤードのQBスニーク(これで1stダウンを奪ってオレゴン大がそのまま試合終了を迎えた)にも見れるように、足を引きずりながらも勝利に執着する姿はファンの心を打ったことでしょう。

とはいえ試合を決めたのはオレゴン大のディフェンス。ユタ大QBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)から3つのパスINTを引き出すなどし、パスディフェンスでは全米でも下の方から数えたほうが早いというディフェンシブバックフィールドが奮迅。3点差を守ってカンファレンスタイトルゲーム出場への望みをつなぎました。

その他の試合

ジョージア工科大 21、#13 ノースカロライナ大 17

13位のノースカロラナ大がアンランクのジョージア工科大にまさかの敗戦。ノースカロライナ大1年生の期待の星であるQBドレイク・メイ(Drake Maye)は202ヤードに0TD、1TDと撃沈。彼のハイズマントロフィーに向けたモメンタムは萎んでしまいました。

アーカンソー大 42、#14 ミシシッピ大 27

全米14位のミシシッピ大はアーカンソー大に完敗。ランだけで脅威の463ヤードを稼ぎましたが、ファンブル2つにパスINT1つを犯し、ペナルティーも12回で116ヤードの罰退と自滅した感も否めなく、またアーカンソー大にも335ヤード走られてなす術なし。前週のアラバマ大戦へ全力投球して敗れた余波だったのかもしれません。

#15 カンザス州立大 48、ウエストバージニア大 31

15位のカンザス州立大はバックアップQBウィル・ハワード(Will Howard)を擁してウエストバージニア大に勝利。次戦のカンザス大戦に勝つか、ベイラー大がテキサス大に勝つとカンザス州立大のカンファレンスタイトルゲーム出場が決まります。

#18 ノートルダム大 44、ボストンカレッジ 0

18位のノートルダム大はここまで3勝と苦戦するボストンカレッジと対戦してこれを見事に完封勝利で乗り切りました。相変わらずパスは出ませんが、効果的なグラウンドアタックと強力ディフェンスで5連勝目。次戦はライバル・サザンカリフォルニア大と対戦です。

海軍士官学校 17、#20 セントラルフロリダ大 14

全米20位のセントラルフロリダ大がここまで7敗の海軍士官学校にまさかの敗戦。所属するアメリカンアスレティックカンファレンスの優勝決定戦出場レースが面白いことになってきました。ちなみにトリプルオプションベースのオフェンスを操る海軍士官学校はこの日1度もパスを成功させることなく勝利。ボールコントロールと相手のターンオーバーに助けられて見事な白星です。

#21 トゥレーン大 59、サザンメソディスト大 24

アメリカンアスレティックカンファレンスのタイトルゲームへ望みを繋ぎたいトゥレーン大はサザンメソディスト大に快勝。サザンメソディスト大はターンオーバーを5つも犯してしまいましたが、さすがにこれだけ相手にボールを渡してしまえば負けてしまっても仕方ありません。

オクラホマ大 28、#22 オクラホマ州立大 13

今季苦戦続きのオクラホマ大はオクラホマ州立大とのライバリー「ベッドラム・シリーズ」で宿敵を28対13で撃破。前半だけで28点獲得し、後半は無得点というドタバタな試合展開でしたが、協力オフェンスを持つと言われるオクラホマ州立大を13点に抑えたのは立派。彼らはこれで6勝目を挙げてなんとかボウルゲーム出場権を獲得です。

アイオワ大 13、ミネソタ大 10

Big Tenカンファレンス西地区争いで重要だったこの試合は相変わらず得点力のないアイオワ大がディフェンス力を持ってライバル・ミネソタ大に辛勝。これでアイオワ大は西地区でパデュー大と並んで5勝3敗となりましたが、すでにパデュー大との直接対決を制しているため、彼らがネブラスカ大に勝つか、もしくは負けてもイリノイ大がノースウエスタン大に負ければアイオワ大の地区優勝が決まります。

テキサスA&M大 20、マサチューセッツ大 3

弱小チームと戦う出来レースを俗に「カップケーキゲーム」と言いますが、このシーズン終盤にマサチューセッツ大というカップケーキチームと戦った大御所・テキサスA&M大は20対3と勝ったものの相手を圧倒できないという不甲斐ない試合展開。前半終了時には10対3となりましたが、愛想をつかした9万人のファンはハーフタイム時にそのほとんどがスタジアムを去ってしまうという状況に。

ちなみに今季のテキサスA&M大はFBS(フットボールボウルサブディビジョン)チーム相手に30点以上得点できていないということで・・・。オフェンス畑を歩んできたジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督への風当たりは強くなるばかりです。

ヴァンダービルト大 31、フロリダ大 24

SECにおいて常に弱小とレッテルを貼られ続けてきたヴァンダービルト大が名門フロリダ大にホームでながらまさかのアップセット!ヴァンダービルト大は前試合でケンタッキー大に勝ってSEC戦連敗記録を26で止めたばかり。また対フロリダ大連敗記録もこれで8でストップ。スタッツ的にはフロリダ大QBアンソニー・リチャードソン(Anthony Richardson)が400ヤードと投げまくっていましたが、エンドゾーンが遠く・・・。ヴァンダービルト大はボウルゲーム出場権をかけてレギュラーシーズン最終戦のテネシー大戦を迎えます。テネシー大は前述の通りフッカーが怪我で欠場しますので、ひょっとしたら・・・。

陸軍士官学校 34、コネチカット大 17

先週リバティー大を破ってボウルゲーム出場権を手に入れたばかりのコネチカット大を陸軍士官学校が撃破。ボウルゲーム出場権獲得まで残り2試合を全て勝たなければなりませんが、この日の勝利でその望みをつなぎました。この試合でも前述の海軍士官学校戦と同じく陸軍士官学校はパス成功数が0(1回だけ投球)。トリプルオプションは未だ健在です。

ウィスコンシン大 15、ネブラスカ大 14

ウィスコンシン大とネブラスカ大という名門同士の戦いはお互いが苦戦中なため全く注目を浴びないという寂しい状況でした。試合内容の方もネブラスカ大がロースコアのリードを奪うも試合残り時間約30秒でウィスコンシ大QBグラハム・マーツ(Graham Mertz)のランTDが決まってウィスコンシン大が辛くも1点差のリードを奪って逆転勝ち・・・という非常にしょっぱい試合に。

カリフォルニア大 27、スタンフォード大20

「Big Game」という別名を持つこのライバリーゲームはカリフォルニア大がスタンフォード大を倒して勝利。このライバリーは「The Play」という有名なプレーで知られており、今年はその試合から40周年。これはリードしていたスタンフォード大が放ったキックオフをカリフォルニア大がリターンTDして逆転するというものでしたが、試合に勝ったと勘違いしたスタンフォード大のバンドメンバーがフィールドに乱入する中でカリフォルニア大選手が彼らを蹴散らしながらTDを奪うという非常にアイコニックなエンディングとなった試合です。

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