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不撓不屈【2020年度第12週目レビュー】

不撓不屈【2020年度第12週目レビュー】

参考記事第12週目のスコア

The Game of the Week

オハイオ州立大42、インディアナ大35

Big Tenカンファレンス東地区の実質地区優勝決定戦、もしくはBig Tenカンファレンス優勝決定戦の準決勝とも言われたこの試合、全米3位のオハイオ州立大が今年のシンデレラチームである9位のインディアナ大をホームに迎えました。

前半から飛ばすオハイオ州立大はハーフタイム時に28対7とし、第3Q開始直後に追加点を奪って点差を28点と大きく広げて余裕の勝利モードに入ります。しかしここからインディアナ大の反撃が始まります。その中心人物となったQBマイケル・ペニックス(Michael Penix Jr)はオハイオ州立大バックフィールドを網羅。この日合計491ヤードに5TDというとんでもない数字をこの強豪相手に奪い42対35と1TD差までに猛追します。

オハイオ州立大は試合残り時間5分を切ったところで敵陣7ヤードラインまで攻め込み4thダウンを迎えますが、ここでライアン・デイ(Ryan Day)監督はFGではなく4thダウントライを選択。しかしQBジャスティン・フィールズ(Justin Fields)のスクランブルが失敗に終わり、インディアナ大は逆転への大きなチャンスを手に入れます。これをものにすることが出来ずにパントを強いられますが、ディフェンス陣が踏ん張って残り34秒で最後の攻撃権を手に入れます。

ただここまでオハイオ州立大ディフェンスを翻弄しまくってきたペニックスはこの場面でハーフラインを超えることが出来ず、最後はダメモトのラテラルパスを駆使しますがこれも日の目を見ずに遂に試合終了。オハイオ州立大がホームで逃げ切ったのです。

オハイオ州立大は勝ったものの、インディアナ大のパスアタックを止めることが出来ずバックフィールドの弱みを露呈してしまいました。またQBフィールズもこの日キャリアワーストとなる3つのパスINTを犯しベストな状態ではありませんでした。それもこれもインディアナ大が予想以上に手強かったということもいえますが、ここまでパスでやられてしまうオハイオ州立大を見るのは滅多に無いことです。

ただこの日はRBマスター・ティーグ(Master Teague III)が脚で169ヤードに2TDの働きを見せ、チームとしても合計307ヤードを地上アタックで獲得。インディアナ大のアグレッシグなブリッツを逆手に取ることには成功しました。

彼らの今後のスケジュールを見るとイリノイ大、ミシガン州立大、ミシガン大となっておりおそらく現状を考えれば難なく勝利してカンファレンスタイトルゲームに出場することでしょうが、その先にあるCFP(カレッジフットボールプレオフ)の舞台ではこれまで彼らが対戦してきたどの相手よりもオフェンスの破壊力が上なチームばかりでしょうから、インディアナ大にここまでやられてしまったバックフィールドには不安を感じずに入られません。

一方のインディアナ大はここまで無敗ながら対戦相手に手強いチームがいなかったこともあり本当に全米9位に値するチームなのかという疑問がつきまとっていましたが、ここまでオハイオ州立大を苦しめたところをみても彼らの強さはフェイクではなく本物であったことが立証されました。ペニックスはもちろんですが、特に彼らのフロントセブンのプレッシャーがあったからこそハイズマントロフィー最有力候補とも言われるフィールズから3つものパスINTを奪う快挙を見せることが出来たのです。

また前述の通りペニックスはオハイオ州立大ディフェンスから500ヤード近い数字をもぎ取る活躍を見せ、WRタイ・フライフォーグル(Ty Fryfogle)はたった一人で218ヤードに3TDと大活躍。先週のミシガン州立大戦でも200ヤードのレセプションを記録しており、これで2試合連続の200ヤード超え。これはBig Tenフットボール史上初の偉業でもあります。

唯一心残りだったのは彼らにランオフェンスが皆無だったこと。なんとこの日彼らのランヤードのネットゲインはマイナス1ヤード。オハイオ州立大がランプレーを50回行ったのに対してインディアナ大はたったの16回。もちろんペニックスのパスだけで35点取れたことでランアタックのなさを補ったとも言えますが、逆に言えばもし彼らにそれなりのランゲームを構築するだけの力があればファーストダウンをもう少し取れたでしょうしそうなれば試合の展開も変わっていたかもしれません。

ただ35対7という絶望的な状況から這い上がってきた彼らの闘争心には脱帽です。それもこれも闘将トム・アレン(Tom Allen)監督の魂が乗り移ったようなチームカラーにありますが、この試合後のアレン監督のチームに向けたスピーチがその全てを物語っています。

これは別に負けたから怒っているわけではありません(笑)。負けたにもかかわらず最後まで戦った選手たちに「何も恥じることはない!お前たちは最後まで戦った!」と労をねぎらいチームを鼓舞したのです。

かつてフットボール部としては鳴かず飛ばずだったインディアナ大がここまで全米の表舞台で話題に上がる日が来るなんて誰が想像したでしょうか。個人的には彼らには今後も勝ち進んでもらってBig Tenカンファレンスの台風の目として存在し続けるチームであってほしいです。

ノースウエスタン大17、ウィスコンシン大7

今紹介したオハイオ州立大vsインディアナ大の試合が準決勝だとしたらこのノースウエスタン大ウィスコンシン大のBig Ten西地区対決はもう一つの準決勝戦と言えます。どちらも無敗で激突する彼らを追うチームが既に2敗してしまっている状況からもこの試合に勝ったほうが地区優勝に限りなく手が届く位置に立つことが出来るからです。

この試合ではノースウエスタン大のディフェンス力が光り、ここまで2試合で合計94点も獲得していたウィスコンシン大をたったの7点に抑える快挙。特にウィスコンシン大QBグラハム・マーツ(Graham Mertz)から3つのパスINTを奪うなど合計5つのターンオーバーを引き出し、相手を自陣レッドゾーンに一度も侵入させない鉄壁さを見せつけました。

オフェンスは合計263ヤードに17得点とこちらもウィスコンシン大ディフェンスに抑えられ、特にランヤードはたったの24ヤードに沈みましたが、QBペイトン・ラムジー(Peyton Ramsey)はここぞという場面でピンポイントのプレーを披露してウィスコンシン大を振り切るのに十分な得点を重ねることに成功。

古き良きBig Tenフットボールを見ているような泥臭い試合展開となりましたが、アンダードッグのノースウエスタン大が見事に勝利して5連勝。西地区タイトルレースで大きく抜き出ました。残り3試合の対戦相手はミシガン州立大、ミネソタ大、イリノイ大の3チームであり、どのチームも点を取りまくるチームではありませんから、この日見せたディフェンス力を再現できればこのままBig Tenタイトルゲームに出場する道は大きく開けると言えそうです。

ちなみに、この試合に先駆けてスポーツ専門局ESPNのカレッジフットボール番組にてコメンテーターのジョーイ・ガロウェイ(Joey Galloway、元オハイオ州立大WR)氏がノースウエスタン大の選手のことを「リース・デーヴィス」と表現。リース・デーヴィス(Rese Davis)氏とはESPNのカレッジフットボールの目玉番組である「カレッジゲームデー(College Gameday)」のメイン司会者であり、ガロウェイ氏はデーヴィス氏を引き合いにしてノースウエスタン大のタレントレベルは大したことがないと遠回しに語ったのです。

これが選手たちの耳に届かないわけはなく、このウィスコンシン大戦に向けてこのガロウェイ氏のコメントは彼らを奮い立たせたのです。

ひょっとしたらこの試合でノースウエスタン大がここまで力を発揮できたのはこのガロウェイ氏の発言があったからなのかもしれません。試合直後のインタビューでもパット・フィッツジェラルド(Pat Fitzgerald)監督は「こんなに沢山のリース・デーヴィス級選手たちも悪くはなかったでしょう?」とおどけていました。

フィッツジェラルド監督がインタビューを行っている後ろを通り抜けてロッカールームに戻る選手たちも口を揃えて「リース・デーヴィス!」と叫んでいるのが笑えます😂


アトランティックコーストカンファレンス

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)では予定されていた試合のうち3試合が新型コロナ関連でキャンセルまたは延期になりちょっとさみしい週末になりました。特にクレムソン大フロリダ州立大の試合は試合当日朝に延期が決定し、すでに現地入りしていたアウェーチームであるクレムソン大のダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督は怒り心頭。といっても感染者を出したのはクレムソン大側だったのですが・・・。


Big 12カンファレンス

オクラホマ大41、オクラホマ州立大13

ベッドラムシリーズ(Bedlam Series)」として知られるこのライバル対決はオクラホマ大が勝利。これでオクラホマ大が同一カード6連勝。通算戦績も90勝18敗7分けとライバリーながら一方的な記録にまた一つ勲章が付け加わりました。

今季のオクラホマ州立大のディフェンスは近年でもかなりレベルの高いユニットだと言われてきましたが、オクラホマ大はそんなディフェンス相手にいとも簡単に得点を重ねていきました。おなじ「スペンサー」の名を持つオクラホマ大のスペンサー・ラトラー(Spencer Rattler)とオクラホマ州立大のスペンサー・サンダース(Spencer Sanders)の投げあいは301ヤードに4TDを奪ったラトラーに軍配が上がりました(サンダースは97ヤードに1INT)。

またオクラホマ大RBラモンドレ・スティーヴンソン(Rhamondre Stevenson)はまるで全盛期のマーショーン・リンチ(Marshawn Lynch、元カリフォルニア大)の「ビーストモード」を彷彿とさせるような激走をみせこの日は141ヤードを足で稼ぐ活躍。オクラホマ大は開幕後3試合で2敗を喫してCFPレースからは脱落していましたが、現在の強さだけを見ればトップ10チームであることは間違いなし。Big 12タイトルレースでは2番手に躍り出、スロースタートを挽回するに足りる加速をつけてきています。

アイオワ州立大45、カンザス州立大0

アイオワ州立大QBブロック・パーディ(Brock Purdy)がこの日3つのTDを含む236パスヤードを記録すればディフェンス陣はカンザス州立大オフェンスを完封し45対0と完全勝利。Big 12カンファレンスタイトルゲーム進出へはずみを付けました。アイオワ州立大がカンザス州立大にここまでの大差で勝利したのは第2次世界対戦終戦前の1943年に48対0で大勝して以来のことです。

開幕前の前評判はピカイチだったパーディでしたが開幕戦でルイジアナ大ラフィエット校に敗れた際に絶不調だったために彼の名前は程なくして全米の表舞台から消えましたが、この日は試合開始から12投中10投を成功させるシャープな出だしでチームにリズムを注入。前半を終えた時点で35対0と既にこの時点で試合は決まったも同然となっていました。

来週アイオワ州立大は強豪テキサス大と対決。この試合を乗り越えればカンファレンス1位で優勝決定戦へ進出が当確となるでしょう。


Big Tenカンファレンス

ミネソタ大34、パデュー大31

金曜日に行われたこの試合はその幕切れが疑惑の判定のせいで後味の悪いものとなってしまいました。

試合残り時間3分を切った時点でスコアはミネソタ大が3点差でリードする展開。最後の攻撃権を得たパデュー大は逆転を狙って相手陣内に攻め込みます。そして残り約1分というところでQBジャック・プラマー(Jack Plummer)がTEペイン・ダーラム(Payne Durham)への素晴らしいフェードパスがエンドゾーンで決まってこの土壇場でパデュー大が逆転!・・・かと思われました。

しかしダーラムがオフェンシブパスインターフェアレンスの反則を取られTDが幻になったばかりか15ヤード減退処分に。そして次のプレーでプラマーのパスがインターセプトされ万事休す。ミネソタ大が辛くも勝利を手に入れたのです。

この疑惑のコールに当然ジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督は納得がいくはずはありませんが、何を言っても結果が覆るはずもなく・・・。むしろ感情を押し殺しながら最後は「これも勝負の一部だ」と飲み込んだブローム監督に拍手を贈りたいです。中には見境もなく怒鳴り散らす監督もいますから。

イリノイ大41、ネブラスカ大23

去年からの先発QBであるエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)に代えルーク・マカフリー(Luke McCaffery、元スタンフォード大で現カロライナパンサーズのクリスチャン・マカフリーの弟)を投入して先週ペンシルバニア州立大に勝利したネブラスカ大。彼らはマカフリーに舵取りを任せイリノイ大戦に臨みましたが、そのマカフリーは脚で122ヤードに2TDを叩き出しはしたものの、パサーとしては134パスヤードに3INT、2QBサックと全くいいところなし。ディフェンス陣もイリノイ大に41点も献上して名門ネブラスカ大は1勝3敗に。

今年こそスコット・フロスト(Scott Frost)監督の下昨年を超えてくれるチームを見れると思ったファンとしてはここまでその片鱗は何処にも見れず、むしろ開幕しなかったほうが良かったんじゃないかなんて思ってしまうくらいです。

ミシガン大48、ラトガース大42

ここまで1勝3敗と名門の名が泣いているミシガン大ラトガース大と対決。もしこの試合でも負けてしまえばいよいよジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督体制も終演を迎えるという声が高かった試合でしたが・・・。

試合のほうが第1Qから第3Qまでラトガース大がリードする展開でミシガン大にとっては後がない展開。彼らは攻守ともにパンチ力がなくもしかして本当にラトガース大にすら勝てないのではという不穏な空気が流れます。しかしハーボー監督は遂にしびれを切らしてQBジョー・ミルトン(Joe Milton)をベンチに下げてケイド・マクナマラ(Cade McNamara)を投入。すると彼は4つのTDパスを決めて遂に逆転。ただラトガース大も試合終了直前に同点となるTD&2ポイントコンバージョンを成功させて試合は延長戦に。

ミシガン大の先攻で始まった最初のオーバータイムではミシガン大がFGを外し万事休すに。FGさえ決めれば勝てるラトガース大は自陣25ヤードまで進むとキッカーにベストなポジションをセットアップするためにあえてボールをフィールド中央に動かしそのせいで2ヤード減退に。そして42ヤードのFGをトライすることになるのですが、キッカーのヴァレンティノ・アンブロジオ(Valentino Ambrosio)はなんとラトガース大サッカー部員で1週間前に入部したばかりの新人。このルーキーにとってこの舞台は荷が重かったのかアンブロジオはこのFGを失敗。もし3rdダウンであと2、3ヤードでも前進していたらこのキックは入っていたかもしれないことを考えると、グレッグ・シアーノ(Greg Schiano)監督の判断には疑問符がつきました。

しかし2度目のOTで先攻となったラトガース大はファーストプレーで電光石火のTD。7点のリードを奪うとミシガン大にプレッシャーを与えます。しかしここでもマクナマラの活躍で彼のTDランが決まって再び同点に。試合の行方は3度目のOTに委ねられます。

先攻のミシガン大は相手のパスインターフェアランスの反則に助けられてドライブをつなぎとめると最後は敵陣1ヤードラインでの4thダウン&ゴールという状況でRBハッサン・ハスキンズ(Hassan Haskins)がエンドゾーンへ滑り込んで何とかTD。カレッジフットボールでは3度目以降のPATは2ポイントコンバージョントライが義務付けられており、ミシガン大はそれを失敗。攻撃権はラトガース大に移ります。

そのラトガース大の最後の攻撃ではファーストダウンを一つも取れないまま最後はミシガン大ディフェンスがパスインターセプト。遂にこの激闘にピリオドを打ったのです。

名門ミシガン大がラトガース大にここまで苦戦しあわよくば負けてしまうかもしれなかったという事実は確かに問題視されるべきことなのかもしれませんが、ここまで3連敗と苦しいシーズンを送ってきた選手たちにとってはそんなことはどうでも良いことだったでしょう。試合後は喜びを爆発させる選手たちの姿が印象的でした。

この試合でミシガン大が白星の他に得た収穫といえばここまでハーボー監督が頑なに起用し続けてきたQBミルトンに代わってマクナマラ(260ヤード、4TD)が今後は先発QBとして起用されることになるであろうということと、ミシガン大の弱点でもあったランアタックにおいてハスキンズ(111ヤード、1TD)に希望の光を見いだせたことでしょうか。


Pac-12カンファレンス

オレゴン大38、UCLA35

両チームとも主力選手を新型コロナウイルスの影響で欠く中行われたこの試合、UCLAが予想外の粘りを見せて接戦となりましたが、最後はオレゴン大が3点差を守って逃げ切って無敗を守りました。

UCLAは先発QBドリアン・トンプソン・ロビンソン(Dorian Thompson-Robinson)が欠場となったため、ここまで1度も実戦経験のないバックアップのチェイス・グリフィン(Chase Griffin)を起用せざるを得なくなりました。そのためチームは攻撃の主体をランアタックに委ねましたが、それがオレゴン大ディフェンスの脆弱さを露呈する結果に。というのもUCLAはランだけで267ヤードも稼ぐことに成功したからです。しかしながら彼らは同時に4つものターンオーバーを犯してしまいこれが最終的には命取りとなりました。

オレゴン大は逆にランアタックが上手く機能せず、QBタイラー・シャック(Tyler Shough)のパスアタックに依存。シャックはそれに応え3TDを含む334ヤードを獲得。WRデヴォン・ウィリアムス(Devon Williams)が123ヤードに1TDと活躍し追いすがるUCLAを退けました。

これでオレゴン大は3勝無敗。カンファレンスタイトルゲームまで既に残り3試合ですが、カンファレンスで優勝しCFP出場へのわずかな望みをつなぐための貴重な3勝目となったのでした。またUCLAとしては今季3シーズン目となるチップ・ケリー(Chip Kelly)監督のチームとして一番戦えた試合となり、特に相手のランディフェンスを88ヤードに抑え込めたのは収穫だったと言えるのではないでしょうか。

その他ではオレゴン州立大カリフォルニア大に31対27で勝って今季初勝利。ワシントン大アリゾナ大相手に44対27と大勝して今季2勝目。全米20位のサザンカリフォルニア大ユタ大を33対17で破り3勝0敗に。同じく無敗で試合がなかったコロラド大との今週末の激突に注目が集まります。

サウスイースタンカンファレンス

アラバマ大63、ケンタッキー大3

全米1位のアラバマ大ケンタッキー大相手に63対3と大勝。難なく7勝目を挙げて力の差を見せつけました。

投げてはQBマック・ジョーンズ(Mac Jones)と彼のバックアップであるブライス・ヤング(Brice Young)が二人合わせて283ヤード(3TD)を奪えば、走ってはナジー・ハリス(Najee Harris)とジェイス・マクレラン(Jase McClellan)らRB陣が4人で5つのランTDを奪う活躍。

そしてこの試合のハイライトはWRデヴォンテ・スミス(DeVonta Smith)。この日144ヤードに2TDを奪ったスミスはこれでキャリアトータルTD数が32となり、これで2012年から2014年まであアラバマ大で活躍し現在ダラスカウボーズに所属するアマリ・クーパー(Amari Cooper)が保持していたSEC記録(31)を更新する偉業を達成したのです。

CFP出場へ爆進するアラバマ大は今週末ライバル・アーバン大と対決。お互いがどんなシーズンを送ろうともこの試合だけは何が起こるかわからないため非常に楽しみな試合となりそうです。

ジョージア大31、ミシシッピ州立大24

今季既に2敗を喫したジョージア大はSECタイトルゲーム出場がほぼ手の届かないところへと言ってしまいましたが、このミシシッピ州立大戦では遂に満を持してQB J.T.ダニエルズ(J.T. Daniels)が出場するとあり注目が集まりました。

ジョージア大では開幕前に先発候補のジェイミー・ニューマン(Jamie Newman)がドラフトに備えるためにオプトアウト。サザンカリフォルニア大からの転校生であるダニエルズは膝の回復が思わしくなく開幕に間に合わず、彼の代わりに開幕戦で先発出場したドゥワン・マティス(D’Wan Mathis)はピリッとせず、結局それ以降は4番手のQBであるステソン・ベネット(Stetson Bennett)が起用され続けてきました。

しかし強豪チーム相手ではベネットでは荷が重すぎることは明らかであり、このままでは攻撃陣に希望を抱くことが出来ずにいましたが、いよいよこのミシシッピ州立大でダニエルズが復帰戦を迎えたのです。

もともと5つ星リクルートで鳴り物入りでサザンカリフォルニア大に入部したダニエルズは1年生時から先発を務め非凡な才能を見せましたが、昨年の開幕戦で膝の怪我を追ってシーズンを棒に振っていました。その間にチームはキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)体制を確立してしまい、出場機会が失われるのを恐れたダニエルズは転校を決意しジョージア大にやってきたのです。

この試合でダニエルズはその期待を裏切ることなく401ヤードに4TDとこれまでのランヘビーなジョージア大オフェンスには見られなかった側面を開拓しファンに大いに希望を与えてくれました。いまさらとは言え、もしダニエルズが負けたアラバマ大戦やフロリダ大戦に出場できていたら状況は大きく変わっていたかもしれないと思わせてくれるには十分でした。

ただランアタックは合計たったの8ヤードと撃沈し、チームの屋台骨と言われてきたディフェンス陣はミシシッピ州立大に24点も奪われるなどチーム全体としては問題が山積み。ダニエルズの参戦は当然歓迎されるべきニュースですがチーム力の低下は明白です。

一方ミシシッピ州立大は新監督マイク・リーチ(Mike Leach)氏が前任であるワシントン州立大時にリクルートし、リーチ監督がミシシッピ州立大に移った時に一緒にやってきたQBウィル・ロジャーズ(Will Rogers)が336ヤードに1TDと結果を出し一筋の希望を見せてくれました。

フロリダ大38、ヴァンダービルト大17

全米6位のフロリダ大は未だ勝ち星のないヴァンダービルト大と対戦。第1Qにリードを奪われる展開となりましたがフロリダ大は浮つくことなくその後得点を重ねて終わってみれば38対17と快勝。6勝1敗となったフロリダ大はSEC東地区制覇へまた一歩近づきました。

ハイズマントロフィー候補QBカイル・トラスク(Kyle Trask)はこの日383ヤードに3TDと好調をアピール。チームとしてもランアタックで173ヤードを奪えばディフェンス陣は相手のランアタックを100ヤード以下に抑える奮闘。彼らの残り試合はケンタッキー大、テネシー大、ルイジアナ州立大となっており、東地区制覇は目前。

一方負けて0勝8敗となったヴァンダービルト大ですが、数字には表れないもののフロリダ大相手に闘志を絶やすことなく戦い続けた姿は印象的でした。特に2TDを奪ったWRクリス・ピアース・Jr(Chris Pierce Jr.)は6フィート4インチ(約193cm)、231パウンド(約104kg)という恵まれたフレームに加え爆発力もあり将来のNFL選手候補といえそうです。今後の彼の活躍に注目したいです。

グループオブ5/独立校

シンシナティ大36、セントラルフロリダ大33

全米7位のシンシナティ大はスケジュールの中に「パワー5」チームが組まれておらずそのせいでストレングス・オブ・スケジュール(Strength of Schedule)が弱いとされてきましたが、過去3年間でAAC(アメリカンアスレティックカンファレンス)タイトルを2つも獲得しているセントラルフロリダ大に勝つことは彼らの戦績に箔をつけるためには必要不可欠なことでした。

予想通りセントラルフロリダ大は今季ここまで全米3位となる平均失点数12点を誇るシンシナティ大ディフェンスを手こずらせ今季最多となる33失点を記録。しかしそんな中でもQBデスモンド・リダー(Desmond Ridder)が投げては2TDに338ヤード、走っても2TDに57ヤードと一人で約400ヤードを獲得。そして追いすがるセントラルフロリダ大を最後はシンシナティ大ディフェンスが食い止めて何とか無敗を守りました。

「グループオブ5」勢として夢のCFPへの切符を手に入れるため負けられないシンシナティ大は次戦のテンプル大戦の後にタルサ大(24位)を控えており、これに全て勝ってAACタイトルゲームにも勝利し、あとは上位チームがコケるのを待つことになります。

コースタルカロライナ大34、アパラチアン州立大23

全米15位(タイ)のコースタルカロライナ大はサンベルトカンファレンスの雄・アパラチアン州立大と対決。カンファレンスタイトル4連勝中のアパラチアン州立大はランクされていないもののコースタルカロライナ大にとっては鬼門となったこの試合。点の取り合いとなるシーソーゲームとなりましたが、試合残り時間3分以内に2つのTDを奪ったコースタルカロライナ大が逆転勝利。今季戦績を8勝0敗に伸ばしただけでなく、アパラチアン州立大のような力のあるチームにも勝てることを証明した重要な白星となりました。

ブリガムヤング大66、ノースアラバマ大14

全米8位のブリガムヤング大はFCSのノースアラバマ大を赤子の手をひねるように撃破。余裕の9勝目を挙げました。

注目のQBザック・ウィルソン(Zach Wilson)は前半だけで4つのTDを奪う会心のパフォーマンス。相手が超格下なため当然といえば当然ですが、失点は14点とは言えこのチームに361ヤードも奪われてしまったのは玉に瑕といえそうです。特に被3rdダウンコンバージョン率が46%と割と高めなのも気になりました。

とはいえここまで無傷の9連勝。彼らもシンシナティ大とともに「パワー5」勢に待ったをかけられる貴重な存在です。

ノースカロライナ州立大15、リバティー大14

ここに挙げた「グループオブ5」および「独立校」の面々はそれぞれ今季無敗で驚きのシーズンを送っていますが、個人的に一番ビックリしそして一番肩入れしてきたのがリバティー大。彼らはFBSに昇格してたった3年目なのにも関わらずここまで8戦全勝で21位まで上昇してきた超シンデレラチーム。しかもシラキュース大バージニア工科大というACCチームからも白星を奪うほどの力を持っており、今週末対戦した同じくACC所属のノースカロライナ州立大戦にも注目が集まりました。

ロースコアゲームとなった試合はリバティー大が僅かなリードを守りながら終盤を迎えますが、第4Q残り時間7分弱で遂にノースカロライナ州立大が15対14と逆転。その後のポゼッションでリバティー大は痛恨のパスINTを犯してしまいますが、ディフェンスが踏ん張って残り時間約4分で逆転への最後のチャンスを得ます。

71ヤードを12プレー掛けて進撃する決死のドライブで残り時間約1分で決まれば逆転となる36ヤードのFGのチャンスを得ます。が、ノースカロライナ州立大ディフェンスがこのFGをブロック。ここまで破竹の勢いでカレッジフットボール界を沸かせたリバティー大に遂に初黒星が付いたのでした。

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