10月最後の週末となる第9週目。季節もすっかり秋深くなり場所によっては気温もかなり下がってきていることでしょう。筆者の住む北東部も冬の足跡が遠くから聞こえてきている感じがしますし、近くのスーパーでは早くもクリスマスのデコレーションが飾られ始めました。いくらなんでも気が早すぎ・・・(苦笑)。
カレッジフットボール界では開幕前から既に試合総数がいつもよりも少なくなっており、半分以上の予定を消化したチームも既に出てきています。一方で新型コロナウイルスの影響で試合がキャンセルや延期になるチームも続出。今週は全米9位のウィスコンシン大部内で集団感染が発生してネブラスカ大との試合がキャンセルに。
Big Tenカンファレンスは先週開幕したばかりで、トータル8試合を8週間でこなさなければならないスケジュールなため、このウィスコンシン大とネブラスカ大の試合は振替開催不可能となりノーコンテンスト扱いに。これでウィスコンシン大は最高でも7勝0敗が上限の戦績となり、仮に彼らが勝ち進んでCFP(カレッジフットボールプレーオフ)の選考対象となった時、この試合数が選考委員らにどういった印象を与えるのか興味がありますね。
またその他にも19位のマーシャル大とフロリダインターナショナル大の試合とノーステキサス大とUTEP(テキサス大エルパソ校)の試合がそれぞれコロナの影響でキャンセルに。アメリカはこれからインフルエンザのシーズンに突入することもあり、今後も予断を許さない状況が続いていきます。
そんな状況で迎える第9週目の週末に行われる主な試合の見どころをお届けします。
オハイオ州立大(3位)@ ペンシルバニア州立大(18位)
ペンシルバニア州立大ではそのシーズンで最大級のホームゲームを「ホワイトアウト」(白塗りの意)に認定し、ファンの殆どが白い衣服に身をまとってスタジアムを真っ白にするというトラディションがあります。筆者も幸運なことにこのホワイトアウトに居合わせたことがありますが、この雰囲気は格別なもので割と新しめのトラディションながら今ではカレッジフットボールを代表する風物詩となりました。
ペンシルバニア州立大の「ホワイトアウト」は絶景
今週末行われるオハイオ州立大との試合は元々ホワイトアウトゲームに指定されていましたが、新型コロナの影響で基本的にBig Tenゲームは無観客(選手の家族らを除く)で行われることになり残念ながら強敵オハイオ州立大をホームで迎えつつのにファンの後押しを得ることはできなくなりました。
オハイオ州立大は先週ネブラスカ大を52対17で圧倒して快勝。開幕戦を見事に白星で飾り開幕前からの高い評価を実戦で証明。順位も5位から3位に上昇しCFP進出候補の一角としての実力を示しました。
オハイオ州立大の中核をなすのはQBジャスティン・フィールズ(Justin Fields)。昨年のハイズマントロフィー最終候補選手であり今年もその呼び声は高い有能選手。先週のネブラスカ大でもそのパス能力と脚力で相手ディフェンスを翻弄。3つのTDに絡む活躍を見せました。
またディフェンス陣は相手に10回中4回しか3rdダウンコンバージョンを許さず、パスディフェンスでは相手を160ヤードのパスに抑えるなどピンポイントでその威力を発揮。全体的なチーム力でネブラスカ大との力の差を見せました。
ただ完璧だったかと言ったらそうでもなく、ランオフェンスはフィールズの脚力以外は大したダメージを相手に与えることは出来ず、またディフェンス陣はネブラスカ大のランアタックに苦しめられました。特にQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)とルーク・マカフリー(Luke McCaffrey)のQBランはかなり効果を発揮し二人合わせて160ヤードを獲得。インサイドのタックルミスなどはひょっとしたら実戦や練習不足がたたったのかもしれません。
となるとペンシルバニア州立大としてはこのマッチアップである程度のダメージを相手に与えることが出来るかもしれません。というのもQBショーン・クリフォード(Sean Clifford)は機動力に優れたQBであり、先週のインディアナ大戦では119ランヤードに1TDを記録。彼の脚力がオハイオ州立大のフロントセブンにどれだけのダメージを与えられるのかに注目が集まります。
ただペンステートのRB陣は手薄。昨年のリーディングラッシャーであるジャーニー・ブラウン(Journey Brown)は健康上の理由で戦線離脱していますし、ノア・ケイン(Noah Cain)は先週の試合で足に負傷を負って今季残りの試合全て出場不能に。残るはデヴィン・フォード(Devyn Ford)のみとなり戦力ダウンは否めません。しかも先週ネブラスカ大QBマルチネスらの脚にやられたことはオハイオ州立大も当然分かっていることですしここを微調整してこないはずがありませんから、ペンステートとしてはクリフォードのパス能力にも頼らざるを得なくなります。
彼らのディフェンス陣からはスターLBマイカ・パーソンズ(Micah Parsons)がシーズン開幕前からオプトアウトし戦力ダウンが危惧されていましたが、少なくともインディアナ大戦では総合面で勝っていました。しかしそれでもフィールズ率いるオハイオ州立大のオフェンスを完全に抑え込むことなど出来ないでしょうから、彼らに追いつけるだけの攻撃力が必須になってきます。この面でペンステートには激しい向かい風が吹くことになるでしょう。
先週ペンステートがインディアナ大に負けてしまったことで彼らの順位が8位から18位にまで後退してしまったことでこの対決の重要さが薄れてしまったことは否めませんが、オハイオ州立大としてはこの試合以降は最終戦のミシガン大までスケジュール的にゆるいため是非ともこの試合を制してBig Tenタイトル並びにCFP出場への道を固めたいところ。ペンステートにしてもこの試合に勝てば先週のまさかの敗戦を帳消し以上に出来るため何としても勝利を手に入れたいはず。オハイオ州立大有利は変わりませんが何が起こるかわからないのがカレッジフットボールですから是非ともこの試合に注目していただきたいです。
テキサス大 @ オクラホマ州立大(6位)
現在4勝0敗で全米6位まで上昇してきたオクラホマ州立大。開幕前の予想ではオクラホマ大とテキサス大が所属するBig 12カンファレンスのタイトルレースで有利だとされてきましたが、その2チームとも既に2敗を喫しその好きにオクラホマ州立大が頭2つ分抜きん出ました。ただ開幕後3試合とも格下相手からの勝利とあり彼らの真価に疑問符が付いていました。そんな状況で迎えた先週末のアイオワ州立大(当時17位)戦で24対21と見事に競り勝ち、彼らの力をある程度示すことに成功。そして今週末はさらに彼らの実力が試される相手であるテキサス大をホームに迎えます。
今年のオクラホマ州立大を支えるのは、攻撃陣ばかりが目立つBig 12カンファレンスのトレンドに反するように彼らのディフェンス陣です。新型コロナのパンデミックが今季カレッジフットボール界に及ぼしている影響として全体的にディフェンス陣のタックルの弱さが目立ちますが、オクラホマ州立大のそれは非常にパワフルでありそれはこの厳しい状況下でもコーチ陣が選手たちを効果的に育ててきた証拠でもあります。
今季4試合を通じて彼らが犯した失点の平均は約12点。これはマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督体制下ではベストの数字。また相手に許した3rdダウンコンバージョン率は約19%と全米で見てもかなり秀でています。
オフェンスの面ではオールアメリカン候補RBチュバ・ハバード(Chuba Hubbard)とQBスペンサー・サンダース(Spencer Sanders)が健在。ハバードは数字的には過去2年と比べると幾分ペースが落ちていますが、彼ほどの選手がバックフィールドに居ることはサンダースにとっては大きな安心材料です。そのサンダースは初戦で怪我を負い戦線離脱しましたが、アイオワ州立大戦で復活。29投中20頭のパスを成功させ235ヤードに1TDを記録。流石に実戦から1ヶ月も離れていたせいか2つのINTも記録してしまいましたが、それ以外はまずまずのパスさばきを見せていました。
テキサス大はここまで2勝2敗で開幕前からの高い期待度を裏切るスロースタート。もしこの試合でも敗れて3敗となるとポストシーズンのメジャーボウルゲーム出場への道はほぼ無くなると見ていいでしょう。彼らにとっての目標はとにかく残りの試合に勝ち続けてBig 12カンファレンスタイトルゲーム出場への希望を繋げることです。
テキサス大オフェンスの軸はランゲーム。とはいえ先週のベイラー大山では47回のランプレーの割に1キャリーの平均が3.4ヤードと振るわず。ただこのプレーコーリングのおかげで相手チームのQBブリッツを躊躇させる結果となり、QBサム・エリンガー(Sam Ehlinger)が1回のパスの平均ヤード11.7ヤードという中々の数字を残す助けになりました。
オクラホマ州立大のディフェンスが冴えているとは言え先週のアイオワ州立大戦では相手に227ヤードのランを許してしまいました。テキサス大としてはこの戦術でランファーストで展開を組み立ててエリンガーのパスアタックを効果的にすることができればテキサス大にも勝機はあるかもしれません。
メンフィス大 @ シンシナティ大(7位)
これまで無敗で全米7位という好位置にいるのが「グループオブ5」のシンシナティ大。この位置にいれば勝ち続けさえすれば夢の「ニューイヤーズ6」ボウルのいずれかに招待されるだけでなく、場合によってはCFP出場候補の一角に数えられることにもつがなるでしょう。
先週サザンメソディスト大(当時16位)を退けて彼らの力が本物であることを証明しましたが、このメンフィス大戦は彼らにとってトラップゲームとなる可能性は大いにあります。メンフィス大はランクされていませんが、元々ポテンシャルの高いチーム。少なくともここまで4試合で155得点(平均38.8点)と得点力はある方ですので、シンシナティ大と点の取り合いとなれば彼らについていくだけの地力はあると思われます。
グループオブ5勢でも最もパワー5カンファレンスに近いと言われるアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)においてしのぎを削ってきた2チームの対決はパワー5チームの試合に負けずとも劣らない好ゲームとなること請け合いです。
アーカンソー大 @ テキサスA&M大(8位)
アラバマ大に大敗して以来何かのスイッチが入ったのか見事にチームを立て直して2連勝して8位に上昇しているテキサスA&M大。同じ西地区のアラバマ大に敗れたため地区優勝するためには最低でも彼らは今後負けることは許されませんが、そこに来て今回対戦するアーカンソー大を昨年までの弱小チームだとたかをくくっていたら足元を救われてしまうでしょう。
アーカンソー大はここまで2勝2敗と5割の勝率ですが、アーバン大戦では誤審により敗れており、開幕戦のジョージア大戦では負けたものの前半は相手に食らいつく姿を見せ、これまでのアーカンソー大とは別物だということを世に知らしめています。それもこれも今年からチームの指揮を執るサム・ピットマン(Sam Pittman)監督がチームに蔓延っていた負け犬根性を叩き直したからです。
アーカンソー大のQBは昨年までフロリダ大で先発を担っていたフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)。昨年方の怪我で戦線離脱した間に代役として登場したカイル・トラスク(Kyle Trask)が躍進したせいで先発の座を奪われアーカンソー大に移ってきました。フロリダ大では3年間でTDを38個獲得するもパスINTも17個記録するなど波がありましたが、今年はここまで8TDに3INTとその割合は幾分良くなっています。
テキサスA&M大は頼れるOLによる効果的なパスプロに支えられQBケレン・モンド(Kellen Mondo)が中距離から長距離のパスの成功率を高めています。またそのOLのランブロックも功を奏してSECで6位のランアタック(1試合平均172ヤード)を誇ります。穴がないというのは悪くはないのですが、逆に言うと特徴がないという風にもとれるのがテキサスA&M大のオフェンス。
一方彼らのディフェンスは過去2試合で確実にギアが上がっています。特にランディフェンスは最初の2試合の平均被ヤードが107ヤードだったのに対し、最後の2試合は44ヤードと大躍進。特に先々週のミシシッピ州立大戦では相手に許したランヤードがマイナス2ヤード。ミシシッピ州立大のオフェンスに問題があったことは否めませんがそれを加味してもA&M大のランディフェンスは光っています。
総額7500万ドル(1ドル100円計算で約75億円)の契約金でカレッジステーションにやって来たジンボ・フィシャー(Jimbo Fisher)監督はここまで際立った結果を残せず批判の声が上がっていましたが、今年当時4位のフロリダ大を倒して勢いにのりトップ10入りを果たしました。これがマグレではないと証明するためにもアーカンソー大に負けることは許されません。この試合は予想に反して非常にフィジカルな試合になりそうな予感です。
ミズーリ大 @ フロリダ大(10位)
フロリダ大が最後に試合をしたのは10月10日のテキサスA&M大戦。この試合を41対38で落とした彼らの指揮官ダン・マレン(Dan Mullen)監督は試合後に翌週に予定されていたルイジアナ州立大とのホームゲームにてスタジアムを満員にしたいと豪語。パンデミックも渦中である中でのこの発言には批判が集まりましたが、その翌週にチーム内でコロナの集団感染が発生しルイジアナ州立大戦は延期。マレン監督自身も観戦してチームが再始動したのは今週月曜日のこと。ミズーリ大との試合も実に3週間ぶりの実戦となるのです。
フロリダ大にはハイズマントロフィー候補にも一時名を連ねたQBカイル・トラスクが健在。消化した3試合で14TDに1INTを含む996パスヤードにパス成功率は71.8%。この数字だけ見れば昨年ハイズマントロフィーを獲得した元ルイジアナ州立大のジョー・バロウ(Joe Burrow、現シンシナティベンガルズ)に匹敵する数字。ただ前述の通りチーム内でコロナウイルスのクラスター感染が発生したため過去3週間彼のプレーを拝むことは出来ませんでした。
その間クレムソン大のトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)、アラバマ大のマック・ジョーンズ(Mac Jones)、そして先週開幕したばかりのオハイオ州立大のジャスティン・フィールズといった選手が表舞台で活躍したためトラスクの名前が話題から消えてしまいましたから、今回のミズーリ大で再び自身がハイズマントロフィー候補に匹敵する選手であることをアピールするためにもこの試合でしっかりと結果を残したいところ。
一方ミズーリ大は今年からイーライ・ドリンクウィッツ(Eli Drinkwitz)監督に率いられますが、開幕後2連敗の後に2連勝。特に3試合目のルイジアナ州立大戦での白星は世間を大いに驚かせてくれました。もしこのフロリダ大戦で金星を挙げることができれば3連勝で勝ち星先行となります。もちろんそれは容易いタスクではありませんが、相手が3週間ぶりの実戦で錆びついていたとしたら決して不可能なことではないと見ます。
ミシガン州立大 @ ミシガン大(13位)
ミシガン州内のライバリーゲームであるこの試合。「ポールブンヤントロフィー」をかけて争われるこの対戦は1898年以来という長い歴史を誇る伝統の一戦です。今年で113回目を迎えるこのマッチアップ、現在ミシガン大が71勝36敗5分けで大きくリードしています。
しかし2008年から2017年までの10年間でミシガン州立大が8勝2敗と体制が逆転。それを支えたのがマーク・ダントニオ(Mark Dantonio)監督ですが、彼は昨シーズン現役引退を表明。今年からはメル・タッカー(Mel Tucker)氏がチームを率いています。
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ミシガン大はかつてスタンフォード大やNFLサンフランシスコ49ersを率いたジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督の6季目を迎えていますが、名門再生を託された割にここまで無冠で結果を残せず今年かなりのプレッシャーがかかっていましたが、先週のミネソタ大戦ではハーボー監督がリクルート氏し育てたジョー・ミルトン(Joe Milton)が若いながら将来性のあるパフォーマンスで勝利に貢献。投げてもよし、走っても良しのミルトンは彼らの宿敵であるオハイオ州立大のジャスティン・フィールズを彷彿とさせます。
元々ディフェンス力には定評があったミシガン大ですが、母校ミシガン大でQBとして活躍したことでも知られるハーボー監督が指揮するチームであるにも関わらず彼の指揮下でスターQBをなかなか発掘出来ませんでした。過去5年間のQBは以下の選手です。
2016年:ウィルトン・スピート
2017年:ジョン・コーン、ブランドン・ピーターズ、ウィルトン・スピート
2018年:シェイ・パターソン
2019年:シェイ・パターソン
このうちルドック、スピート、ピーターズは前体制のブレディ・ホーク(Brady Hoke、現サンディエゴ州立大監督)氏のリクルート、コーンはヒューストン大からの転校生、パターソンはミシシッピ大からの転校生ということで、これまでハーボー監督が先発QBとして起用してきた選手たちはそれぞれ彼が実際に高校時代からリクルートしてきた選手ではなかったわけです。
そこにきてミルトンはハーボー監督が自ら目をかけ勧誘し手塩にかけて育ててきた最初のQBということになります。そのミルトンがミネソタ大でミシガン大オフェンスを効率よく牽引したことはファンだけでなくハーボー監督自身にとっても満足できる出だしとなったのではないでしょうか。
一方のミシガン州立大は先週万年ビリだったラトガース大に敗北。今年1年目のタッカー監督としては非常にほろ苦いデビューとなったわけですが、負けた中にもポジティブな面がなかったわけでもありません。それは彼らのディフェンスです。
確かに相手がラトガース大だったという事実を見逃すことは出来ませんが、相手に許したヤードが276ヤードで奪ったターンオーバーが3つという数字は悪くありません。特に昨年のメンバーから7人の先発メンバーが抜けたことを考えれば奮闘したと見るべきでしょう。38失点してしまったことは褒められたものではありませんが、得点源がフィールドポジションに大きく起因していることも付け加えておきます。
が、全体的に見て上昇気流にあるミシガン大と新監督のもとで再建途中であるミシガン州立大とではやはりミシガン大有利であることは変わりなさそうです。
その他・・・
ボストンカレッジ @ クレムソン大(1位)
全米1位のクレムソン大では先発QBでハイズマントロフィー最有力候補とされるトレヴァー・ローレンスが新型コロナウイルスに感染してこのボストンカレッジ戦を欠場。
クレムソン大のスターQBトレヴァー・ローレンスが新型コロナウイルスに感染。今週末のボストンカレッジ戦出場を見合わせることに。
ローレンスのように厳重に予防策をとっていると思われる選手ですら感染してしまうということがこのウイルスの怖さを物語っています。 https://t.co/U07VkuvLTW
— Any Given Saturday (@ags_football1) October 30, 2020
彼のバックアップである1年生のD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalalei)が代役として出場予定。次世代を背負うとされる彼のパフォーマンスに注目です。
ジョージア大(5位)@ ケンタッキー大
ジョージア大のディフェンスは今季全米でもトップクラスですが、ケンタッキー大のディフェンスもジョージア大ほどとはいかなくともトータルディフェンスで全米31位と上位レベル。ひょっとしたらこのゲームはロースコアゲームになる可能性も。
インディアナ大(17位)@ ラトガース大
インディアナ大は先週8位のペンシルバニア州立大にオーバータイムの激戦の末ドラマティックな形で大金星をゲット。一方のラトガース大はミシガン州立大に勝って3年ぶりのリーグ戦アウェーゲーム勝利を飾りました。どちらも開幕戦を素晴らしい形で終えることが出来たチームであり、その勢いを今週末にも継続させたいはず。そのチーム同士が対戦するということでどちらがこのまま波に乗り続けることが出来るのか注目です。
ルイジアナ州立大 @ アーバン大
どちらも「タイガース」のニックネームを持つ猛虎対決。この時期に両チームともランクされていないというのも奇妙ですが、前年度覇者ながら先発選手がごっそりと抜けて戦力ダウンしたルイジアナ州立大は既に2敗していますが、先週のサウスカロライナ大戦にて肩の怪我で治療中のQBマイルズ・ブレナン(Myles Brennan)に変わって出場したT.J.フィンリー(T.J. Finley)が今週末も再び先発予定。サウスカロライナ大戦で52点を量産したオフェンス陣には復調の兆しありです。
一方のアーバン大はここまで3勝2敗ですが3勝のうち2勝が疑惑の判定の末での勝利とあり、実力的には1勝4敗となっていてもおかしくないチーム。攻守ともにチームカラーが見えてこないという状況にありひょっとすると今週末の試合は一方的なスコアになってしまうかもしれません。
ミシシッピッピ立大 @ アラバマ大(2位)
先週のテネシー大戦でスターWRジェイレン・ワドル(Jaylen Waddle)を怪我で失ってしまったアラバマ大。ここまでQBマック・ジョーンズをセンター下にワドル、デヴォンテ・スミス(DeVonta Smith)、ジョン・メッチー(John Metchie)というトリオで相手バックフィールドを解剖してきました。ワドルが抜けたことで新たな第3のWRとなるスレイド・ボールデン(Slade Bolden)に注目したいです。