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第7週目の見どころ【2021年度シーズン】

第7週目の見どころ【2021年度シーズン】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ケンタッキー大(11位)@ ジョージア大(1位)

今週は先週と比べて注目のカードがあまり多くありませんが、やはりこのSEC(サウスイースタンカンファレンス)東地区同士の無敗対決は見ものです。

ここまでどちらも6勝0敗と波に乗る全米1位のジョージア大と同11位のケンタッキー大。どちらかに今季初黒星がつくことになるこの試合、CFP(カレッジフットボールプレーオフ)レースだけでなくSECチャンピオンシップへの歩みにおいてもどちらにとっても負けられない試合です。

ジョージア大はここまで全米トップとなるトータルディフェンスならびに失点数を誇る強固なディフェンス陣が売り。フロントセブンだけで見ても今季最強の布陣を敷いていると言えます。またオフェンスでは先発QB J.T.ダニエルズ(J.T. Daniels)が怪我で戦線を離れている中、「メールマン」の愛称で親しまれているバックアップQBステソン・ベネット(Stetson Bennett)が十分すぎる活躍でチームを牽引。そして強力な得点源となるランアタックはザミアー・ホワイト(Zamir White)らを中心とするタレント揃いのRB陣が健在とあり隙きが全くありません。

となるとケンタッキー大に勝機はないのか・・・と思われるかも知れませんが果たしてどうでしょうか?

マーク・ストゥープス(Mark Stoops)監督が2013年に就任して以来ケンタッキー大はゆっくりながら確実に力をつけてきたチーム。特にディフェンス力には定評があり、今季は失点数が平均17点(全米19位)、トータルヤードは平均305ヤード(全米17位)と上位クラスの実力を誇ります。

そしてオフェンス陣はペンシルバニア州立大からの転校生であるQBウィル・レヴィス(Will Levis)が11TDを獲得すればRBクリス・ロドリゲス・Jr.(Chris Rodriguez Jr.)やWRワンデール・ロビンソン(Wan’Dale Robinson)もプロダクティブなシーズンを送っており、彼らの攻撃陣もなかなか侮れません。

ジョージア大のホームゲームということもあり彼らの優位には変わりませんが、これまでジョージア大が対戦してきたチームとはひと味もふた味も違うチャレンジをケンタッキー大は与えることが出来る・・・かも。

オクラホマ州立大(12位)vs テキサス大(25位)

こちらの試合は開幕前にはランクすらされていなかったものの勝ち星を重ねてゆっくりとランクを上げ遂に12位まで上り詰めた無敗のオクラホマ州立大と名門テキサス大との一戦。

オクラホマ州立大のマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督率いるディフェンスはここまで相手に平均18.6点しか与えてこずかなり信頼の置けるユニット。オフェンスばかりに目が行くBig 12カンファレンスにおいて稀なチームとも言えます。しかしながら今季ここまで彼らはテキサス大のようなダイナミックなオフェンスを操るチームと対戦してきておらず、この試合でその真価が問われることになりそうです。

しかもそのダイナミックなテキサス大のオフェンスに打ち勝つためにはそれなりの得点力も求められますが、オクラホマ州立大はこれまで31点以上スコアした試合が1つも無く、点取合戦になった場合には不利となりそうです。

一方のテキサス大は今季から指揮を執るオフェンスの知将スティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督のもと1試合平均52得点に約550ヤードのオフェンスヤードを記録してきているようなオフェンスマインドなチーム。QBケイシー・トンプソン(Casey Thompson)、RBビジャン・ロビンソン(Bijan Robinson)といった優秀なスキル選手を擁し、先週のオクラホマ大との敗戦の鬱憤を晴らそうとしてくるでしょう。

果たしてオクラホマ州立大が無敗を守るか、それともそれをテキサス大が阻止するか・・・。

テキサスクリスチャン大 @ オクラホマ大(4位)

先週上記のテキサス大との「レッド・リバーの戦い」にて激戦の末に勝利をモノにしたオクラホマ大。その中でも特筆すべきは先発QBスペンサー・ラトラー(Spencer Rattler)がベンチに下げられバックアップのケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)がオクラホマ大の逆転劇を演出したことです。

これにより開幕当初にはハイズマントロフィー受賞候補選手に名を連ねてきたラトラーが正QBの座を失うことになるのではないかと予想されており、オクラホマ大QB陣には大いなる注目が集まっています。

ただどちらのQBが出場することになってもオクラホマ大の攻撃陣はテキサスクリスチャン大の脆弱なディフェンスから得点を奪うことは問題はなさそうです。というのもテキサスクリスチャン大はこれまでFBS(フットボールボウルサブディビジョン)チーム相手に平均約400ヤードに30失点を許してきているからです。

この試合の注目ポイントは試合開始時にオクラホマ大のハドルにいるQBがラトラーなのかウィリアムスなのか・・・というところです。

アラバマ大(5位)@ ミシシッピ州立大

先週テキサスA&M大と対戦してまさかの敗戦を喫して今季初黒星を記録してしまったアラバマ大。順位も1位から5位へと落とし20試合ぶりに敗戦の苦渋を経験した彼らですが、今週はミシシッピ州立大とアウェーで対決。

アラバマ大はニック・セイバン(Nick Saban)監督指揮下において負けた試合の次の試合は必ずと言っていいほど対戦相手を倒してきたという過去があります。例えば2019年のアーバン大戦での敗戦後に行われたミシガン大とのシトラスボウルでは35対16で勝っていますし、2017年にこれまたアーバン大に敗れた次の試合となったクレムソン大とのシュガーボウル(CFP準決勝戦)ではクレムソン大に24対6で勝っていますし、さらに遡れば2015年にミシシッピ大に敗れた翌週にはルイジアナ大モンロー校を34対0で倒しています。

そして彼らが一番最近敗れた2019年のルイジアナ州立大戦の翌週の相手は今週と同じミシシッピ州立大でしたが、アラバマ大はこの試合を38対7で完勝しています。テキサスA&M大に敗れてしまったことで緩んだ手綱を締め直したアラバマ大がミシシッピ州立大戦で大暴れする可能性は非常に高いです。

ただミシシッピ州立大のマイク・リーチ(Mike Leach)監督が操る「エアーレイド」オフェンスはハマれば得点力の高い戦略。それをなすにはオフェンシブラインがアラバマ大のフロント4を抑え込まなければなりませんが、果たして彼らにそれだけの器量があるかどうか・・・。

ミシシッピ大(13位)@ テネシー大

SEC東地区のテネシー大と西地区のミシシッピ大の一戦。

ミシシッピ大は先週52対51というハイスコアゲームアーカンソー大を退け勝利を収めました。一方のテネシー大は最近2試合(ミズーリ大&サウスカロライナ大)でトータル107得点を上げたことからもわかるように両チームとも高い得点力を誇っており、今週の試合はハイスコアゲームになることが予想されます。しかもこの2校合わせてこれまで犯したパスINTはたったの1つ(テネシー大)ということもあり、ボールが飛び交う大空中戦となるのではないでしょうか。

ミシシッピ大オフェンスの要となるのはQBマット・コラル(Matt Corral)。これまでハイズマントロフィーレースに絡んできているコラルはトータル1497ヤードに12TD(0INT)と冴えています。一方のテネシー大はシーズン途中から正QBの座を射止めたヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)が上り調子。ここまで1063ヤードに13TD(1INT)と途中から先発出場したにもかかわらずいい数字を残しています。

果たしてどちらのチームが息切れせずに相手を出し抜くことが出来るでしょうか?

フロリダ大(20位)@ ルイジアナ州立大

対戦カードだけ見れば大一番のようにも見えますが、20位のフロリダ大はすでに2敗を喫し、対するルイジアナ州立大は3勝3敗とスランプに陥っているチーム。どちらも開幕当初の大きな期待に応えられずにいます。

2年前の全米王者であるルイジアナ州立大は開幕戦でUCLAに敗れてランク外に転落した以降復活の兆しは見えず、むしろエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督不要論が湧き出て久しいです。2年前にチームをカレッジフットボールの頂きへと牽引した人物が2年後には監督の座を追われようとしている・・・。なんとも非情な世界です。

しかも現在スターCBデレク・スティングリー・Jr(Derek Stingley Jr.)は怪我で戦線離脱中ですし、さらに追い打ちをかけるように今週トップWRケイション・ボウト(Kayshon Boutte)が足首の怪我で今季残りの試合すべて絶望的に。ポジティブな話題が一つもありません。

一方のフロリダ大ですが、2敗を喫しているとはいえここまで対戦相手に1試合平均でトータル185ヤードを常に上回るオフェンス力を擁しており、またランゲームでは先週敗戦したとはいえケンタッキー大相手に330ヤードをラン出稼ぐなどフィジカルなチーム。果たしてルイジアナ州立大がどこまで食い下がれるか・・・。試合の内容によってはシーズン途中ながらオルジェロン監督のクビが飛ぶなんてことにもなりかねません。

ノースカロライナ州立大(22位)@ ボストンカレッジ

今季ここまで4勝1敗と堅実なシーズンを送っているノースカロライナ州立大ボストンカレッジが激突。混沌とするACC(アトランティックコーストカンファレンス)レースにおいて重要な試合です。

ノースカロライナ州立大は先にクレムソン大を倒すアップセットを演じましたが、この試合ではクレムソン大をトータル200ヤードに抑え込むという荒業をやってのけました。そういった意味では彼らのディフェンス陣は当然高いポテンシャルを持っているはずですが、一方でルイジアナ工科大には480ヤード以上を許すという失態も犯しており、どちらのディフェンスが今週現れるかによって試合展開は変わってきます。

ボストンカレッジは元オハイオ州立大ディフェンシブコーディネーターのジェフ・へフリー(Jeff Hafley)監督の元確実に力をつけているチームですが、先発QBフィル・ユーコヴェック(Phil Jurkovec)を怪我で失って以来1試合平均のパスヤードが200ヤード以下と火力を失っています。それでもここまで1敗を守っていることは評価されるべきですが、果たしてノースカロライナ州立大相手にどこまでやれるでしょうか?

陸軍士官学校 @ ウィスコンシン大

Big Tenカンファレンス所属ながら2勝3敗と負けが先行している名門ウィスコンシン大がホームに4勝1敗の陸軍士官学校を迎えて行われるこの一戦。両校合わせてどれだけのランヤードが記録されるか見ものです。

ウィスコンシン大は元来巨漢のOL陣を盾にランでゴリ押しするチームとして知られてきましたが、今年はQBグラハム・マーツ(Graham Mertz)の肩に頼る戦略を敷きここまでやってきました。結果マーツはスランプに陥り、また十八番のOL陣も過去に比べると物足りなさを感じ、ランオフェンスもまちまちと非常にがっかりなシーズンを送ってしまっています。

一方の陸軍士官学校は伝家の宝刀「トリプルオプション」を駆使してラン、ラン、そしてまたランととにかく地上波状攻撃でヤードを稼ぎまくるチーム。今季ここまでランヤードでは全米2位となる1試合平均約318ヤードを記録(ちなみに1位は同じ士官学校である空軍士官学校)。このウィスコンシン大でももれなくランで押してくることでしょう。

ウィスコンシン大のホームであり地力で勝る彼らが優位であることに変わりはありませんが、一方で陸軍士官学校はここ数年でオクラホマ大、ミシガン大をギリギリまで追い詰める試合を披露してきました。ウィスコンシン大が不調であることを考えると陸軍士官学校が一泡吹かせるようなシーンが見れても不思議ではありません。

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