第3週目プレビュー【2020年度シーズン】 - ANY GIVEN SATURDAY

第3週目プレビュー【2020年度シーズン】

第3週目プレビュー【2020年度シーズン】

今季第3週目を迎える今週末にはいよいよランカー同士の対戦が行われます。

全米18位のルイビル大が全米17位のマイアミ大をホームに迎えて行われるこのアトランティックコーストカンファレンス(ACC)チームの激突はおそらく開幕以来もっとも注目されるマッチアップとなるでしょう。

コロナの影響で開幕すら危ぶまれた今季のカレッジフットボールですが、9月の第1週目に開幕を迎えることができたもののACCやBig 12カンファレンスはその翌週まで登場せず、さらにはサウスイースタンカンファレンス(SEC)の面々は来週末まで初戦を迎えませんので例年よりも盛り上がり方が緩やかであることは否めません。

しかし今週末は上に挙げたマイアミ大とルイビル大というキーマッチアップが行われ、また他にも面白そうな試合がぼちぼち増えてきました。SECが参戦する翌週末になればさらにこの盛り上がりは右肩上がりとなるでしょうし、先日発表があったとおりBig Tenが開幕する10月後半にもなればさらにいつものカレッジフットボールの雰囲気に近いものになっていることでしょう。

とにもかくにもここでは今週末行われる第3週目の見どころをお伝えしたいと思います。

今週の大一番

マイアミ大(17位)@ ルイビル大(18位)

プレシーズンランキングでは双方ともランクされていませんでしたが、そのランキングに入っていた今季まだ参戦をしていないBig TenとPac-12チームが最新ランキングで姿を消したため、その恩恵を受ける形でトップ25位以内に食い込んできた両チーム。

これまでの直接対決はマイアミ大が10勝3敗1分けでリード。ご覧の通り同じカンファレンス所属でありながら過去たったの14試合しかマッチアップがなかったのは両チームともACC所属チームとしては割と最近のチームだからです(マイアミ大は2004年、ルイビル大は2014年にそれぞれ加盟)。

その14試合のうち最初の10試合の対戦成績はなんとマイアミ大の10勝0敗1分けと圧倒的な強さを見せてきましたが、最近4試合だけみるとルイビル大が3連勝したあとに昨年マイアミ大が白星を取り返すという展開を見せてきました。

マイアミ大は名門でありながらここ数年はあまりピリッとしたチームを輩出してこれませんでした。元ジョージア大監督でマイアミ大のOBでもあるマーク・リクト(Mark Richt)監督が就任した2016年から2018年には復活の兆しを見せたと思われたれましたが、そのリクト監督が2018年度シーズン後に突如引退。その後釜に就いたのがリクト監督の右腕としてディフェンシブコーディネーターを務めていたマニー・ディアス(Manny Diaz)氏でした。

もともとリクト監督時代からマイアミ大にはスター性のある、チームを引っ張っていくような選手が出てきませんでした。特にオフェンスの柱となるQBのポジションには頼れるQBが生まれてこず、ディアス監督がマイアミ大を再び強いチームに再生させるためにはそのようなQBの確保が必要だったのです。

そして今シーズン、チームにはようやくその素質のあるQBが現れました。ヒューストン大から転校してきたデリック・キング(D’Eriq King)です。キングは高校時にテキサス州において歴代最多となる通算117パスTDを記録し名を挙げリクルーティングで引っ張りだことなります。ちなみにキングが塗り替えた記録の前最多パスTD記録保持者は元オクラホマ大QBでハイズマントロフィー受賞者のカイラー・マレー(Kyler Murray、現アリゾナカーディナルス)でした。

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そのキングのデビュー戦となった先週のUAB(アラバマ大バーミンガム校)戦では23回中15回のパス成功に141パスヤードと並みかそれ以下の数字しか残せませんでしたが、パンデミックという特異な環境、新しいチーム、そしてキング自体が昨シーズン途中でレッドシャツ(プレー資格を温存するシステム)を宣言したため11ヶ月も戦線から離れていたという事実を加味すれば仕方なかったのかもしれません。

しかしその中でも彼の特技(?)でもある非凡な機動力を披露し83ヤードに1TDとその存在感をアピール。マイアミ大に遂に核となるQBが現れたかと期待させてくれました。それが本物かどうかがこのルイビル大戦で明らかになるでしょう。

そのルイビル大ですが、彼らは昨年52対27でマイアミ大に苦汁を飲まされましたからそのリベンジに燃えていることでしょう。開幕戦ではウエスタンケンタッキー大に35対21と勝利して白星スタートを切ったルイビル大ですから、この週末にマイアミ大を倒してその勢いをさらに加速させたいところ。

ただ当然ながらマイアミ大とウエスタンケンタッキー大とでは戦力の差は歴然ですから当然彼らも「Aゲーム」をこの試合で発揮出来なければ勝つことは出来ません。特にマイアミ大のディフェンスは2018年に全米3位、2019年には全米12位(トータルディフェンス)という強力ユニットですからこれを切り崩すのは至難の業です。

今季2季目となるスコット・サターフィールド(Scott Satterfield)監督はチームにゾーン・ランオフェンスを仕込んできましたが、その中心人物となるのがジャビアン・ホーキンス(Javian Hawkins)とハッサン・ホール(Hassan Hall)という二人のRB。昨年は二人合わせて2000ヤード超えに14TDと威力を発揮しました。彼らのグラウンドアタックがプレーアクションパスを効果的にして相手から点を取る戦略ですから、この2年目のスキムがどれだけ洗練されているかがこの試合のキーポイントです。

それを考慮するとルイビル大のオフェンスはQBミケール・カニングハム(Micale Cunningham)の出来にかかっていると言えます。投げてもよし走っても良しのカニングハムはマイアミ大ディフェンスにとって不足のない相手となるでしょう。

彼らが所属するACCはクレムソン大が5連覇中と彼らのダイナスティーが進行中ですが、この試合はクレムソン大に立ち向かう挑戦者としてふさわしいのはどちらなのかを決める戦いであるともいえます。特に今年に限りカンファレンスにはノートルダム大も参戦してきますから、ACCタイトルゲームに進出するためにもシーズン2試合目とはいえ負けた方はそのレースから遅れを取ることになります。果たして生き残るのはどちらか?


その他の注目ゲーム

タルサ大@オクラホマ州立大(11位)

今季ハイズマントロフィー候補の一人であるオクラホマ州立大のRBチュバ・ハバード(Chuba Hubbard)が遂に登場。昨年の同一カードではハバードは何と足だけで256ヤードも稼ぎました。今年はどれだけの数字を残せるのかみものです。

ルイジアナ大(19位)@ジョージア州立大

先週当時23位だったアイオワ州立大をアウェーで倒す大金星を奪ったのがサンベルトカンファレンスのルイジアナ大ラフィエット校でした。クレムソン大やアラバマ大を渡り歩いて2018年にルイジアナ大の監督に就任したビリー・ネピアー(Billy Napier)監督の株は急上昇中ですが、果たして彼らはどこまで白星を重ねることができるでしょうか。

セントラルフロリダ大(14位)@ジョージア工科大

先週フロリダ州立大から見事勝利をもぎ取ったジョージア工科大ですが、今週は「グループオブ5」チームながら全米14位にランクされているセントラルフロリダ大をホームに迎えて2週連続のアップセット(番狂わせ)を狙います。

ヒューストン大@ベイラー大

もともと今週末のヒューストン大の相手はメンフィス大でしたがメンフィス大部内でコロナウイルス感染が発生したためこの試合が延期となり急遽ベイラー大とのマッチアップが取り仕切られることになりました。ベイラー大は今季から昨年までルイジアナ州立大でDCを務めていたデイヴ・アランダ(Dave Aranda)氏が新監督としてチームを率います。アランダ新監督のお手並み拝見です。

(追記:この試合はベイラー大側にコロナ感染者が出たために延期となりました)

サウスフロリダ大@ノートルダム大(7位)

今季限定でACC所属のノートルダム大は開幕戦でウェイクフォレスト大を倒し幸先の良いスタートを切りました。今週末は唯一のノンカンファレンス戦であるサウスフロリダ大をホームに迎えます。サウスフロリダ大は今年から元クレムソン大OCのジェフ・スコット(Jeff Scott)氏に率いられます。いきなりクレムソン大のオフェンスをインストールすることは出来ないでしょうが、大御所相手に何か傷跡を残したいものです。


コロナの影響

今週予定されていた試合のうち数試合がコロナウイルスの部内感染の影響で延期ないしキャンセルになっています。

  • バージニア大vsバージニア工科大(12月12日に延期)
  • アーカンソー州立大vsセントラルアーカンソー大(10月10日に延期)
  • ヒューストン大vsメンフィス大(延期日未定)
  • ブリガムヤング大vs陸軍士官学校(延期日未定)
  • フロリダアトランティック大vsジョージアサザン大(12月5日に延期)
  • ヒューストン大vsベイラー大(延期日未定)
  • ノースカロライナ大シャーロット校vsノースカロライナ大(キャンセル)

一人でも感染するとその感染者に接触した人物も自主隔離処置が取られるため、複数の選手が一度にプレーできなくなるという状況です。このトレンドは今シーズン各地で起きることが予想されていましたが、それがまさに現実のものになっているわけです。

またフロリダアトランティック大でもクラスター感染が起きているようですが、今季から指揮を執るウィリー・タガート(Willie Taggart)監督は明日のジョージアサザン大戦を何とか開催したいとプッシュしているそうです。しかしジョージアサザン大としてもそのようなリスクを負っているチームと試合をしたいとは思わないでしょうし、何よりもジョージアサザン大自身も先週30人以上がコロナ関連で試合に出られなかったという状況を経験していますから、この状況下で試合を強行開催することに疑問を感じてしまいます。

追記:フロリダアトランティック大とジョージアサザン大の試合は試合前日に延期となりました)

今シーズン戦い続ける選手たちは普段からの通常業務(練習、フィルム、ミーティング、リフト、怪我の治療)をこなしながら更にコロナウイルスの脅威を感じながら日々過ごしていることを忘れてはなりません。

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