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テンプル大、ホームスタジアム建設に向け最終段階へ

テンプル大、ホームスタジアム建設に向け最終段階へ

つい先刻52回スーパーボウルが終了し、フィラデルフィアイーグルスがディフェンディングチャンピオンであるニューイングランドペイトリオッツを41対33で破り、初のスーパーボウルチャンピオン(NFLチャンピオンとしては1960年以来)に輝きました。ペイトリオッツQBトム・ブレディ(Tom Brady、元ミシガン大)に再三にわたりプレッシャーをかけ続けたディフェンスのフロントセブンと、バックアップながらプレーオフでは怪我で戦線を離れている先発QBカーソン・ウェンツ(Carson Wentz、元ノースダコタ州立大)を食うパフォーマンスを見せ続けてきたQBニック・フォールズ(Nick Foles、元アリゾナ大)の活躍でイーグルスがペイトリオッツの連覇を阻止。ペイトリオッツもブレディが500ヤード越えのパスに3人のレシーバーが100ヤード以上をレシーブでゲイン下にもかかわらず、2度のキックの失敗や最終局面でのブレディのサックによるファンブルなどでチャンスを逸し、リーグ優勝記録最多タイとなる6度目のロンバーディトロフィー獲得はなりませんでした。

さて、そんなイーグルスですが、彼らの本拠地はペンシルバニア州フィラデルフィア市にあるリンカーンファイナンシャルフィールドですが、ここを同じく本拠地として借りている大学チームがあります。テンプル大です。

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リンカーンファイナンシャルフィールドを本拠地としてきたテンプル大

そのリースの契約期限が2018年で切れる中、テンプル大は自前のホームスタジアムをキャンパスに誘致しようと模索してきました。

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そしてこのプランはいよいよ最終段階にまで到着し、これまで練ってきた計画がフィラデルフィア市に受理されるかどうかというところまでやってきました。これにゴーサインが出ればいよいよキャンパス内に重機が持ち込まれ本格的なスタジアム建設が始まることになります。

テンプル大のメインキャンパスはフィラデルフィア市のダウンタウンよりもちょっとだけ離れたところにあります。私も訪れたことがありますが、キャンパスを少しでも離れればお世辞にも治安が良いとは言えないところ。この近辺の住民とフィラデルフィア市との間でスタジアム建設計画が過去2年ほど協議にかけられてきましたが、市側がオーケーさえすれば実際の建築作業に移れるところまで来たようです。

しかしながら近所に突然フットボールスタジアムができれば騒音にもなりかねないので、全ての近隣の住民がこの案に賛成しているとは思えませんから、おそらくなんらかの大学側からの譲歩が今後もあるのではないかと思われます。その案の一つしてスタジアムを多目的施設として使用することが考えられています。フットボール部だけでなく住民も使用できるようにすることで彼らの理解を得ようという試みなのでしょう。

総工費は1億3000万ドル(約150億円)で早ければ2020年度シーズンにこけら落としとなる予定です。それまではリンカーンファイナンシャルフィールドのリースを延長し続けるというのがテンプル大の計算のようです。

テンプル大は2016年にマット・ルール(Matt Rhule、現ベイラー)前監督の下で大躍進し、その流れを途絶えさせないためにこのホームスタジアム建設案をぶち上げました。しかしルール監督は2016年度シーズン後にさり、ジェフ・コリンズ(Geoff Collins)新監督のデビューとなった2017年度シーズンは7勝6敗と前年度の10勝4敗という成績から大きく数字を落としました。近隣住民の理解を得るためにもコリンズ監督はテンプル大の勢いを衰えさすわけにはいきません。彼の来季以降の手腕に注目が集まります。

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