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TCUのパターソン監督が解雇に
Big 12カンファレンス所属のテキサスクリスチャン大(TCU)は今季ここまで3勝5敗と苦戦中ですが、そんな折同大学はゲリー・パターソン(Gary Patterson)監督をここに来て解雇するという驚きの決断を下しました。
話によれば双方同意の上での離別ということですが、実質解雇と見るのが相応でしょう。
パターソン監督はは20年以上TCUを率いてきたベテランコーチ。TCUでの戦績は181勝79敗でこれはチーム史上最多勝利数となっています。その間パターソン監督はチームに6つのカンファレンスタイトル、9つのボウルゲーム勝利をもたらし、2011年にはローズボウル、2014年にはピーチボウルという主要ボウルゲームでも白星を獲得していました。
またパターソン監督体制でTCUは11度の二桁勝利シーズンを記録。中でも2010年に13勝0敗でファイナルランキングで全米2位までに上り詰めたのは記憶に新しいところ。また2014年には12勝1敗で全米6位でシーズンを終えており、元々中堅カンファレンスとされていたTCUを現在のようにBig 12所属チームにまで育て上げたのはパターソン監督の尽力なくしてありえませんでした。
そんなチームの名監督をシーズン途中で解雇した大学側に非難は集まりますが、せめて同大学のレジェンドとも言えるパターソン監督にシーズン最後まで指揮を取らせてあげてほしかったです。ちなみにパターソン監督の代役として臨時監督に指名されたのは元ミネソタ大監督で特別補佐を務めていたジェリー・キル(Jerry Kill)氏です。
パターソン監督はまだ61歳と若く、TCUの顔としてのイメージが強いながらまたどこか別のチームで監督を務めることになるでしょう。
ボーリンググリーン州立大のロフラー監督が初の・・・
先週MAC(ミッドアメリカンカンファレンス)のボーリンググリーン州立大は56対44でバッファローに勝利しましたが、この試合でボーリンググリーン州立大のスコット・ロフラー(Scot Roeffler)監督が退場処分になるという珍事が。
ロフラー監督はこの試合中に2度のアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマン精神に反する反則)を食らって退場になったのですが、このルールが採用された2016年以来実際に退場処分になったのはこのロフラー監督が初めての人物になりました。
ちなみにこの試合の終了時、スコアが49対44でボーリンググリーン州立大が残り1分を切った時点でリードしたまま攻撃権を得たのですが、膝をついて試合終了とするかと思いきや何を思ったのかフェイクでTDを奪うという不可解な行動に。完全に不必要なプレーでなんとも後味の悪い終わり方となりました。
A couple victory formation kneel downs would have likely ended the game.
— CBS Sports Network (@CBSSportsNet) October 30, 2021
Instead, Bowling Green fake kneels, finds an opening, and runs all the way to the end zone. pic.twitter.com/R39euUAAZC
UTSAのトレイラー監督が大型契約更新
現在8勝0敗でAPランキング16位のテキサス大サンアントニオ校(UTSA)は今季の快進撃を受けてジェフ・トレイラー(Jeff Traylor)監督を逃さまいと2031年まで契約更新。またサラリーも総額2800万ドル(1ドル100円計算で約28億円)と大幅にアップグレードとなりました。
すでに各地でヘッドコーチが解雇されるニュースがちらほら聞かれますが、UTSAと同じテキサス州ではテキサス工科大がマット・ウェルズ(Matt Wells)監督を解雇しており、トレイラー監督がその後釜候補として挙げられていました。UTSAとしてはそれを阻止するために先手として今回の大型契約更新に舵を切ったのでしょう。
今回の契約更新でトレイラー監督の年収は平均280万ドルに。一介の「グループオブ5」チームのサラリーとしては破格だと思います。筆者がカレッジフットボールにハマり出した20年ちょっと前、当時フロリダ大監督だったスティーヴ・スパリアー(Steve Spurrier)氏が史上初の200万ドルに到達したというニュースを思い出し、時代は変わったなぁとしみじみしたのでした。
ジョージアサザン大の新監督に元USCのヘルトン氏
今季第4戦目を終えた時点でチャド・ランスフォード(Chad Lunsford)監督を解雇していたジョージアサザン大は新監督に元サザンカリフォルニア大(USC)監督のクレイ・ヘルトン(Clay Helton)氏を起用することを発表しました。
ヘルトン氏は2016年からUSCを率いトータルで46勝24敗。2016年には10勝3敗、2017年には11勝3敗と当初は軌道に乗ったかと思われていましたが、そこから徐々にチームは下降の一線を辿り、今季1勝1敗となったところで首を切られていました。
アクロン大がアース監督を解雇
MAC所属のアクロン大は今週今季3季目を送っているトム・アース(Tom Arth)監督と袂を分かつ決断を下しました。
アース監督率いるアクロン大のここまでの総合戦績は3勝24敗。今季もここまで2勝7敗と一向にチームが上向きになる傾向が見られないため大学側は3年目シーズン終了を待たずにアース監督に見切りをつけた形になります。
ミネソタ大のフレック監督が契約更新
Big Tenカンファレンス所属のミネソタ大は現職のP.J.フレック(P.J. Fleck)監督との契約年数を7年延長することを発表しました。
これでフレック監督は2028年まで指揮を取ることが可能になりました。当然状況によれば上に挙げた監督のように契約途中で解雇されてしまうこともありますが・・・。
2017年に監督に就任して以来ミネソタ大は彼の指揮下で32勝21敗。2019年にはチーム史上1904年以来となる11勝を挙げBig Tenの年間最優秀監督にも選ばれ、またミネソタ大に着任する以前にはウエスタンミシガン大を率い2016年には13勝1敗という素晴らしい戦績を残しました。今後の活躍が期待されている指導者であり、今回の契約更新から考えてもミネソタ大はフレック監督にオールインであることが明らかになりました。
第10週目のニュースまとめ。今週は監督の去就に関するニュースが多かったです
— Any Given Saturday (@ags_football1) November 6, 2021
1⃣TCUのパターソン監督が解雇
2⃣ボーリンググリーン州立大のロフラー監督が初の・・・
3⃣UTSAのトレイラー監督が契約更新
4⃣ジョージアサザン大の新監督にヘルトン氏
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