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第10週目の見どころ【2021年度シーズン】

第10週目の見どころ【2021年度シーズン】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

アーバン大(13位)@ テキサスA&M大(14位)

今週唯一となるランカー同士の戦い。どちらもSEC(サウスイースタンカンファレンス)西地区所属ということで、現在地区争いで首位を走るアラバマ大を追随する2校の対戦となります。テキサスA&M大はリーグ戦で2敗を喫していますが、アラバマ大との直接対決を制しています。一方アーバン大はトータル2敗でもリーグ戦ではジョージア大に喰らった黒星ただ一つ。今後アラバマ大との直接対決を残しており、地区優勝を目指す上でこの試合は絶対に落とせないゲームなのです。

アーバン大の勝利の鍵を握っているのはQBボ・ニックス(Bo Nix)です。彼の調子がいい時はアーバン大のランとパスのバランスがすこぶるよくなる傾向にあるからです。例えばアーカンソー大とミシシッピ大戦ではパス1投の平均ヤードが10ヤード、ランが1キャリーあたり4.2ヤードという数字が出ており、それが勝利という形に表れました。

これまでニックスはターンオーバーを量産するようなパフォーマンスを見せてきたわけではありませんが、眼から鱗が落ちるようなプレーを連発してきたわけでもありません。また彼はホームでは実力を大いに発揮できるものの、アウェーで調子を落とすという傾向にあります。今回テキサスA&M大という10万人以上が集まるスタジアムでの試合ということでこの点も試合の流れに関わってきそうです。

テキサスA&M大の魅力はそのディフェンス。現在1プレーあたりで敵に稼がれるヤード数では全米13位となる平均4.8ヤードを誇り、ここまで許したパスTDはたったの9つで逆に奪ったINT数は9つと相手QBには嫌なユニット。さらにランディフェンスでも相手の1キャリー平均が3.7ヤードと鉄壁の陣を敷きます。

そんな強力ディフェンスを擁しながらテキサスA&M大に常につきまとってきたのがオフェンスがそれに見合うだけの力を持っているのか、ということでした。先発QBヘイデン・キング(Hayden King)がシーズン早々に怪我で長期戦線離脱を余儀なくされ、その代わりに先発を任されてきたのがザック・カルザダ(Zach Calzada)。

彼は先発出場を果たして以来並みのパフォーマンスしか披露できずにアーカンソー大およびミシシッピ州立大に相次いで敗れるという失態を犯します。しかし今季最大級のアップセットとも言われたアラバマ大戦ではまるで人が変わったかのようなシャープなプレーを披露。パス成功率は67%、285パスヤードに3TD、1パスあたりの平均ヤード数が9.2ヤードと冴え王者アラバマ大を撃破。このパフォーマンスを毎回出せるかどうかが鍵と言えます。

ルイジアナ州立大 @ アラバマ大(2位)

普段ならこのマッチアップはその週の目玉カードとなるのですが、今季はルイジアナ州立大がここまで4勝4敗と苦戦中であり、そのせいでこの試合はそこまで注目を集めていません。

アラバマ大は先週バイウィークでお休みをいただき、心身ともにリフレッシュしてホームにルイジアナ州立大を迎えます。ハイズマントロフィー候補の1人であるQBブライス・ヤング(Bryce Young)にタレント揃いのレシーバー陣、さらには頼れるRBブライアン・ロビンソン・Jr(Brian Robinson Jr)を擁しオフェンス力は全米トップクラス。

ただここ数試合ではディフェンシブバックフィールドに穴が見られミドル〜ロングレンジのパスを通されるシーンが多々見られます。このあたりを是非とも修正しておかないと今後終盤にかけて負けられない試合を迎えた時に足元を救われてしまいそうです。

ルイジアナ州立大は過去10回の対戦で1勝9敗と相性の悪いチームを相手にします。唯一勝てたのは2019年に彼らがナショナルタイトルを取った時のみ。今季はすでにエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督が今シーズン限りで指揮官の座を退くことが決まっており、選手らに知ってみれば是非ともアラバマ大を倒してオルジェロン監督に花道を用意したいところですが、相手が相手だけにそう簡単には行かなそうです。

関連記事ルイジアナ州立大、オルジェロン監督と離別へ

ミシガン州立大(3位)@ パデュー大

今週発表された第一回目のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)ランキングで3位と好位置につけたミシガン州立大。注目されるのは第12週目に予定されているオハイオ州立大との一騎打ちですが、その試合にばかり気を取られていると足元を救われかねません。

今回対戦するパデュー大は今季ここまで全米2位だったアイオワ大を下したり、ノートルダム大やミネソタ大と接戦を繰り返したりと安定感はなくとも相手チームを苦しめるだけの能力を秘めているチーム。

しかしながらミシガン州立大にはハイズマントロフィー候補RBケネス・ウォーカー・III(Kenneth Walker III)がいることを忘れてはなりません。今季ここまでFBSで2位となる1194ヤードを足で稼いできたウォーカーを相手にするパデュー大のランディフェンスは全米54位(1試合平均約140ヤード)。先日のウィスコンシン大戦では3TDを含む合計290ヤードを足で稼がれており、ウォーカーに蹂躙されてしまう可能性は大です。

ということでハイズマントロフィーレースで優位に立つためにこのパデュー大戦でウォーカーがどのくらいのランヤードを稼げるかに注目したいです。

オレゴン大(4位)@ ワシントン大

今週発表されたCFPランキングで驚きの4位を獲得したのがオレゴン大

ワシントン大のディフェンスはなかなかの実力を持ってはいますが、ラン重視のオフェンスに対しては手こずる印象が強いです。FBSのランディフェンスランキングでは96位(1試合平均178.5ヤード)と数字にもそれは現れており、開幕時の先発RBであるC.J.ヴァーデル(C.J. Verdell)を欠くもランヤードを十分稼げるオレゴン大がワシントン大ディフェンスをランで踏み潰していく姿が目に浮かびます。

そしてそれ以上にワシントン大にはオレゴン大と渡り合えるだけの攻撃力を持っておらず、オレゴン大が圧勝することが大いに予想されます。

オハイオ州立大(5位)@ ネブラスカ大

CFP6位のオハイオ州立大ネブラスカ大に乗り込みます。現在全米1位となるスコアリングオフェンスを擁するオハイオ州立大がネブラスカ大から何点獲得するかが気になるところですが・・・。

ネブラスカ大は今季ここまで3勝6敗。スコット・フロスト(Scott Frost)監督の去就問題にも発展していますが、その6敗の全てにおいて点差が10点差だったことを考えると、あと一押しあれば彼らの戦績は大きく変わっていたことになります。

もちろんたらればなどは禁物ですが、オハイオ州立大がネブラスカ大とのアウェー戦で予想よりも僅差に持ち込まれる可能性は大いにあります。フロスト監督としては首をつなぐためにも何とか白星を手に入れたいところです。

ウェイクフォレスト大(9位)@ ノースカロライナ大

今季ここまで破竹の8連勝を飾りCFPランキングで9位に上り詰めたのがウェイクフォレスト大。創部史上最高位のランキングを手に入れた彼らは今週ノースカロライナ大と対戦。

今季ウェイクフォレスト大はその爆発的なオフェンスで快進撃を続けますが、スコアリングオフェンスでは全米5位となる1試合平均43.4得点を記録しています。ミシガン州立大で活躍中のRBケネス・ウォーカー・IIIは昨年までウェイクフォレスト大所属だったことを考えると、もし彼が転校しないでチームにとどまっていたら一体どんなチームになってたのだろうなどと想像してしまいます。

ノースカロライナ大は開幕時にACC(アトランティックコーストカンファレンス)優勝候補の一角でしたが、ここまで4勝4敗と撃沈中。ただラスベガスのオッズを見るとノースカロライナ大が有利という数字も出ており、それだけウェイクフォレスト大の8連勝の価値にイマイチ信頼性が置かれていないようです。

ちなみにこの試合はACCチーム同士の試合ですが、昨年両校で結ばれた協定によりこれはノンカンファレンス戦扱いのゲームとなります。つまり仮にウェイクフォレスト大が敗れたとしてもリーグ戦績の勝ち負けには影響しないというなんとも不思議な試合になっています。

リバティー大 vs ミシシッピ大(16位)

無所属で今季7勝2敗のリバティー大がCFP16位で6勝2敗のミシシッピ大に胸を借ります。

リバティー大を率いているのはヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督ですが、彼はリバティー大以前に2012年から2016年までミシシッピ大で指揮をとっていた人物。その間アラバマ大から2年連続白星を奪いリクルーティングランキングでも上位に上り詰めるなどその手腕を大いに発揮していた敏腕コーチでしたが、2016年シーズン開幕直前に彼が大学から支給された携帯電話を使って売春婦サービスを利用していたことが発覚して解雇。その後2年ほど懺悔の時間を過ごしたあとにリバティー大でセカンドチャンスをもらったという経緯があります。

参考記事ミシシッピ大のフリーズ監督が辞任

そのフリーズ監督がスキャンダルを起こしてから初めてミシシッピ大に帰還するわけです。果たしてミシシッピ大ファンがフリーズ監督をどのように迎え入れるのかにも興味が湧きますね。

それに数字からも分かるように元々凄腕だったフリーズ監督は創部間もないリバティー大で大いに結果を残しており、ミシシッピ大も油断は禁物。しかもリバティー大QBマリク・ウィリス(Malik Willis)は来年のNFLドラフトでも注目されるQBの1人であり、ミシシッピ大のQBマット・コラル(Matt Corral)との投げ合いも楽しみです。

ミシシッピ州立大(17位) vs アーカンソー大

SEC西地区所属のミシシッピ州立大アーカンソー大の対戦。前半戦で猛威を振るうも10月に急降下したアーカンソー大に対して10月にテキサスA&M大(当時15位)とケンタッキー大(当時12位)を含む3連勝でにわかに波に乗るミシシッピ州立大という対称的な二校の戦いです。

ミシシッピ州立大は「エアーレイド」オフェンスの使い手であるマイク・リーチ(Mike Leach)監督が率いるチーム。前試合でのケンタッキー大戦ではQBウィル・ロジャース(Will Rodgers)が344ヤードに1TD、そしてパス成功率が驚異の92%(39投中36投成功)という正確なパスでケンタッキー大ディフェンスを翻弄。その彼がアーカンソー大でどれだけの数字を残せるかに注目が集まります。

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