先週ウィスコンシン大と対戦しこれに敗れたネブラスカ大。これで今季のレコードを4勝6敗とし所属するBig Tenカンファレンス西地区では7チーム中6位に沈むという大変残念なシーズンを送っています。
昨年からチームを指揮を執るスコット・フロスト(Scott Frost)監督は1997年にチームが全米優勝を成し遂げたときのQBでファンの間ではカリスマ的存在。2017年度に彼が監督を務めていたセントラルフロリダ大が13勝0敗という完全シーズンを演出したことで、母校復活のためにネブラスカ大キャンパスに凱旋してきたのです。
2018年に母校に凱旋してきたフロスト監督
その初年度となった昨年は4勝8敗と惨敗。しかしセントラルフロリダ大でパーフェクトシーズンを飾ったのが2年目のことだったこともあり、ネブラスカ大ファンはフロスト監督2年目の今シーズンこそ遂に古豪復活を遂げるのだと信じてきましたが・・・。
結果的に現在は勝ち越せるかどうかという程度の出来で、願わくば残り2勝して何とかボウルゲーム出場権を手に入れられれば上出来というのが実際のところ。2年目で強豪ひしめくBig Tenカンファレンスを制せよというのが無理な要求なわけですが、ファンとしては勝手に膨らませていた期待が弾けてしまい決して満足できる結果ではありません。
当然チームを再生するには時間がかかるわけで、いくら敏腕といわれるフロスト監督でも大目に見てあげてほしいという意見もありますが、一方で同じく2年目のマリオ・クリストーバル(Mario Cristobal)監督が率いるオレゴン大やダン・マレン(Dan Mullen)監督率いるフロリダ大などは立派に成績を残してトップ10入りを果たしているという事実もあり・・・。
と、2年目のフロスト監督を巡る評価は分かれるわけですが、そんなネブラスカ大上層部は苦戦するフロスト監督を最大限バックアップする意思を見せます。というのもウィスコンシン大戦が始まる直前に彼らはフロスト監督との契約をさらに2年更新するという発表を行ったのです。
それは内外のフロスト監督に対する批判や文句の声を打ち消すための大学の意思、並びに何が起きても大学はフロスト監督と心中するぐらいの意思があるという表れの何物でもありません。
当初の契約ではフロスト監督は2024年まで母校を率いる内容でしたが、2年延長で2026年まで監督の座に座る権利を得ました。もちろんだからといって結果が出なくても解雇されないというわけではありません。契約途中でもチームの状況が上向きにならなければ解雇されてしまうのは日常茶飯事のこと。
フロスト監督としてはまず残りのメリーランド大とアイオワ大を倒して何としてもボウルゲーム出場権を手に入れたいところです。