2001年度シーズンにマイアミ大がBCSナショナルタイトルゲームに出場したときの先発QBだったケン・ドーシー(Ken Dorsey)氏がマイアミに戻ってきます・・・といってもマイアミ大ではなくマイアミ市近隣にあるフロリダインターナショナル大にですが。
過去5年間NFLカロライナパンサーズのQBコーチを務めていたドーシー氏。今回合流するフロリダインターナショナル大では彼がマイアミ大でプレーした時の監督であるブッチ・デーヴィス(Butch Davis)監督がフットボール部を率いており、恩師と共に仕事をすることになりそうです。
といってもドーシー氏はフットボール部のコーチングスタッフに入閣するわけではなく、体育局を総括する体育局長補佐(アシスタントAD)に就任するためにフロリダインターナショナル大にやってくるということです。ということはある意味ドーシー氏はデーヴィス氏の上司になる可能性もあるということですね。
マイアミ大で選手時代のドーシー氏
前述の通りドーシー氏は現役時代をマイアミ大で過ごし、2000年から2002年まで先発QBを任されていた当時を代表するQBでした。現役時代の成績は35勝2敗に76TD(26INT)という立派な数字を残し、2001年にはそのシーズンの最優秀QBに送られるマクスウェル賞を受賞。また当時マイアミ大が所属していたBig Eastカンファレンスのオフェンシブ最優秀選手賞を2度獲得し、受賞こそなかったもののカレッジフットボール界の最高峰のアワードであるハイズマントロフィーのファイナリストにも2度選ばれました。当時まだ荒くれ者集団の印象が強かったマイアミ大の中でいたって「普通に見えた」ドーシー氏のことは今でもはっきりと覚えていますし、当時ちょっと贔屓にしていた選手でもあります。
フットボール選手から足を洗ってコーチングの道に進むと先にも紹介したようにカロライナパンサーズのQBコーチを任され、そこではキャム・ニュートン(Cam Newton、元アーバン大)を指導。そのニュートンも彼自身がここまでプロでやれているのはドーシー氏の指導のおかげだと断言し、フロリダインターナショナル大でも成功をおさめるだろうと太鼓判を押しています。
今のところドーシー氏が任される仕事内容の詳細は明らかにされていませんが、おそらくフットボール部に濃く関わっていくことになるのではないでしょうか。そこでのドーシー氏とデーヴィス氏の師弟タッグも見ものですね。