先週末行われた第11週目のカレッジフットボールでは15試合がコロナウイルスの影響で開催されませんでした。その中でも6試合がランクチームが含まれる試合で、さらにクレムソン大、ブリガムヤング大、オクラホマ州立大、アイオワ州立大、オクラホマ大、テキサス大のランカーたちがバイウィークのために試合が組まれておらず、全体的に見て非常に寂しい週末だったとも言えます。
トップ25チームだけを見ると負けたチームはたったの1チームということで最新のランキングである第12週目の顔ぶれはほぼ先週と同じ。ということで取り立てて分析することもありませんが、とりあえず12週目のランキングを見ていきたいと思います。
トップ10
上位5位の中で試合があったのは2位のノートルダム大のみ。そのノートルダム大はボストンカレッジと対戦しこれを退け8勝目を挙げました。ということでこの5チーム(アラバマ大、ノートルダム大、オハイオ州立大、クレムソン大、テキサスA&M大)の順位は変動なしでした。
6位と7位のフロリダ大とシンシナティ大はそれぞれ無難に白星を重ねるも順位は先週のまま。8位のブリガムヤング大は今週お休みだったので同じく順位に変動なし。
9位には先週10位から1つ順位をあげたインディアナ大。彼らはミシガン州立大戦を完封勝利で飾り4連勝目を挙げました。来週は3位のオハイオ州立大との直接対決。この試合でインディアナ大の真価が試されます。
そして10位には先週13位から3つランクアップでウィスコンシン大です。新型コロナの部内感染で2週連続試合がキャンセルされ後がなかった彼らは先週ミシガン大と対戦してこれを49対11と赤子の手をひねるかのごとく楽勝。その勝利が認められていよいよトップ10入りを果たしました。
11位~20位
11位には先週と同じオレゴン大。彼らはワシントン州立大と対決し少々手こずるも結果的には2TD差をつけて快勝。12位は先週試合のなかったジョージア大。13位には先週9位から順位を3つ落としたマイアミ大。バージニア工科大と対戦した彼らは苦戦しながらもこれに勝利して7勝目を挙げましたが、インディアナ大やウィスコンシン大らに追い抜かれてしまいました。
14位にはこれまた試合がなかったオクラホマ州立大、そしてマーシャル大とコースタルカロライナ大の「グループオブ5」勢が同率の15位タイ。
17位のアイオワ州立大と18位のオクラホマ大は先週バイウィークで試合がなかったため順位は据え置き。19位には先週23位だったノースウエスタン大が4つ順位を上げてきました。そして20位にはPac-12カンファレンスのサザンカリフォルニア大。開幕から2試合連続で逆転勝利という苦しみながらの勝利でランクは先週と同じまま。
21位以下
21位には今季ここまで無敗のリバティー大。先週はFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のウエスタンカロライナ大58対14と大勝。戦績も8勝0敗と創部以来最高の成績を収め続けています。
その下にはテキサス大、アーバン大、ルイジアナ大ラフィエット校という先週と同じ連中がうろちょろしていますが、25位には先週19位のサザンメソディストを逆転で倒したタルサ大が今季初となるトップ25位入りを果たしました。
圏外脱落チーム
結局第11週目のランキングの中で唯一試合に敗れたのはサザンメソディスト大。この敗戦は「グループオブ5」勢として初のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)を狙うシンシナティ大にとっては痛手。というのもシンシナティ大は現在今季7位ながらこれまで「パワー5」チームとの試合が一度もなくストレングス・オブ・スケジュールの指数が弱いため、対戦相手にはできるだけ好戦績をキープしてもらわないと後にCFP選考委員会にアピールするにはインパクトが足りなくなるからです。
総評
ということで第12週目の全米ランキングにおいて大きな変化はありませんでした。これは嵐の前の静けさだからなのか・・・。
第12週目には3位のオハイオ州立大と9位のインディアナ大の対決、10位のウィスコンシン大と19位のノースウエスタン大との対決、オクラホマ州立大とオクラホマ大のライバリー「ベッドラムシリーズ」と3つのランカー同士の試合が控えており先週とうって代わってエキサイティングな週末となりそう。またそれにより次のランキングでは順位の変動が必至。見逃せない週末となりそうです。