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第11週目の見どころ【2020年度シーズン】

第11週目の見どころ【2020年度シーズン】

11月第2週目の今週末、今季開幕先行組がシーズンインしてから11週目を迎えるわけですが、開幕当初から危惧されていたインフルエンザの季節にいよいよ突入していきます。新型コロナウイルスの動向が見えない中開幕した当時、のちにコロナが収束するかどうかわからない状況でインフルエンザシーズンと被ってしまうことにより更にカオスな状況になってしまわないかという不安があったわけです。

現在のインフルエンザの感染者数は分かってはいませんが、明らかなのは新型コロナの感染数がここのところ急増しているということ。完全に大きな第2波が襲っている状況です。

そんな中でカレッジフットボールもこの波の影響を受けており、今週は12試合が開催不可能となってしまいました。

アラバマ大(1位)🆚 ルイジアナ州立大
オハイオ州立大(3位)🆚 メリーランド大
テキサスA&M大(5位)🆚 テネシー大
ジョージア大(12位)🆚 ミズーリ大
コースタルカロライナ大(15位)🆚 トロイ大
アーバン大(24位)🆚 ミシシッピ州立大
カリフォルニア大 🆚 アリゾナ州立大
ユタ大 🆚 UCLA
ルイジアナ大モンロー校 🆚 アーカンソー州立大
ライス大 🆚 ルイジアナ工科大
メンフィス大 🆚 海軍士官学校
ピッツバーグ大 🆚 ジョージア工科大
空軍士官学校 🆚 ワイオミング大

ランカーチームが6校が影響を受けたほか、SEC(サウスイースタンカンファレンス)戦は7試合中4試合が開催不可能となるなど各地でコロナウイルスによる打撃を受け、先週開幕Pac-12カンファレンスのなかで初戦をコロナ感染のせいで棒に振ったカリフォルニア大とユタ大は今週の試合もキャンセルとなりいまだシーズン開幕を果たせていません。

試合開催が不可能となる背景にはコロナに感染した選手やスタッフが出たことだけでなく、その余波で彼らに接触したと思われる濃厚接触者も隔離するコンタクトトレーシングが原因です。濃厚接触者の定義は感染者に6フィート(約1.8メートル)以内の距離で15分以上近づいた人物、とされています。ですからポジションにも依りますが一人の選手が感染するとたとえ検査で陰性と出ても濃厚接触者と認定されれば感染者に関わった多数の選手も道連れになってしまうわけです。

例えばQBが感染してしまった場合、彼にスナップしてボールを渡すセンター、そして彼とハドルを共にするOL陣や他のスキルプレーヤーなどは容易に濃厚接触者と認定される可能性があります。先々週コロナに感染したクレムソン大QBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)はボストンカレッジ戦とノートルダム大を欠場しましたが、彼のケースに関するコンタクトトレーシングで試合欠場となった選手がいたという報告はありませんから、この辺りはどうなっているんだ?という疑問もわきますが・・・。

他にもロッカールーム、ミーティングルーム、食堂、寮と選手たちが時間を共にする場所はたくさんあるわけです。ですから一人でも感染すると芋づる的に多くのチームメートが隔離を余儀なくされ、そのせいで試合開催が不可能となっているのが現状です。必ずしも部内で10人とか20人とかのクラスター感染が起きているわけではないのですが、プロトコルに則るといとも簡単にロースターに大きな穴が空くのです。

全米中で感染ケースが上昇する中、カレッジフットボール界も引き続きこの影響を受けていくことでしょう。今週はそのせいでアラバマ大オハイオ州立大テキサスA&M大といった上位5チームの試合がキャンセルとなり、マッチアップ的に際立つ試合が減ってしまいましたが、そんな中でも注目したいゲームを数試合ご紹介したいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ウィスコンシン大(13位)@ ミシガン大

今週の「The Game of the Week」をどの試合にしようかかなり迷いましたが、ストーリーライン的にウィスコンシン大とミシガン大の試合は面白いかなと思いこの試合をピックしてみました。

ウィスコンシン大は現在13位ですが、ここまでたったの1試合しか試合を消化していません。とうのも過去2週間は部内で起こったコロナ感染のせいでネブラスカ大戦およびパデュー戦がキャンセルになってしまったからです。

彼らの開幕戦だったイリノイ大戦では45対7で快勝。この試合では今季初先発QBを任されたグラハム・マーツ(Graham Mertz)が21投中20投を成功させる驚異的な成功率(95%)と5つのTDという鮮烈デビュー。昨年の先発ジャック・コーン(Jack Coan)が開幕前に足の怪我による手術を受けて戦線離脱していましたが、マーツが見事にその穴を埋めただけでなくそのまま確固たるスターターの座を確保したかに思われました。

しかしその試合後ウィスコンシン大でコロナの集団感染が発生。マーツもその一人となってしまい、Big Tenカンファレンスのプロトコルによりマーツを含め感染してしまった選手は自動的に21日間の活動停止を余儀なくされます。前述の通りチームは2戦目と3戦目の試合をキャンセル。Big Tenのルールとして今季リーグ優勝決定戦に出場するためには最低でも6試合をこなさなければならないため、もしウィスコンシン大が今週末のミシガン大戦もキャンセルとなってしまった場合は今後の戦績に関わりなくタイトル獲りへの道が閉ざされてしまうのです。

今の所チームはミシガン大との試合に向け準備をしているようですが、21日間のルールのためマーツや他の感染者たちがこの試合に出場できるのかはまだ分かっていません。が、チームとしてはタイトルゲーム出場権を確保するために是が非でも試合を行わなければならないという切羽詰まった状況です。

一方のミシガン大ですがここまで1勝2敗と苦しい立ち上がり。今季で6シーズン目となるジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督ですが、就任以来3つの10勝シーズンを含め48勝20敗という戦績を残していますが、未だ無冠でありオハイオ州立大ミシガン州立大というライバルチームとの対戦成績が1勝6敗と散々。特に永遠の宿敵であるオハイオ州立大には未だ勝ち星なし。ミシガン大の監督はオハイオ州立大に勝てるかどうかでその評価が決まるとも言われていますから、今の所ハーボー監督はファンやチーム関係者の期待を大きく裏切っていることになります。

しかもハーボー監督の年収は約800万ドル(1ドル100円計算で約8億円)。これだけの大金を支払っているのにこれまでの結果しか残せていないということはミシガン大としては対価に見合った仕事をしていないとみなされても仕方のないこと。現在の契約は来年で切れますが、今の所契約延長の話し合いは平行線をたどっているということで、もし今季このまま負け越すようなことでもあればハーボー監督体制に暗雲が立ち込めることになります(というかもう既に立ち込めてしばらく経っていますが)。

チームの方はというとアラバマ大から引き抜いたオフェンシブコーディネーターのジョシュ・ガティス(Josh Gattis)氏が演出するオフェンスが先シーズン後半にようやく軌道に乗り始め、今季開幕戦となったミネソタ大戦でも49点をもぎ取っていよいよ今季こそ彼らの時代がやってきたかと思わせてくれました。そのオフェンスを率いるのが3年生のジョー・ミルトン(Joe Milton)。ハーボー監督が直々にリクルートして育て上げた生え抜きの選手ですが、このミネソタ大戦では初先発ながらINTなしの225ヤードに1TDまずまずのデビューを果たしファンの期待度は膨らんでいました。

しかし2戦目でミシガン州立大に敗れると先週のインディアナ大戦ではただ敗れるだけでなく、彼らのアイデンティティともいえるランアタックが沈黙。トータルでなんとたったの13ヤードと目を疑いたくなる数字、それにより3rdダウンコンバージョン率も3割以下と冴えず、またディフェンスもトータルで460ヤードも奪われるなど散々な結果で惨敗。インディアナ大に1987年以来の黒星を食らってしまったのです。

もし今週末のウィスコンシン大でも負けてしまうことがあれば1勝3敗となりハーボー監督は後がなくなります。そうなればハーボー体制に見切りをつけたいと大学トップが考え始めてもおかしくはなくあとはシーズン後に袂を分かつか、もしくは契約更新をしないで来年契約最終年を迎えることになるかどちらかになるでしょう。

ハーボー監督はかつてNFLのサンフランシスコ49ersで監督を務め4シーズン中3度チームをプレーオフへ導いた腕を持つ人物でもあり、NFL復帰の道もあり得るという専門家の意見もありますが、ミシガン大で負け続ければ彼のブランドにも傷が付きプロへの道も狭まってしまいます。今季キャリアの上でも重要な年であるハーボー監督。果たして今週末を白星で乗り切ることが出来るでしょうか?


ノートルダム大(2位)@ ボストンカレッジ

先週クレムソン大との死闘を制して遂に全米2位にまで上り詰めたノートルダム大。最後に1位チームを撃破したのは1993年のフロリダ州立大戦以来のことということでいかにこの勝利が偉業であったかがわかると思います。

ただこのような激闘を終えた後に気が緩でしまうことも起きる場合もあります。特に彼らのように全米1位のチームと対戦するに当たって相当の準備を積んだことでしょうからそれが終わったことである種の「バーンアウト(燃え尽き)」状態になっていたとしてもおかしくはありません。

ボストンカレッジはクレムソン大と比べると戦力的に劣ることは確かですが、5勝3敗と勝ち越していることからも分かる通り決して楽な相手ではないはず。しかも1993年に彼らがフロリダ州立大を倒した翌週の相手もボストンカレッジにまさかの敗戦を喫したという歴史もあります。

果たして歴史は繰り返されるか・・・。

アーカンソー大 @ フロリダ大(6位)

上記のノートルダム大のように今週6位のフロリダ大は先週ライバル・ジョージア大との大一番に勝利して意気揚々ですが、彼らも今週の対戦相手であるアーカンソー大に油断していると痛い目に合うかもしれません。

とはいえ、全米随一とも言える攻撃力を誇るフロリダ大を止めることが出来るチームはそう簡単に存在するものでのありませんから、今まで通りの準備をしていればまず問題はないでしょう。

アーカンソー大は今季から指揮を執っているサム・ピットマン(Sam Pittman)監督の下で意識改革が成功し戦える集団に生まれ変わりました。またベイラー大やフロリダ州立大でOCを務めたケンダル・ブライルス(Kendal Briles)氏がオフェンスを、昨年までミズーリ大で監督を努めたバリー・オドム(Barry Odom)氏といった腕の立つコーディネーターが脇を抱えており今後の成長が楽しみなチーム。

またアーカンソー大の先発QBは昨年までフロリダ大で先発を務めたフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)。彼は昨年シーズン途中で怪我をして戦線離脱している間にカイル・トラスク(Kyle Trask)に先発の座を奪われてしまい、オフシーズンに出場機会を求めてアーカンソー大へ転校していました。フロリダ大ではINTパスの悪い癖が目立っていましたが、今季ブライルス監督のもと6試合で3つと少なめ。彼自身は古巣との対戦に特別な思いがあるでしょうから、その点も留意して観るとまた面白い対決となるでしょう。

マイアミ大(9位)@ バージニア工科大

先週ノートルダム大がクレムソン大に勝ったことでACC(アトランティックコーストカンファレンス)タイトルゲーム出場レースはこの2チームに絞られた感が強くなりました。今週9位のマイアミ大も1敗を守って彼らを追随しますが、その1敗を食らった相手のクレムソン大がこのレースで2番手に付けていることがマイアミ大にとっては不利な条件です。

彼らが出来ることは今後このまま勝ち続けてノートルダム大もしくはクレムソン大のどちらかがコケるのを待つことです。逆に言えば今週末のバージニア工科大戦で彼らが敗れることがあればACCのタイトルレースはほぼ確実にノートルダム大とクレムソン大の2チームレースに。

バージニア工科大は先週こそリバティー大に敗れたものの、底力は十分にあるチーム。マイアミ大も気を抜くことは出来ません。

インディアナ大(10位)@ ミシガン州立大

今季開幕後3連勝を飾って波に乗るインディアナ大はなんと最新ランキングで全米10位に躍り出ました。もしこのミシガン州立大戦に勝ち4勝0敗となるとこれは1987年以来のこととなります。

今回インディアナ大にとってはアウェーゲームとなりますが、最近5試合のリーグ戦アウェーゲームでは4勝1敗と敵地での強さが光っています。今季のチームの快進撃の源ともいえるのは2年生QBマイケル・ペニックス(Michael Penix Jr.)。投げても走ってもプレーメーキング出来るそのポテンシャルは今後Big Tenを代表するQBに育つ可能性を秘めています。

ただミシガン州立大との対戦成績だけを見ると過去11試合中実に10試合で黒星を付けられており、相性はあまり良くありません。が、トム・アレン(Tom Allen)監督指揮下大きく成長したインディアナ大が4勝目を上げることは大いに考えられます。

オレゴン大(11位)@ ワシントン州立大

先週開幕したばかりのPac-12カンファレンスですが、その中でも優勝候補筆頭のオレゴン大は開幕戦でスタンフォード大を無難に倒していいスタートを切りました。多くの人材をNFLドラフトならびにオプトアウトで失う中、新QBタイラー・ショック(Tyler Shough)がまずまずの船出。スターRB C.J.ヴァーデル(C.J Verdell)も健在とあり短いシーズンで結果を出さなければならない厳しい状況を打破していきます。

ワシントン州立大はこれまでマイク・リーチ(Mike Leach、現ミシシッピ州立大)監督の「エアーレイド」オフェンスでカンファレンスをかき回してきましたが、新監督のニック・ロロヴィッチ(Nick Rolovich)監督の「ラン&シュート」オフェンス(パス重視のオフェンスでWRが割と自由にルートを取れることができるスキーム)に移行。どちらもパスを多用するオフェンスであり新体制への移行は思ったよりもスムースのようです。オレゴン大のオフェンスを止めるのは厳しいですが、もしワシントン州立大がオレゴン大と張れるほどの得点力を見せることができればいい試合になるかもしれません。

ノースウエスタン大(23位)@ パデュー大

今季どちらも開幕以来無敗を貫くBig Tenカンファレンス対決。ノースウエスタン大は全米23位にランクされており、同じ西地区所属のウィスコンシン大の動向次第では十分に地区制覇を狙えるチーム。その西地区に同じく所属するパデュー大はラッキー(?)なことに先週コロナの影響でウィスコンシン大との試合がキャンセルに。もしこの試合に勝つことができれば彼らにも地区制覇の夢が膨らみます。地区優勝争いで重要なゲームです。

ペンシルバニア州立大 @ ネブラスカ大

Big Ten所属チームでどちらもまだ勝ち星に恵まれていないチーム同士の対決。ペンシルバニア州立大は開幕時に8位で発進するもまさかの3連敗。ネブラスカ大もBig Tenカンファレンス開幕を声高らかに訴えるも、いざ開幕すると未だ勝ち星なし。どちらかが今季初勝利を獲得することになるこの試合、勝利の女神が微笑むのは果たして・・・?

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