その年の最優秀選手に送られるハイズマントロフィーの授賞式が12月12日にニューヨークで行われ、栄えある81回目の受賞者にアラバマ大RBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)が選ばれました。
ハイズマントロフィーを受賞したアラバマ大のデリック・ヘンリーとニック・セイバン監督
1982年にハイズマントロフィーを受賞した、ジョージア大RBハーシェル・ウォーカー(Herschel Walker)が樹立したSECシーズン最多ラッシュヤードを今年塗り替えたヘンリーがこの栄冠を手にするのは驚くべき事ではありません。
これまで5年連続QBが受賞して来たこのトフロフィーですが、ヘンリーが5年振りにRBとして名誉ある賞を獲得しました。最後にRBが受賞した2009年の受賞者は同じアラバマ大RBのマーク・イングラム(Mark Ingram)という奇遇なつながりもあります。ヘンリーはこれで史上2人目のアラバマ大出身トロフィーウィナーとなりました。
ヘンリーは前述の様にウォーカー氏の記録を塗り替えただけでなく、元フロリダ大QBでハイズマントロフィー受賞者でもあるティム・ティーボ(Tim Tebow)が持っていたシーズン最多ランTD数(23)にも並びました。ランTDに関して言えば、彼は今季13試合全てにおいて最低でも1ランTDを記録。そして13試合中7試合で複数のランTDを決めました。
シーズントータル339回キャリーで1986ヤードを走り切ったという数字が凄いのはもちろんですが、全試合中7試合で26回以上のキャリーをみせたという、馬車馬のような働きが非常に印象的で、特にシーズン最後の2試合では90回キャリーで2TDを含む460ヤードを稼ぐパフォーマンスを見せてくれました。ディフェンスの小さな穴をこじ開け突き進む姿が全米中のファンの目に焼き付けられたのです。
同じファイナリストだったクレムソン大QBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)の成績(パス成功率69.5%、887ラッシュヤード、41トータルTD)とスタンフォード大RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)の成績(3496オールパーパスヤード、15トータルTD)も当然目を見張るものがありましたが、最終的にカレッジフットボール界で最も栄誉あるを手にしたのはヘンリーでした。
最終投票結果
# | 名前 | チーム | ポジション | 学年 | 投票数 |
1 | デリック・ヘンリー | アラバマ大 | RB | 3年生 | 1832 |
2 | クリスチャン・マカフリー | スタンフォード大 | RB | 2年生 | 1539 |
3 | デショーン・ワトソン | クレムソン大 | QB | 2年生 | 1165 |
4 | ベイカー・メイフィールド | オクラホマ大 | QB | 3年生 | 334 |
5 | キーナン・レイノルズ | ネイビー | QB | 4年生 | 180 |