いよいよ2019年度のカレッジフットボールシーズンが開幕しました!
とはいえ行われたFBS(フットボールボウルサブディビジョン)の試合は2試合しかありませんでしたが、そのうちの一つだったマイアミ大対フロリダ大戦は両チームとも名門であり、しかも同じフロリダ州出身のライバル同士の対決とあって開幕戦としては非常に興味をそそるマッチアップとなったのです。
ライバルとは言えカンファレンスの異なる両校が対決したのは6年ぶり。全米8位にランクされたフロリダ大とランク外のマイアミ大とぶつかったわけですが、点を取り合うシーソーゲームの末フロリダ大が逆転勝利を納めランカーとしての意地を見せました。とはいえやはり両チームにとっても今季初実戦ということでいいプレーもあればまだまだ発展途上だなと思わせるようなプレーも多々あったのも事実です。
参考記事2019年度注目のチーム【フロリダ大】 参考記事2019年度注目のチーム【マイアミ大】フロリダ大QBフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)は立ち上がりは良かったものの途中中だるみしてファンの不安を煽りましたが、最終的には逆転となるTDをお膳立てするロングパスを決めるなどし、マイアミ大の強固なディフェンスをなんとか攻略することに成功。254パスヤードに2TDという数字を残しました。が、2つのパスINTも犯し今後に課題を残す結果ともなりました。
またチームとしても4つものターンオーバーを記録し、全米8位というチームに値するのかはこの試合を見ただけではまだわかりませんでした。とはいえ前述の通りマイアミ大ディフェンスは前監督であるマーク・リクト(Mark Richt)政権に引き続き好調で、そのディフェンスを相手に白星を納められたのは当然良しとすべきでしょう。
マイアミ大はこの試合がマニー・ディアス(Manny Diaz)監督の初采配となる試合でしたが、開幕直前に先発QBに任命されたジャレン・ウィリアムス(Jarren Williams)が先発としては初の試合出場となったこの大舞台でそのポテンシャルを発揮。214パスヤードに1TDと驚くような数字ではないものの、プレー自体は光っているように見えました。
それよりも問題だったのは彼らのOL陣。QBを守ることが出来ないということはどんなチームでも致命傷となりますが、マイアミ大の今年の命運はOL陣の出来次第かなと思わせるほどに現時点では大変不安なユニットです。特にフロリダ大ディフェンスから食らったQBサックが10つでは流石に勝てる試合も勝てなくなるというものです。
正直この試合はどちらに転んでもおかしくなかった試合。たまたまフロリダ大が勝ちを拾ったと言ってもいいくらいで、そう考えると全米8位のフロリダ大はその他のトップ10チームたちとプレーオフ出場を目指して肩を並べて競い合うことが出来るレベルにはまだ無いと感じずにはいられませんでした。たったの1試合で今後3ヶ月に及ぶシーズンを占うことは出来ませんが、QBフランクスの今の技量ではSEC西地区のライバルであるジョージア大を超えることは出来ないでしょう。今後のダン・マレン(Dan Mullen)監督のチーム調整に期待がかかります。