先週末NFLのドラフトも無事終了し、カレッジフットボールに関するイベントはプレシーズンキャンプ突入まで待たなければならなくなります。ドラフトに関してはあとで少しだけ触れるとして、今回はミシシッピ大出身でマイアミドルフィンズに第1巡で選択されたOTラレミー・タンシル(Laremy Tunsil)に関する騒動をお届けしましょう。
先シーズンまでミシシッピ大でプレーしたOLラレミー・タンシル
第1巡第13位でドルフィンズにドラフトされたタンシル。彼にとって人生最高の日となるはずでしたが、それは大間違いでした。彼がドラフトされる直前(5分ほど前だったらしいのですが)彼のインスタグラムがハッキングされ、彼がミシシッピ大に在学中に体育局のスタッフの一人から母親の電気料を立て替えてもらう便宜を図ってもらっていたことが暴露されたのです。
ドラフト直後にこのハッキングおよび暴露が明らかになり、タンシルはインタビューでこのことを認めたから大変。この問題はミシシッピ大に飛び火することになります。NCAAはいかなる場合でも選手やその家族に金銭の授与を禁止しているのです。
しかもそのインタビューでは「ヘッドコーチのヒュー・フリーズ監督からお金を貰ったのか」と聞かれ「YES」と答えたのです。
これを受けミシシッピ大は下のような発表をしました。
「我々ミシシッピ大はこの度明らかになったラレミー・タンシルに関する報告、並べにNCAA規則違反の可能性を把握しております。今後我々はNCAA並びにSECに協力し事実究明に全力を尽くします」
しかしタンシルのゴタゴタはこれだけではありませんでした。これまたドラフト直前のことですが、タンシルが以前撮影されたと思われる、ガスマスク越しにマリファナを吸っている動画が流出したのです。
さらに元義父が2015年にタンシルに殴打されたとして彼を告訴したことが判明。これはタンシルが自身の母親を守るために起こした行動だと主張しています。
もしこのマリファナの件が立証されれば彼のNFLキャリアに大きく響くことになります。また元義父の告訴が正式に取り上げられればそれも彼のキャリアに傷をつけることになるでしょう。ただ、ミシシッピ大での金銭の譲渡の件は、タンシル自身はすでに卒業しアマチュアアスリートでないわけですから彼はこの件に関してはお咎めはないはずです。この尻ぬぐいをしなければいけないのはミシシッピ大です。
すでに別の件でNCAAの調査が始まっているミシシッピ大ですが、好調なチームが足元をすくわれてNCAAの制裁を食らい急降下するケースを何度も見てきました。ミシシッピ大もこのトラップに陥ることになるのでしょうか。