開催日:12月30日
開催地:ハードロックスタジアム(フロリダ州マイアミ)
ミシガン大 | フロリダ州立大 | |
10勝2敗 | 戦績 | 9勝3敗 |
41.0 | 平均得点 | 35.2 |
12.5 | 平均失点 | 24.4 |
216.1 | 平均パスYD(攻) | 267.6 |
223.3 | 平均ランYD(攻) | 206.3 |
135.9 | 平均パスYD(守) | 225.9 |
116.8 | 平均ランYD(守) | 131.3 |
W・スピート 2375YD/17TD/6INT |
QB | D・フランソワ 3128YD/18TD/6INT |
D・スミス 810YD/10TD |
RB | D・クック 1620YD/18TD |
A・ダーボー 826YD/7TD |
WR | T・ルドルフ 807YD/7TD |
試合展望
今年のオレンジボウルはミシガン大とフロリダ州立大という屈指の好カードが実現しました。
ミシガン大はシーズン終盤まで無敗をキープしていましたが、アイオワ大にまさかの敗戦を喫すると最終戦でライバル・オハイオ州立大にも二度のオーバータイムの末に敗れ後少しのところでカンファレンスタイトルおよびプレーオフ進出のチャンスを逃してしまいました。しかしながら彼らのパフォーマンスはニューイヤーボウルの一つであるオレンジボウルに選出されるには十分。とはいえ非常に負けず嫌いなジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督にとっては悔やんでも悔やみきれない終わり方となったはず。その鬱憤をこのオレンジボウルで晴らしたいところ。
ミシガン大は前半から中盤に掛けて無敵を誇っていましたが、QBウィルトン・スピート(Wilton Speight)が肩の怪我を負ったくらいから雲行きが怪しくなり、アイオワ大、そしてオハイオ州立大と対戦した頃には絶対的な強さは失せていました。そのスピートはオレンジボウルに向けておそらく100%かそれに近いほどに肩の怪我も癒えていると思われます。もっとも彼らのオフェンスはBig Tenカンファレンスチームらしくランを中心に構成されており、フロリダ州立大ディフェンスにとっては脅威になる事でしょう。さらにハイズマントロフィーファイナリストのマルチタレント、ジャブリル・ペッパーズ(Jabrill Peppers)も健在とあり、ミシガン大の強さは最強時に近づいているともいえます。
さらに彼らのディフェンスはランディフェンスで全米13位、パスディフェンスに至っては全米1位と鉄壁の守り。彼らが真の実力を発揮出来れば敵無しと言っても過言ではありません。それだけに彼らがプレーオフ進出を果たせなかったのはもったいないところ・・・。
一方のフロリダ州立大はルイビル大に完膚なきまでにやられた後(63対20)、ノースカロライナ大、そしてクレムソン大にも敗れ、結果的にACCでは総合4位という期待にそぐえないシーズンとなってしまいました。それでもシーズン後半は4連勝を飾り、最終戦でライバル・フロリダ大を31対13で蹴散らし9勝目を挙げました。
しかし9勝シーズンとはいえ開幕前の期待度からすればこの結果は決して両手を上げて喜べるような結果とはいえず、そういった面ではミシガン大と状況が似ています。そんな中でも後半戦はチーム状態は良くなっており、このオレンジボウルに勝利して10勝目を挙げ、二桁勝利シーズンとして今年度の幕を引きたいところです。
彼らの強みは何と言ってもRBダルヴィン・クック(Dalvin Cook)。スタートダッシュは遅かったものの最終3試合でいずれも100ヤード越えのプレーを披露。3試合連続でのこの記録は1988年サミー・スミス(Sammie Smith)が打ち立てた以来の記録。彼が健在であればフロリダ州立大にいいリズムが生まれてくるでしょう。加えて今年躍進した1年生(レッドシャツ)QBデオンドレ・フランソワ(Deondre Francois)は強豪チーム相手でも十分に威力を発揮出来るところを見せてくれました。
彼らが今季あと一歩及ばなかったのは今年のディフェンス陣が通常よりもパワーダウンした事にあります。特にパスディフェンスが全米66位というところからも分かるように優れたQB相手に苦戦してきました(ルイビル大のラマー・ジャクソン、ノースカロライナ大のミッチ・トルビスキー、クレムソン大のデショーン・ワトソン)。それもこれもスターDBダーウィン・ジェームス(Derwin James)が2戦目のチャールストンサザン大戦で膝の半月板を損傷して戦線を長期離脱せざるを得なかった為です。ただそのジェームスはこのオレンジボウルに復帰してくるということ。試合感が鈍っている可能性もありますが、強敵ミシガン大相手には猫の手も借りたい位のフロリダ州立大のディフェンス陣ですのでこれは朗報と言えそうです。
俗にいう「ニューイヤーズ6ボウルゲーム」の初戦としても注目されるこの強豪同士のこのマッチアップ。あと一歩と言うところでプレーオフ進出を逃してしまったミシガン大がその雪辱を晴らすべく気合いを入れてこの試合に臨んでくるでしょう。フロリダ州立大はルイビル大とクレムソン大というシーズン中でも大一番と言われた両ゲームを落とし、今季これぞという記憶に残る大勝利を収めることが出来ませんでした。そんな彼らにとってミシガン大戦で勝利することが出来ればシーズンをいい形で終えることが出来ます。どちらのチームに勝利の女神が微笑むか・・・。
AGS予想勝者
ミシガン大