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2020年度シーズン振り返って・・・

2020年度シーズン振り返って・・・

新型コロナによるシーズン中の影響

試合の延期・キャンセル

2020年度シーズン開幕に向けて最大の焦点となったのはどのようにして選手たちをコロナの脅威から守りながら試合をこなしていくかということでした。1チームに100人以上在籍するアメフト部の実情から一人でも感染者がでればたちまちクラスター感染が起きることは目に見えており、それを防ぐために部内では早期の感染者発見のためにウイルス検査を毎日選手やスタッフに貸しましたが、これだけとってみても多大なる労力と費用がかかる作業でした。

選手たちの行動範囲も狭められ寮や自宅と部施設を行ったり来たりするだけの生活を開幕前まで強いられていましたが、秋学期が始まり一般学生がキャンパスに戻ってきたときに果たして選手たちを不特定多数の生徒との接触から守れるのかには大きな疑問がついて回ったのです。

それだけが理由だとは思いませんが案の定シーズンが始まると感染者を出したチームが試合を延期したりキャンセルしたりするケースが続出。またNCAAはスカラシップ(スポーツ奨学金)選手が53人を下回った場合には試合開催を見送っても良いという達しをしましたが、これは感染者だけでなくその感染者の濃密接触人物に指定された場合(コンタクトトレーシング)、一気に複数の選手も自主隔離を余儀なくされる事態に陥ったためにユニットごとごっそり出場不可能なチームが現れたことを受けての通達でした。

結果的に開幕前に予定されていたレギュラーシーズンの試合のうち約130試合が延期か中止といった処遇を受けることになってしまいました。その中には誰もが知るライバリー(宿敵対決)であるミシガン大オハイオ州立大戦などの大試合も含まれたのです。

またシーズン後に行われるボウルゲームにおいても20近い試合がキャンセルに。中には試合当日にキャンセルが決まったなんて試合もあったりして選手たちにとっては気が気でない日々が続いたのでした。

観客数の制限

また新型コロナに対する予防策として打ち出された「ソーシャルディスタンス」の指針に基づきスタジアムにおける観客動員数にも制限が設けられました。実際の数はその大学が所在する州や自治区のルールに則ったものとされ、最大で約20%から最小では無観客に抑えられました。特にBig TenカンファレンスとPac-12カンファレンスは自治区が動員を許す州に所在するチームがあったとしてもカンファレンス全体のルールとして無観客試合を選択。

これまでならば観客の大声援やマーチングバンドの演奏などで盛り上がるカレッジフットボールの試合も上記の理由でスタジアムはスカスカに。無観客のスタジアムではさらに盛り上がりには欠けましたが、一方で選手たちがぶつかり合う際におきる音とか、サイドラインでのコーチや選手たちの叫び声なんかも聞こえてきたりしてそれはそれで楽しめる結果にもなりました。

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