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2022年度第10週目の見どころ

2022年度第10週目の見どころ

今季のカレッジフットボールもいよいよ第10週目。暦も11月に入りシーズンも終盤に差し掛かっています。各カンファレンスではカンファレンス優勝決定戦に進出するための熱き戦いが繰り広げられていますが、さらには全米優勝を狙う精鋭たちはそれを決めるためのプレーオフであるカレッジフットボールプレーオフ(CFP)に駒を進めるために負けられない週末を送ることになります。

そのCFPに出場できる4チームを選出するための専用のランキングである、その名もCFPランキングの初回のランキングがついに今週リリースされ、本格的にプレーオフ出場に向けた話題で溢れかえっています。

参考記事最新CFPランキングを分析【2022年度第1回目】

今週第10週目にはそのランキングの上位チームの対戦が組まれており、それらの試合の結果如何に寄らずランキングの巡位が変動することは間違いありません。そういったサバイバルゲームがこれからあと4週ないし5週に渡って繰り広げられるのです。

そこで今回は第10週目に開催予定である試合の中から特に注目したいゲームをご紹介したいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#1 テネシー大 @ #3 ジョージア大

初回のCFPランキングで上位3チームにランクされたチーム同士がいきなり激突。両校が所属するSEC(サウスイースタンカンファレンス)東地区の事実上の地区優勝決定戦だけでなく、プレーオフレースに際しても当然この試合の結果が大きく影響する超弩級のマッチアップです。

1位のテネシー大は開幕時にランキングにすら入っていなかったチームですが、開幕から連勝に連勝を重ねて徐々に順位を上げ、先月に行われたライバル・アラバマ大に競り勝ったことで彼らへの評価が一気に爆発。そしてCFPランキングではついに首位に躍り出ました。

彼らの肝となるのは今年2年目となるジョシュ・ハイペル(Josh Heupel)監督が導入したアップテンポの高火力オフェンス。そのスコアリングオフェンスは1試合平均49.4点で堂々の全米1位。それをフィールド上で率いるのがQBヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)。元々はバージニア工科大に所属していましたが2021年にテネシー大に転校。そして今年覚醒して現在ではカレッジフットボール界の最高峰の個人賞と言えるハイズマントロフィーのレースの最有力候補とも言われています。

また今シーズン同じく覚醒したWRのジェイリン・ハイアット(Jalin Hyatt)やブルー・マッコイ(Bru McCoy)、RBのジェイレン・ライト(Jaylen Wright)とジャバリ・スモール(Jabari Small)、さらには怪我で出遅れていたWRセドリック・ティルマン(Cedric Tillman)とスキルポジションが非常に充実しています。

一方のジョージア大は昨年のナショナルチャンプ。常々強力なディフェンスとランヘビーなディフェンスで知られいているチームですが、昨年のメンバーからは多くの優秀なディフェンス選手がNFLへと旅立っていったにも関わらず今年も鉄壁。ここまでスコアリングディフェンスで1試合平均10.6失点で全米2位という素晴らしい数字を誇っています。

注目はジョージア大ディフェンスがこれまでどのチームも止めることのできなかったテネシー大のハイスコアオフェンスを止めることができるのか、です。彼らのここまでのパスディフェンスは1試合平均で177.1ヤード(全米13位)。一方のテネシー大のパスオフェンスは1試合平均で353.4ヤード(全米2位)。ジョージア大の数字は素晴らしいものですが、ここまで彼らはテネシー大ほどのパスアタックを持つチームと対戦してきていません。彼らの真の実力が試されることになります。

またもしテネシー大の攻撃を止められないのであれば、ジョージア大はこれに対抗するために点取合戦を演じなければならなくなります。昨年ジョージア大でシンデレラボーイとして名を馳せたQBステソン・ベネット(Stetson Bennet)にその大役を任せられるのかは未知数ですが、少なくともジョージア大にはオールアメリカン級のTEブロック・ボワーズ(Brock Bowers)が健在。彼はTEながらチーム最多となる547ヤードに3TDという記録を残していますが、必ずしもパスオフェンスが彼らの強みとは言えません。

そうなれば1試合平均202ヤードというランオフェンスを用いてポゼッションゲームに持ち込み、さらにディフェンスがテネシー大オフェンスを少しでもスローダウンさせることが必要ではないのかなと考えます。

試合会場はジョージア大のホームスタジアムであるサンフォードスタジアム。ジョージア大はその地元の歓声を背に受けて全米1位チームを返り討ちにしたいところですが、テネシー大はすでにルイジアナ州立大戦でアウェーゲームを経験済み。この時はものすごい数のテネシー大ファンがルイジアナ州に押し寄せましたが、果たしてどれだけのファンがこのジョージア大戦にも応援に駆けつけるのか・・・。

今シーズン最大級のメガマッチ。日本時間では日曜日の早朝4時30分キックオフですが、早起きしてリアタイする価値がある試合だと思いますよ!


#6 アラバマ大 @ #10 ルイジアナ州立大

毎年11月最初の土曜日に行われるこのSEC西地区内の著名ライバリー。ルイジアナ州立大がCFPランキングで10位に浮上したことでさらにこの試合の重要度が高まりました。

実質的に未だプレーオフ進出の可能性を残しているアラバマ大ですが、その仮定には今後の試合を全て落とさず勝ち切ることが挙げられます。そんな中で彼らはルイジアナ州立大に乗り込むことになりますが、先週は試合がないバイウィークだったので休み明けの試合がどのように彼らに影響を及ぼすのか気になります。

アラバマ大の攻撃の主軸は言わずと知れたQBブライス・ヤング(Bryce Young)。昨年のハイズマントロフィー受賞QBであり、アラバマ大オフェンスを名実ともに1人で支えてきたと言っても過言ではない馬車馬の活躍を見せています。それは彼が怪我で欠場を余儀なくされたテキサスA&M大戦でアラバマ大オフェンスが苦戦したことからも容易に想像できます。

彼にとってはこの時の怪我を癒すためにも先週のバイウィークは願ってもない時間だったに違いありませんが、当然彼だけでどうにかなるほど甘くはありません(とはいえどうにかなってしまってきた試合もいくつもありますが)。ここ数年超カレッジ級のWRたちを擁してきた彼らにしてみると今年のWR陣は手薄感が否めません。そこに来て活躍しているのはジョージア工科大からの転校生RBジャミアー・ギブス(Jahmyr Gibbs)。ランだけでなくレシーバーとしても非凡な才能を秘める彼の存在は貴重です。

また元々定評のあったディフェンス陣はウィル・アンダーソン・Jr(Will Anderson Jr.)を中心としたフロントセブンが充実してはいますが、テネシー大戦では相手に400ヤード近く投げ込まれてしまったことでバックフィールドの弱さが露呈されてしまいました。前試合のミシシッピ州立大戦ではうまく調整してきましたが、このルイジアナ州立大戦ではどうなるでしょうか?

そのルイジアナ州立大(LSU)を率いるのは昨年までノートルダム大を率いてきたブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督。電撃的にLSUに移籍してきた時は周囲を驚かせ、果たして彼が環境の違う新天地でも成功を収めることができるのかに注目が集まってきました。

開幕戦ではフロリダ州立大に惜しくも敗れましたが、その他には前述の通りテネシー大に敗れた2敗を死守し、直近2試合ではフロリダ大ミシシッピ大(当時7位)を倒して2連勝中。しかもこの2試合ともそれぞれ45得点を記録するなどオフェンスがクリックし始めています。

その大きな要因はQBジェイレン・ダニエルズ(Jayden Daniels)。アリゾナ州立大からの転校生である彼は過去3試合で平均約300ヤードに6TD、1INTとオフェンスが馴染んできている感じが見て取れます。またモバイルQBでもありミシシッピ大戦では121ヤードに3TDを足で稼ぐ活躍。ケリー監督らコーチ陣がダニエルズの能力をいかんなく引き出すようなプレーコーリングを見せてチームは上り調子です。

アラバマ大はトレンドとしてモバイルQBに弱い印象がありますから、LSUがホームの大声援を受けてアラバマ大ディフェンスをかき回すなんてことも十分あると思います。

プレーオフ出場常連校としてもう負けることは許されないアラバマ大と2連勝で波に乗るホームのLSU。この試合も結果いかんではプレーオフレースに大きな影響を及ぼす重要な試合と言えます。

その他の注目したい試合

#2 オハイオ州立大 @ ノースウエスタン大

オハイオ州立大が勝つことが大前提ですが、その上でハイズマントロフィー候補QB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)がどれだけ数字を残せるのかが注目です。今の所テネシー大のフッカーの株が急上昇中ですから、ストラウドもノースウエスタン大というカモを相手にできるだけものすごいパフォーマンスを披露したいところ。

#4 クレムソン大 @ ノートルダム大

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)の代表格として8勝0敗でCFPランキングで上位4チームに食い込んだクレムソン大。これに関しては賛否が起こっていることは前回の記事でも紹介しましたが、ここにきて5勝3敗のノートルダム大と彼らのアウェーで対戦。ノートルダム大は先週シラキュース大に42対24で撃破。過去には現在17位のノースカロライナ大も倒しており、ポテンシャルはあるチーム。もしこのクレムソン大を倒せば3敗してしまってできた負のイメージを払拭するには十分。クレムソン大はQB D.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)で行くのか、もしくはルーキーのケイド・クルブニック(Cade Klubnik)が出てくるのか・・・。

#5 ミシガン大 @ ラトガース大

CFPランキングで5位とこれまでのAPランキングの4位から順位を落としてしまったミシガン大。彼らの足を引っ張っているのはあまり強いチームとの対戦が組まれていない貧弱なスケジュール。それを今更どうにか出来るわけもありませんから、オハイオ州立大と対戦するまでにとにかく相手を圧倒する勝ち方でCFP選考委員会の彼らへの印象を高めておきたいところ。

テキサス工科大 @ #7 テキサスクリスチャン大

8勝無敗ながらCFPでは7位に甘んじているテキサスクリスチャン大。ただ彼らにしてみればとにかく無敗を守って全勝すれば自ずと道はひらけてきます。が、Big 12カンファレンスは上位から下位のチームのレベルの差が割と小さいカンファレンス。何が起こるかわかりません。

#8 オレゴン大 @ コロラド大

Pac-12カンファレンス所属チームでランキング最高位となるオレゴン大。彼らも1敗を守り切りなおかつ上位の番狂わせを待つ身となります。当然コロラド大のような苦戦中のチームには隙を見せずに完勝する必要がありますね。

#24 テキサス大 @ #13 カンザス州立大

ともにCFP進出の可能性は薄いチームですが、Big 12カンファレンスの優勝決定戦に出場するためにはどちらも負けられない試合。ここにきてランが出まくっているカンザス州立大をテキサス大ディフェンスは止めることができるか?また才能抜群ながら波のあるテキサス大QBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)がどのようなプレーを見せるのか?

ミシガン州立大 @ #16 イリノイ大

今季Big Ten西地区で躍進するのがここまで7勝1敗のイリノイ大。数字の上では全米トップ3に入るディフェンス力を持つ彼らと対戦するのは東地区で期待外れなシーズンを送っているミシガン州立大。ただイリノイ大のイケイケシーズンに誰かが水を差すとすればこのミシガン州立大のような気がします(100%素人の勘ですが笑)。果たしてイリノイ大は1敗を守れるか?

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楽しみなマッチアップが満載の第9週目のカレッジフットボールも大いに楽しみましょう!!

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