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2025年度第1週目の見どころ

2025年度第1週目の見どころ

いよいよ今週末に全国各地で2025年度のカレッジフットボールが開幕します!オハイオ州立大が優勝を飾った1月から数えて約7ヶ月。カレッジフットボールに飢えたファンたちの歓喜が聞こえてきそうです。

今年の開幕戦ウィークとなる第1週目には超弩級のマッチアップが複数組まれており、嬉しい反面トップチームのいずれかのチームにいきなり黒星がついてしまうという、なんだか勿体無い気持ちすら湧いてしまいます。

とはいえ、楽しみであることには変わりありません。今回はそんな盛りだくさんの第1週目のマッチアップの中から特に注目したい試合を数試合ご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#1 テキサス大 @ #3 オハイオ州立大

開幕からナショナルタイトルゲーム級となるメガマッチ。昨年のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)準決勝でも対戦したこの二校がシーズンオープナーにて再戦となる、贅沢なマッチアップが用意されました。

参考記事2024年度CFP準決勝戦レビュー【コットンボウル】

どちらのチームもナショナルチャンピオン候補と名高いチームゆえ、この時点ですでにどちらかに土がついてしまうことから、プレーオフへの道において非常に重要な試合。前回のコットンボウルでは28対14でオハイオ州立大が勝利し、彼らはそのまま全米優勝を果たしましたので、テキサス大としてはなんとしてもリベンジを果たしたいところです。

やはり注目はQB対決。テキサス大の先発QBはアーチ・マニング(Arch Manning)。ペイトン(Payton)とイーライ(Eli)マニングを叔父にもつサラブレッドのQBであるアーチですが、2年間出番を待ってようやく彼の舞台が整いました。昨年まで局所的に起用されましたが、その際にすでに大器の片鱗を見せてくれましたが、「QB1」として臨む今季、その試金石としてオハイオ州立大ディフェンスは十分すぎる強敵です。

一方オハイオ州立大の先発QBはジュリアン・セイイン(Julian Sayin)。元5つ星のQBであるセイインはアラバマ大に入学しますが、直後にニック・セイバン(Nick Saban)前監督が現役を引退することを表明したため、アラバマ大を去ってオハイオ州立大にやってきました。そしてプレシーズンの先発争いを勝ち抜き見事先発の座を射止めたわけです。ポテンシャルは高いと思われますが、これまで大学レベルで12回しかパスを投げておらず、実戦で(しかもテキサス大ディフェンス相手に)どれだけやれるかがポイントです。

そのテキサス大ディフェンスですが、DL陣は全米でもトップレベルであり、さらにLB陣には今季最強LBの1人と言われるアンソニー・ヒル・Jr(Anthony Hill Jr)がセイインらオハイオ州立大オフェンスに立ちはだかります。彼らのパスラッシュをオハイオ州立大OL陣が受け止められるかに注目。若いセイインのポケットワークや判断能力も大いに試されることになるでしょう。

朗報はセイインのメインターゲットに今季カレッジ最強WRと言われるジェレマイア・スミス(Jeremiah Smith)が健在であること。このラインがうまく繋がれば面白いことになりそうですが、当然テキサス大ディフェンスもスミスの才能は熟知しているでしょうから、このホットラインを確立するためにもオハイオ州立大はなんとしてでもランでボールを動かし、ワンディフェンションになってしまうことを防ぎたいところ。

一方オハイオ州立大のディフェンスからは昨年のチームから多くの人材が抜けてしまいましたが、層の厚さに助けられそこまで戦力が落ちているという言われ方はされていません。マニングのパスアタックのことだけで言えば、その最大の壁となるのはSケイレブ・ダウンズ(Caleb Downs)。セイインと同じくアラバマ大からやってきたダウンズはすでに今季最強のSの名をほしいままにしており、マニングにとっては相手にとって不足なし、といったところでしょう。

またオハイオ州立大のディフェンスは今年から元NFLコーチであるマット・パトリシア(Matt Patricia)氏がコーディネーターとして率いることになっており、彼の手腕がカレッジでどのように発揮されるのかも注目です。

その実力から僅差の試合となることが予想されていますが、どちらも今年から「QB1」としてオフェンスを率いるという新顔QB同士の戦い、タレント揃いのロースター、昨年度の準決勝戦の再現という観点から盛り上がることは必至。

全米1位ながら敵地オハイオ州立大へ乗り込むことになるテキサス大がアウェーの洗礼をうまく受け流せるかも大きなポイントとなりそうですが、テキサス大のスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督、およびオハイオ州立大のライアン・デイ(Ryan Day)監督という、オフェンスマインドのヘッドコーチの激突となるこの試合、ひょっとしたらQB次第でハイスコアゲームになる可能性もありますし、そうでなければお互いのディフェンスの力比べでロースコアゲームになるなんてことも考えられそうです。

#9 ルイジアナ州立大 @ #4 クレムソン大

こちらのシーズン開幕戦も非常に注目が集まる、ハイランク同士の激戦(クレムソン大は4位、LSUは9位)。上に紹介したテキサス大vsオハイオ州立大戦と同様にプレーオフ進出を巡って重要な試合となります。

LSUは今季もQBギャレット・ナスマイアー(Garrett Nussmeier)が健在。強肩でしられビッグプレーをいくつも披露してきたナスマイアーと、ポータル経由で補強したWR陣をして今年のLSUのオフェンスは火力に溢れています。RB陣も卒ないデプスとなってはいますが、OL陣が少々不安材料。昨年のメンバーのうち残っているのは1人のみというところで、クレムソン大の今季屈指のフロントセブンの圧に耐えられるかが鍵。

そのクレムソン大のディフェンスでは特にNFL級と謳われるTJ・パーカー(T.J. Parker)とピーター・ウッズ(Peter Woods)が見もの。彼らのパスラッシュとLSUのパスプロという、ライン・オブ・スクリメージでのバトルは必見となるでしょう。

新型コロナ前までのシーズン、クレムソン大はデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)やトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)といった名QBを擁して高火力のオフェンスでナショナルタイトル2度取りました。そして今季のクレムソン大オフェンスのポテンシャルはその時以来の高い期待が寄せられています。

その中心となるのがQBケイド・クルブニック(Cade Krubnik)。今年で先発3年目というベテランとなったクルブニックの前評判は非常に高く、ハイズマントロフィー候補並びに次期NFLドラフトでも注目株となっています。また彼の盾となるOL陣も充実しており、OCギャレット・ライリー(Garrett Riley)氏の戦略と相まってLSUディフェンスの脅威となります。ただRB陣が少々未知数なのが気がかりです。

そんなクレムソン大と対峙するLSUディフェンスですが、注目はハロルド・パーキンス・Jr(Harold Perkins Jr)。センセーショナルなデビューを飾った1年生時からはや3年。そのポテンシャルをまだ解放しきれていない気がしますが、最終シーズンとなる今季、まずはクレムソン大戦で未だ健在であるところを披露してほしいです。

LSUのバックフィールドはタレントの宝庫ではありますが、新人やポータル経由の選手で構成されると予想されており、連携がうまく取れなければクルブニックのパスアタックに苦戦するかもしれません。

今年で4年目となるブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督率いるLSUですが、ケリー体制下だと開幕戦を落としがち(前職のノートルダム大字も含めると5連敗中)であるため、その「呪い」をLSUが断ち切れるかも気になるところ。ただこの試合はクレムソン大のホームゲームであるため、それは楽なことではないでしょう。クレムソン大のダボ・スウィニー(Dabo Swinny)監督はホームでの勝率が2014年度以降(CFP体制下)で脅威の93.1%(70勝4敗)という

#6 ノートルダム大 @ #10 マイアミ大

こちらは8月31日に行われる、同じくトップ10チーム同士の戦い。ノートルダム大は昨年CFP決勝戦まで駒を進めた、言わずと知れた名門チーム。マイアミ大もプレシーズンで高ランク評価を受けている期待度の高いチームです。

今年のマイアミ大は何と言ってもジョージア大からの転校生QBカーソン・ベック(Carson Beck)。昨年のSEC優勝決定戦でのテキサス大戦で肘を負傷しオフには手術を受けましたが、開幕には完全復帰してくるはず。マイアミ大での新しいレシーバー陣とのコンビネーションが成功の鍵と言えそうです。

一方のノートルダム大QBは新顔となるCJ・カー(C.J. Carr)。彼は元ミシガン大監督ロイド・カー(Lloyd Carr)氏の孫。マーカス・フリーマン(Marcus Freeman)監督はこのルーキー(レッドシャツ)に今季のノートルダム大の命運を託します。

ただ、ノートルダム大には今季ナンバーワンRBと呼び声の高いジェレマイア・ラブ(Jeremihah Love)が控え、さらに安定したOL陣も擁しているため、カーのパスだけに頼る必要はなさそうです。さらにラブのバックアップであるジャダリアン・プリンス(Jadarian Prince)とアネヤス・ウィリアムス(Aneyas Williams)という頼れるバックアップ陣もおり、ノートルダム大らしいコンプリメンタルフットボールが見れそうです。

このオフェンスに対峙するマイアミ大ディフェンスですが、2024年に大苦戦したことを受けて今年はトランスファーポータル経由でアグレッシブに補強を完了。特にセカンダリーを中心的に戦力を固めていますが、ノートルダム大がランヘビーなオフェンスを繰り出してくるならば、勝負はフロントセブンの守備力となりそうです。

一方、マイアミ大オフェンスは既述の通りQBベックが中心となるはずですが、見どころはWRジョサイサ・トレイダー(Joshisa Trader)とのホットライン。ここにRBマーク・フレッチャー(Mark Fletcher)やジョーダン・ライル(Jordan Lyle)らのランアタックがうまく絡めば昨年のようなダイナミックなオフェンスが再現できそうです。

ノートルダム大は今年から新ディフェンシブコーディネーターのクリス・アシュ(Chris Ash)に指揮されるユニット。彼のスキームのもとで全米でも指折りのタレントを誇る守備陣がマイアミ大のオフェンスを迎え撃ちます。ベテラン、新人、転校生で構成されるDB陣とQBベックとの対決が非常に楽しみです。

マイアミ大としてはホームの地の利を生かしてこのビッグゲームに勝利して勢いづきたいところ。ノートルダム大は新人QBカーがそのアウェーの雰囲気に呑まれないようにRBラブという武器をいかに使いながら、ノートルダム大らしいロースコアのディフェンスゲームに持ち込めるか、にかかっていると言えるかもしれません。

その他の気になるゲーム

#8 アラバマ大 @ フロリダ州立大
アラバマ大の新QBタイ・シンプソン(Ty Simpson)とスターWRライアン・ウィリアムス(Ryan Williams)のコネクションに注目。フロリダ州立大は未だリビルド中ですが、ホームゲームというアドバンテージを活かせるか。

バージニア工科大 @ #13 サウスカロライナ大
今季注目のQBラノリス・セラーズ(LaNorris Sellers)を擁するサウスカロライナ大とベテランQBカイロン・ドローンズ(Kyron Drones)を擁するバージニア工科大との好マッチ。ハイズマントロフィー候補とも噂されるセラーズのお手並み拝見。さらにDLディラン・スチュワート(Dylan Stewart)率いるディフェンス陣も要注意。

シラキュース大 @ #24 テネシー大
テネシー大のタレントの質と重量級ディフェンスが試合の鍵を握りますが、シラキュース大も侮れず、思いのほかいい試合になるかも。

ジョージア工科大 @ コロラド大
シェドゥア・サンダース
(Shedeur Sanders)やトラヴィス・ハンター(Travis Hunter)といったスター選手が去り、新章を迎えるディオン・サンダース(Deion Sanders)率いるコロラド大と、ベテランQBヘインズ・キング(Haynes King)の魂のこもったプレーが期待されるジョージア工科大の一戦。

ユタ大 @ UCLA
ユタ大はニューメキシコ大からの転校生QBデヴォン・ダンピアー(Devon Dampier)を先発に起用し以前よりもよりダイナミックなオフェンスが期待されています。UCLAの先発QBは昨年までテネシー大に所属していたニコ・イアマリエヴァ(Nico Iamaleava)。新天地でどこまでやれるか見もの。

テキサスクリスチャン大 @ ノースカロライナ大
NFLの「GOAT」とも言われるビル・ベリチック(Bill Belichick)監督が率いるノースカロライナ大。彼のデビュー戦となるこの試合、果たしてベリチック監督がカレッジでどのような采配を振るうのか?

日本人選手が所属するチームの試合

ハワイ大 @ アリゾナ大
ハワイ大(NCAA1部FBS)にK松澤寛政選手が所属。先週スタンフォード大戦で試合を決めたサヨナラFGを見事成功させた松澤選手に大きな注目が集まっています。

カリフォルニア大 @ オレゴン州立大
オレゴン州立大(NCAA1部FBS)にK露峰哲太選手が所属

ニューメキシコ大 @ #14 ミシガン大
ニューメキシコ大(NCAA1部FBS)にRB岩井零選手が所属

ラマー大 @ ノーステキサス大
ラマー大(NCAA1部FCS)にLB吉川大紀選手が所属

カリフォルニア・ポリテクニック州立大 @ サンディエゴ大
サンディエゴ大(NCAA1部FCS)に高橋耀生選手が所属

セントフランシス大 @ ルイジアナ大モンロー校
セントフランシス大(NCAA1部FCS)にDL阿部剛希選手が所属

ハッソン大 @ フラミンガム州立大
フラミンガム州立大(NCAA3部)にRB内川誠選手が所属

(他にもアメリカのカレッジでプレーしている日本人選手情報があればタレコミお待ちしております!!!)

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