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パターノ氏の遺族がペンステート理事会へ立候補

パターノ氏の遺族がペンステート理事会へ立候補

昨年度大外から巻いてBig Tenカンファレスを制し、ローズボウルではサザンカリフォルニア大に敗れたものの素晴らしい戦いぶりをみせ、古豪復活を印象付けたペンシルバニア州立大(ペンステート)。ジェームス・フランクリン(James Franklin)監督の指揮下3年目にしていよいよチームのポテンシャルが花開き、来季以降が非常に楽しみなチームです。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

しかしペンステートを語る上で外せないのは言うまでもなく故ジョー・パターノ(Joe Paterno)元監督です。FBSで最多勝利数となる409勝を上げ、ナショナルチャンピオンを2度獲得、40年以上ペンステートに尽くしてきたパターノ氏。地元ステートカレッジ並びにペンシルバニア州で多くの慈善活動も行い、彼は生前から「生きる伝説」と賞賛されてきました。

しかし一方で後年は彼の長年のアシスタントであったジェリー・サンダスキー(Jerry Sandasky)氏が起こした複数の男児への性的暴行・虐待事件(サンダスキー事件)の責任を追及されパターノ氏の威厳は暴落。2011年にはペンステートを解雇になり、その数ヶ月後の2012年1月には肺がんのためにこの世を去りました。

以来ペンステートは「サンダスキー事件」の影響をモロに受けて大学自体のブランドも地に落ち、数年の間はネガティブなイメージを払拭しきれませんでした。フットボール部自体もNCAAからの制裁を受け、スカラシップ(スポーツ奨学金)の制限、サンダスキー氏が事件を起こしていたとされる期間の全勝利数111勝の剥奪(2015年に返還)、多額の罰金の支払いなどチームは大打撃を被ったのでした。

しかし前述の通りペンステートはようやくこの「呪縛」から解放され、新たなペンステートの幕開けを予感させてくれるシーズンを昨年度送りました。そんな中、パターノ氏の遺族はパターノ氏が理不尽に責任を押し付けられ解雇されたとして彼の尊厳を取り戻すべく未だ戦っているようですが、今回彼の未亡人であるスー・パターノさんと彼の息子でペンステートの元アシスタントコーチであるジェイ・パターノ氏がペンステートの理事会に立候補していると言うニュースが入ってきました。

これまでパターノ氏の遺族はペンステートとはある一定の距離を置いていましたが、前述の通りパターノ氏の生前には奥様と共に大学発展のために尽力してきた人物です。それを知っている多くのペンステートファンは「サンダスキー事件」後もパターノ氏を敬愛し続けています。ペンステートが後年故人を解雇し、その直後に病死したことで遺族がペンステートに対し幾らかの負の感情を抱いていたとしてもおかしくはありませんが、それでも何十年も共に歩んできたペンステートに対する愛は消え去ってはいなかったと言うことでしょうか。

もしくはパターノ氏の汚されたレガシーを大学中部から修復するためにあえて理事会へ立候補したのか・・・。

「サンダスキー事件」においては、以前から事件の存在を知っていたのに行動を起こさなかったとしてパターノ氏は糾弾されました。パターノ氏の遺族及びサポーターたちはそれを否定していますが、パターノ氏を許さないと言う声はまだたくさんあります。スーさんとジェイ氏が理事会に立候補することに対しても嫌悪感を抱く人たちも多くいるでしょう。投票するのは全米に広がる選ばれた卒業生達。果たしてパターノ家とペンステートは再び繋がることになるのでしょうか。

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