secsec
サウスイースタンカンファレンス(SEC)の一強時代は終わり、カレッジフットボール界のパワーバランスはまさに戦国時代のごとく各地にその広がりを見せていますが、それでもパワーハウスのSECチーム達は他のカンファレンスの追随を許さないエリアがあります。それは彼らの財源です。
現在14チームが所属するSECですが、カンファレスが2015年度に計上した収入は新記録となる6億3900万ドル(約733億円)にまで上りました。そしてカンファレンスから各チームに分配される金額は約4000万ドル(約45億円!)にもなります。想像を絶する額ですよね。
「今回各チームに配分される収入はそれぞれの大学が各方面で良い結果をもたらすために様々な方法を模索できるチャンスをもたらしてくれるでしょう。コーチング、トレーニング、スポーツ用具、学業、メディカルケア、そして進路活動に大いに役立つだけでなく、それぞれの大学全体をアップグレードできるだけの金額であることは確かですから、所属大学にとっては素晴らしい補助金となることでしょう。」とはSECのコミッショナー、グレッグ・サンキー氏。
各チームが受け取る4000万ドルと言う額は2014年度分の分配金よりもさらに800万ドル(約9億円)上乗せの額。カンファレンスからの分配金が4000万ドルを超えたのはSECが初めてです。もちろん「パワー5カンファレンス」内でも最も懐が温かいカンファレンスということになります。
ここまで収入が上がったのはSECの独自ネットワークである「SECネットワーク」のおかげです。「SECネットワーク」の普及率が上がるにつれここからの収入の上昇率は落ち着いてくると思われますが、毎年これほどの額が自動的にチームに支払われることになれば、いかに今カンファレンスとしての独裁時代が終わったとしても、この資金を元に再び彼らが力をとりもどしてくるのは時間の問題でしょう。そしてこれを見た他のチームがSECが確立したモデルを真似してくるでしょうね。