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リクルーティングが解禁

リクルーティングが解禁

昨年3月にアメリカ全土を本格的に襲った新型コロナウイルスのパンデミック。その影響を受けてNCAAは昨年3月13日付けでリクルーティング活動を禁止する(デッドピリオド/Dead Period)お達しを出しました。以来各大学のコーチは対面でのリクルーティング活動が制限され、選手をキャンパスに招くこともできずまたコーチもリクルートの高校や実家へ足を運ぶことができなくなりました。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

そのデッドピリオドは期間が設けられては延長されることを何回か繰り返してきましたが、アメリカでの感染拡大が落ち着きを見せ、またCDC(米疾病対策予防センター)の対人活動に関するガイドラインも緩和されてきたことから、NCAA(全米大学体育協会)はいよいよ6月1日より通常のリクルーティング活動を許可する決定を下しました。

2021年に進学先を決めた選手たちはこのデッドピリオドの影響をモロに喰らった選手たちであり、コーチたちは対面でのリクルーティングが禁止されたせいで多くの新入生と実際に顔を合わすことなく選手たちの勧誘を行ってきました(Zoomや電話などのコンタクトは許されていた期間がありましたが)。それを考えれば2022年度クラスのリクルートたちはどうやら通常のリクルーティングを経ることができそうです。

参考記事2021年ナショナルサイニングデー終わって・・・

コーチたちにしてみれば来年以降の戦力を確保するために6月1日がやってくるのを今か今かと待ち望んでいたことでしょう。この日から多くのコーチたちがお目当ての選手のいる場所へと飛んでいくことになります。その人の動きは爆発的に増えること請け合いです。(もっとも出張がかさむためうんざりするコーチも中にはいるでしょうが笑)

これまでバーチャルで会話したりまたフィルムを解析したりしてコーチたちは選手をある程度査定することはできましたが、やはり実際に会ってみないと見えてこない人間性などもあるでしょうし、それは選手にとっても同じで実際にコーチにあってそのチームが自分にマッチしているかどうか分かることもあるでしょう。そう言ったリクルーティングのコアの部分が復活するのは大変意味のあることです。

そう言った活動が長い間制限されていたことで今回のリクルーティング解禁によりこれからコーチたちの熾烈なリクルーティング戦争が起きおるのは不可避です。1年3ヶ月分の空白の時間を取り返すためにコーチ陣並びにリクルーティング部署らは6月1日を境にフルスピードで動き出すことでしょう。

例えばオハイオ州立大の場合、彼らはすでに6月だけで51人のリクルートたちをキャンパスに招待する予定になっているそうです。通常彼らは年間で40人から50人の高校生を呼び寄せるのが慣例になっていることを考えればこの今月だけで51人という数字がいかに特別であるかが分かると思います。

またカリフォルニア州やイリノイ州のように、高校アメフトの昨秋シーズンがキャンセルされその振り替えとしてこの春に短縮シーズンを送ったような州の選手にとって6月のリクルーティングはさらに重要な意味を持っています。彼らは秋シーズンが無くなったことで春シーズンのパフォーマンスがフィルム上であったとしてもお目当ての大学コーチたちにアピールするチャンスが減ってしまったため、6月の時点でのリクルーティングの状況が今後の進学への道を大きく決めてしまうという可能性に直面しているのです。

ということで多くの高校生たちは自分の存在感をアピールするためにも6月の時点でなるべく多くの大学キャンパスに足を運びたいところなのです。特にリクルーティングの査定や評価の上で中堅選手や遅咲き選手にしてみれば尚更です。4つ星や5つ星の評価を受けているようなエリート高校生たちはパンデミックのせいで通常のリクルーティングを受けることがなくても需要はあるのですが、そうでない選手たちにとってみれば今後大学コーチに目をかけてもらえるかどうかは死活問題とも言えます。

選手の在学期間は4年ないし5年であるかレッジフットボールにおいて戦力を維持するもしくは向上させるためにリクルーティングは欠かせない活動です。元に過去何年もリクルーティングランキングで上位を維持しているアラバマ大、ジョージア大、オハイオ州立大、クレムソン大、ルイジアナ州立大らはフィールド上での結果にリクルーティングを結びつけています。指導方や戦術も大事ですが、結局それを体現するのは選手個人であり、その個人のポテンシャルが高ければ高いほどプレーの質が上がるのは必然。リクルーティングはカレッジフットボールにおいて骨太の要素を持っているのです。

そんなリクルーティングの解禁に際し、各チームのソーシャルメディアも盛り上がりを見せています。

ちなみに現在までの2022年度のリクルーティングランキングは以下の通りです(リクルーティングメディアの大手、 247.comより)。

果たしてこれから6ヶ月の間にこのランキングがどう動くか・・・。それもこれも今後の各チームのリクルーティング活動にかかっています。

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