今シーズン先発の座が危ぶまれるQBたち五選

今シーズン先発の座が危ぶまれるQBたち五選

プレシーズンキャンプインして早くも1週間。チームでは熾烈な先発争いが繰り広げていられることでしょう。それはチームの花形とも言えるQBポジションでも言えることですが、昨年先発QBを務めたからといって、はたまた春季トレーニングで先発争いでリードしていたからといって開幕戦でスターティングQBに任命される保証がないのがカレッジフットボールの世界です。多くの先発QBたちは常にバックアップQBからの挑戦を受ける立場にあり、それが春季トレーニング時であったり開幕前のプレシーズンキャンプであったりします。それは今も昔も変わらない風物詩でもあります。

前年度に先発だったQBがその座を失ったり、先発となるだろうと予想されていた選手が若手QBに追い抜かれてしまったりすることもよくあります。他のポジションと違って、ローテーションシステムでもない限り先発QBはたった一人で十分ですから、先発争いは当然熾烈になってきます。

そこで今回は2017年度開幕に向けてあわよくば約束されたはずの先発の座を失いかねないQBたちを挙げてみたいと思います。

ケリー・ブライアント(Kelly Bryant):クレムソン大

昨年までチームの精神的柱でもあったQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)の後継者として最有力候補とされているのがケリー・ブライアントです。春の時点ではダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督ですら「ケリーは先発QB争いでリードしている」と明言していましたが、彼に先発の座が100%準備されているかといえば疑問です。春の時点でブライアントはディフェンスのカベレージを読む力が弱いところを露呈し、先発を狙うQB陣の中では一番経験がある選手とはいえ、パスに重きをおくクレムソン大オフェンスにおいてそのQB陣の中で彼が一番パス能力で遅れをとっていると言われています。

彼のライバルとなりそうなのは1年生のハンター・ジョンソン(Hunter Jonhson)です。ジョンソンは1年生ながらQB陣でもっともパス能力に秀でているとされています。彼ならばタレント豊富なレシーバー陣を有効に使えるのではないかと言われているのです。

クレムソン大が9月の時点でオフェンス力の欠如を克服できていないような状態に陥っていれば、ブライアントがジョンソン(もしくは他の誰か)によって取って代わられている可能性もありということです。

シェーン・ビューシェル(Shane Buechele):テキサス大

昨年1年生ながら先発QBを任されたシェーン・ビューシェルでしたが、だからと言って完璧なQBとは程遠いものでした。ポテンシャルは十分にありながら時々思わず首を捻りたくなるようなプレーをしたりと不安定要素は確実にあったのです。しかも新任のトム・ハーマン(Tom Herman)監督もビューシェルが今年先発になるとは一言もいっていません。

ビューシェルに挑戦状を叩きつけるのは1年生のサム・エリンガー(Sam Ehlinger)です。昨年のリクルーティンググラスではQBの中で全米8位と評価されていたエリンガーは非常にポテンシャルの高い選手。またハーマン監督にしてみればビューシェルは自分がリクルートしてきた選手でもありませんし、チームにいい結果を残してくれるならば誰がQBになろうが気にも留めないでしょう。

ルーク・デル・リオ(Luke Del Rio):フロリダ大

昨年先発QBとしてフロリダ大のオフェンスを任されたルーク・デル・リオ。現オークランドレイダース監督のジャック・デル・リオ監督の実子であるルークはこれまでアラバマ大オレゴン州立大と渡り歩いてきた末にフロリダ大に落ち着き、昨年悲願の先発QBの座を射止めました。しかし残念ながら彼は肩の怪我を負い戦線離脱。春季トレーニングもろくに参加できずにプレシーズンキャンプを迎えます。ただ昨年のプレーを見ていると根本的に強豪ひしめくサウスイースタンカンファレンス(SEC)で戦えるようなQBなのかどうかは疑問です。

そして何よりもチームにはノートルダム大からの転校生、マリク・ザイール(Malik Zaire)を迎え、ジム・マクエルウェイン(Jim McElwein)監督は彼が先発QBであるとは明言していませんが、少なくともデル・リオにとっては先発の座を脅かす大きな脅威と言えそうです。またもともとチームに所属していたフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)、カイル・トラスク(Kyle Trask)も十分先発の座を狙えるポジションにありますから、デル・リオの眠れない日々は続きそうです。

ショーン・ホワイト(Sean White):アーバン大

昨年先発QBを務めたアーバン大ショーン・ホワイト。彼のパフォーマンスは決して悪いものではありませんでしたが、彼も上記のデル・リオと同じく怪我に泣かされました。またディフェンスのカベレージを把握するには背が低すぎ、そしてガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督が好むスプレッドオプションオフェンスを操るには機動力が少々おぼつかないという点からも、ホワイトが平均的なQBから抜け出せないことを示しています。

それにすでにアーバン大QBの話題はベイラー大からの転校生、ジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)に集中しています。ベイラー大ではその非凡な才能をいかん無く発揮し活躍しましたが、足に負った怪我とチームで起きたスキャンダルの末転校を決意。昨シーズンはNCAAのトランスファールールによりアーバン大では試合に出場することはできませんでしたが、今季いよいよ満を持して登場。おそらく彼が先発QBに指名されることでしょう。

マニー・ウィルキンス(Manny Wilkins):アリゾナ州立大

今季3年生となるアリゾナ州立大マニー・ウィルキンスはポテンシャルの高いQBとして昨年チームの先発を任されました。シーズン後半に怪我で戦線離脱を余儀なくされましたが、それまでは彼の機動力を生かしてチームのオフェンスを率いていました。

しかしオフシーズンにチームに加入した新オフェンシブコーディネータービリー・ネイピアー(Billy Napier)氏はスプレッドオフェンスというパス重視の戦略を好むコーディネーターであり、これはウィルキンスのスタイルとは異なります。またアラバマ大の元先発QBであるブレイク・バーネット(Blake Barnett)も転校生としてチームに参戦しており、ウィルキンスを脅かす存在となっています。ウィルキンスの先発QBとしての経験は貴重ではありますが、バーネットの才能を飼い殺しにするには勿体無さすぎます。おまけにネイビアー氏は昨年までアラバマ大のWRコーチをしていましたから、バーネットのことはアリゾナ州立大では誰よりも熟知していると言えます。

ウィルキンス、崖っぷちです。

まとめ

いかがだったでしょうか?昨年スターターであったとしてもその座を保証されていないQBたち。フットボールはチームスポーツですから、チームが勝つためならばそのチャンスを最大限に活かせるような布陣をしかなくてはなりませんし、そのためなら昨年の先発選手でも自分よりも優れた選手が存在すればその座を譲らなければならなくなるでしょう。しかしやはりプレーするのは個人であり、バックアップで甘んじていたいと思う選手はいないでしょう。上にあげた5選手及びその他全米中に存在するボーダーラインのQBたちは開幕までの数週間の間に持てる力を出し切って最後のアピールをしたいところです。

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