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未だに尾を引くヴィック氏の功罪

未だに尾を引くヴィック氏の功罪

バージニア工科大はこの度かつてのスターQBマイケル・ヴィック(Michael Vick)氏の同大学のスポーツ殿堂(Hall Of Fame)入りを決めましたが、どうやらこのことはすべての人々から歓迎されているわけではないようです。

在学中の活躍とプロとしての確固たる地位の確立

7月11日にヴィック氏は今年の殿堂入りメンバーの一人として発表されました。彼が在学中に成し遂げたことを考えれば、殿堂入りは当然のことだと言えます。彼が1年生だった1999年度シーズン、先発QBとしてチームを率い結果バージニア工科大はナショナルチャンピオンシップゲームにまで駒を進めました。タイトルゲームでは惜しくもフロリダ州立大に敗れはしましたが、ルーキーながら卓越した機動力で相手チームを翻弄。その年のハイズマントロフィーレースでも3位の投票数を獲得したのです。1年生選手としてここまで票を集めたのは1980年のハーシャル・ウォーカー(Herschel Walker、ジョージア大)以来となる快挙でした。そしてバージニア工科大出身選手としては後にも先にもこの時のヴィック氏の3位が最高位となっています。(ちなみにこの年の受賞者はウィスコンシン大のRBロン・デイン氏でした)

その後進んだNFLでもアトランタファルコンズで活躍。機動力だけの選手と揶揄された事もありましたが、パス能力を徐々に向上させて当時リーグを代表するQBに成長。また彼の類い希な機動力、そして白人QBが席巻するリーグのなかで活躍した黒人QBという事で、当時ヴィック氏は多くの若い選手たちがが憧れるスポーツプレーヤーとして注目される存在にまでなっていました。


スキャンダル

しかしそんなヴィック氏に暗雲が立ち込めます。2007年に彼がプライベートで違法とされていた闘犬ギャンブルに手を染めていたことが発覚。19ヶ月の刑務所入りを経験することになってしまいました。これにより彼の評価はガタ落ちとなり、ナイキなどの大手スポンサーが彼から手を引き、何よりも若い選手、特に黒人選手たちの模範となるはずだったのを裏切ったという大きな傷を残したのでした。

出所した2009年からは新天地フィラデルフィアイーグルスに移籍。その後もニューヨークジェッツピッツバーグスティーラーズを渡り歩き今年初めに正式に引退を表明しました。闘犬スキャンダル以前のような輝きを取り戻すことはできませんでしたが、以来態度を改めしっかりと更生したというのが一般的な評価のようです。

しかし今回ヴィック氏のバージニア工科大の殿堂入りに関して反対の声が上がっているようですが、それは今挙げたスキャンダルが尾を引いているのからなのです。


殿堂入り反対の声

今の所オンラインの署名運動でヴィック氏の殿堂入りを撤回するよう求めているようですが、少なくとも10万人以上がこれに署名をしたということです。これは大学側が定めるスポーツ殿堂入り資格の一つに「大学の名を汚すような人物であってはならない」という項目があり、ヴィック氏の過去の失態がそれに当てはまるのではないか、というのがこの論点であります。

バージニア州にある獣医大学で教鞭を振るうシリル・クラーク教授は「我々の目指す価値観とは正反対の過去を持つ人物を称えるのは意に反しているはずです。これまで我々はバージニア工科大の決断(ヴィック氏を殿堂入りさせること)には失望していると何度も大学長に話してきました。そして今後も私は大学側にそのことを掛け合って行きたいと思っています。」と完全にヴィック氏の殿堂入りに反対の意見を表明しています。

これに対し、バージニア工科大側は以下の声明を発表しました。

「我々は学生アスリートとして大学史上最も優れた活躍をしたとも言われるヴィック氏の業績を称え、我が校のスポーツ殿堂入りを決めました。そしてこの決断を快く思わない方がいらっしゃることも承知しています。

殿堂入りの選出過程にあたり、彼が過去に起こした罪、そしてそれによって課せられた刑務所での刑期についても考慮されました。しかしその罪を犯して以降彼が示してきた軌跡、特に動物愛護に関する啓蒙活動を通して、自ら犯した失敗から学び更生して大人としての人生を歩んでいる彼の姿は今の学生アスリートたちに大いなる影響を及ぼしていると判断しました。我々バージニア工科大としても引き続き生きとし生けるもの全ての健康と尊厳を守ることに全力を尽くしたいと思っています。」

動物愛護団体などにすればヴィック氏がかつて手を染めていた闘犬ギャンプルに関する罪は二度と消せないと思っていることでしょう。それだけヴィック氏が犯した罪が大きく深いものだったということです。そういった心に刻まれてしまった傷やトラウマはなかなか消せないのでしょうね。それはいかに心を入れ替えたとしてもヴィック氏が一生背負っていかなければいけないものだということです。

ヴィック氏を含む5人の2017年度のスポーツ殿堂入り人物たちは9月22日に行われるオールドドミニオン大戦で正式に殿堂入りを果たすことになるということです。それまでにこの状況が変わっているかどうか・・・。気になるところです。

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