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2021年NFLドラフトで注目の選手たち【RB編】

2021年NFLドラフトで注目の選手たち【RB編】

2021年のNFLドラフトまで3週間を切りました。昨年は新型コロナウイルスの影響でドラフト自体はオールバーチャルで行われましたが、今年の開催地はオハイオ州クリーブランド市で行われる予定。今回は昨年のバーチャル方式を踏襲しつつ、限定的にドラフト候補、メディア、ファンを会場に迎え入れる予定だとか。

  • 4月29日(第1日目):第1巡目
  • 4月30日(第2日目):第2巡目&第3巡目
  • 5月1日(第3日目):第4巡目〜第7巡目

2021年のNFLドラフト候補生をざっくり紹介する第3弾はランニングバック(RB)。昨年のドラフトで第1巡目に指名されたRBは元ルイジアナ州立大クライド・エドワーズ・ヘレイヤー(Clyde Edwards-Helaire、カンザスシティチーフス)のみでした。果たして今年のドラフトではいかに?

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ナジー・ハリス(アラバマ大)


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その年の最優秀RBに贈られる「ドーク・ウォーカー賞」の2020年度の受賞者であるアラバマ大ナジー・ハリス(Najee Harris)が今年のNFLドラフトで最も注目されるRBと言われています。

1、2年生時はジョシュ・ジェイコブス(Josh Jacobs、ラスベガスレイダース)やダミアン・ハリス(Damien Harris、ニューイングランドペイトリオッツ)、ボ・スカーボロー(Bo Scarbrough)ら数々の先輩に隠れ、一時は転校も考えたといいますが思いとどまりアラバマに残留。そして2019年にいよいよフィーチャーRBとなるとその能力を発揮。1000ヤード超えを達成して存在感を示しました。

そして4年生となった昨年度は全米を代表するRBに成長。粘り強い走りで相手のタックルをものともしない走りを見せたと思えば、軽やかな足さばきでディフェンダーを飛び越えていくような高い運動神経も見せるなどファンを大いに魅了。またレシーバーとしてもかなり頼れる戦力とあり今季のRB界隈では抜群の汎用性を持っています。

既出の先輩や2009年度のハイズマントロフィー受賞者のマーク・イングラム(Mark Ingram、ヒューストンテキサンズ)や2015年度のハイズマントロフィー受賞者でもあるデリック・ヘンリー(Derrick Henry、テネシータイタンズ)らに続くアラバマ大出身のRBとしてハリスもプロの世界で活躍する姿を見ることができるでしょうか?

シーズン試合数ラン回数ヤード平均TD
201710613706.13
2018151177836.74
20191320912245.913
20201325114665.826
合計5163838436.046

【プロデーでの様子】

【ハイライト動画】


トラヴィス・エティエン(クレムソン大)


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クレムソン大トラヴィス・エティエン(Travis Etienne)も今ドラフトで注目のRBです。

クレムソン大がナショナルタイトルを獲得した2018年度、2年生だったエティエンは1658ヤードに24TDを足で稼ぎその名を世間に轟かすと、翌年の2019年度も1614ヤード(19TD)と数字を重ね2年間だけで3000ヤード超えを達成する偉業を成し遂げました。

そんなエティエンは3年生終了時にNFLドラフトへ早期エントリーすると思われていましたが、ドラフト入りを固辞して4年生シーズンもクレムソン大でプレーすることを公表したときは驚かされました。もしドラフト入りしていれば確実に第1巡候補だと言われていたからです。

その2020年度シーズンはパンデミックのせいもあったのかプレーセレクションでの起用頻度が激減。獲得ヤードも914ヤードと1000ヤードの大台を超えることは叶いませんでした。ただその代わりショートヤードでレシーバーとしての的となりレシーブヤードは588ヤード(2TD)と前年度を上回る数字に。

初速は並でもいったん活路を開くランを見せるとぐんぐんと相手ディフェンダーを置いてきぼりにできるスピードを持っており、ブロック次第でビッグゲインが見込める侮れないRB。経験値も十分でプロでも十分活躍できるポテンシャルを秘めています。

シーズン試合数ラン回数ヤード平均TD
2017131077667.213
20181520416588.124
20191520716147.819
2020121689145.414
合計5568649527.270

【プロデーでの様子】

【ハイライト動画】

ジャヴォンテ・ウィリアムス(ノースカロライナ大)


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今ドラフトのRB選手で狙い目と言われているのがノースカロライナ大ジャヴォンテ・ウィリアムス(Javonte Williams)です。

昨年ノースカロライナ大はこのウィリアムスとマイケル・カーター(Michael Carter、後述)の2枚看板で合計約2400ヤードを荒稼ぎ。ランオフェンスで全米4位となったチームを牽引しました。

インサイドランではパワーを、アウトサイドランでは俊敏さと器用な足さばきをもつウィリアムスはその低めの重心からタックルされてもなかなか倒れない粘り強い走りが特徴的。弾丸のような直線的でパワーで押すランを見せたかと思えばジュークムーブで相手を華麗に交わすこともできる万能なラッシャーです。

プロ入りすれば即戦力とも期待されるウィリアムス。果たして誰が彼を引き抜くのか・・・。

シーズン試合数ラン回数ヤード平均TD
201810432245.25
2019131669335.65
20201115711407.319
合計3436622976.329

【プロデーでの様子】

【ハイライト動画】

マイケル・カーター(ノースカロライナ大)


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すでに上記で紹介しましたが、ウィリアムスの相方であるマイケル・カーターも今季ドラフトで注目のRBの一人です。

3年生だった2019年度に1003ヤードを記録して1000ヤードの大台に乗ると昨年度も1245ヤードと2年連続4桁ランヤードを達成。4年間で3404ヤードという輝かしい数字を引っさげてNFLに殴り込みます。

5フィート8インチ(約173センチ)に200パウンド(約91キロ)とサイズ・フレーム的にはウィリアムスと同じカテゴリーに入りますが、カーターはどちらかと言うとパワーラッシャーというよりスペースを生かして走り去るタイプのラッシャー。2列目に抜ければロングゲインが大いに期待できます。

早い段階で指名もありそうなカーター。チームメイトのウィリアムスと共にその行方が気になるところです。

シーズン試合数ラン回数ヤード平均TD
201711975595.89
20189845977.12
20191317710035.73
20201115612458.09
合計3436622976.329

【プロデーでの様子】

【ハイライト動画】

ジョシュ・ジョンソン(ルイジアナ大モンロー校)


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ここまで紹介した4人以外にもドラフト候補に挙げられるRBは多々控えていますが、その中でも特に大穴ではないかと踏んでいるのがルイジアナ大モンロー校出身のジョシュ・ジョンソン(Josh Johnson)です。なぜかといえばたまたま見た試合に出場していた彼の印象がものすごく強かったから(笑)。

ルイジアナ大モンロー校自体はカレッジフットボール界では残念ながら弱小と呼ばざるを得ないチーム。昨年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響があったとはいえ0勝10敗と惨敗でした。そんなチームに所属していたジョンソンでしたが彼のビッグブレークは2019年度。チームは5勝7敗でしたがジョンソン自身は1298ヤードに11TDと大活躍しました。

その勢いのままに2019年度シーズン後にNFLドラフト早期エントリーするかと言われていましたが、そこを思いとどまりチームに残留。しかし残念ながら既述の通りチームは全敗、そしてジョンソン自身も321ヤードに4TDと2019年度とは全くかけ離れた記録しか残せませんでした。

全体的に見れば上に挙げたRBと比べれば素質は劣るとは思いますが、前へ前へという気迫あふれるランスタイルを見るとちょっと応援したくなりますし、いわゆる「パワー5」よりも下回ると言われる「グループオブ5」出身として即戦力とは言わなくとも数年後にブレークしないかなぁ、と願いを込めてここに紹介しておきたいと思います。

シーズン試合数ラン回数ヤード平均TD
2018618663.71
20191220112986.511
20208883213.64
合計2630716855.516

【対フロリダ州立大戦(2019)】

試合は45対44でフロリダ州立大が勝利

その他の候補者たち

ケネス・ゲインウェル(Kenneth Gainwell、メンフィス大)
トレイ・サーモン(Trey Sermon、オハイオ州立大)
カイリン・ヒル(Kylin Hill、ミシシッピ州立大)
カリル・ハバート(Khalil Herbert、バージニア工科大)
デメトリック・フェルトン(Demetric Felton、UCLA)
ジャレット・パターソン(Jaret Patterson、バッファロー)
チュバ・ハバード(Chuba Hubbard、オクラホマ州立大)

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