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NFLで「お買い得」となったカレッジフットボーラーたち

NFLで「お買い得」となったカレッジフットボーラーたち

2016年のドラフトが明日に迫る中、前回カレッジフットボール界で活躍しNFLドラフトで高順位で選択されるも残念な結果に終わった「ドラフトバスト」たちを紹介しました。どんなにドラフトでもてはやされてもそれは必ずしもプロレベルで通用しなければ意味がない、ということがわかっていただけたかと思います。しかし当然ながらドラフトで「大当たり」することもあるわけです。高順位でドラフトされた選手がのちにプロで大成功するのはある意味当たり前のことですが、そのような選手ではなく下位ラウンドで指名されたにもかかわらず、第1巡並みもしくはそれ以上の働きをしてくれる選手もいるわけです。今回はそのような「お買い得」ドラフト選手を見ていきたいと思います。

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【関連記事】NFLで期待を大きく裏切ったカレッジフットボーラー:「ドラフトバスト」たち②

【関連記事】NFLで期待を大きく裏切ったカレッジフットボーラー:「ドラフトバスト」たち③

トム・ブレディ|ミシガン大|QB

2000年ドラフト | 第6巡目 (総合199位) | ニューイングランドペイトリオッツ

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ミシガン大では先発QBの座をドリュー・ヘンソン(Drew Henson)と分け合ったトム・ブレディ(Tom Brady)をNFLスカウトは高く評価しませんでした。サイズも細身で40ヤードダッシュのタイムは遅く、投力も決してあるほうではありませんでした。そんなブレディをドラフトしたニューイングランドペイトリオッツは彼に一筋の光を見いだし6巡目にようやくドラフトされましたが、そのペイトリオッツ自身もブレディの活躍には驚きを隠せなかったに違いありません。これまでのペイトリオッツでのブレディの活躍をここでとやかく言う必要は無いでしょう。


テレル・デービス|ジョージア大|RB

1995年ドラフト | 第6巡目 (総合196位) | デンバーブロンコス

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ロングビーチ州立大からジョージア大へ転校したテレル・デービス(Terrell Davis)でしたが、ジョージア大での4年生シーズンは太ももの怪我のせいでシーズンをほぼ棒に振る結果となり、そのせいでドラフトでは6巡目まで順位を落としてしまいました。しかしドラフト先のデンバーブロンコスでは1年目から試合出場のチャンスを獲得し、そのチャンスを見事生かして確固たる先発の座を射止めました。1997年と1998年のスーパーボウルでの勝利に大きく貢献。1998年には当時で4人目となる2000ヤード超えを達成したのでした。

マーキース・コルストン|ホフストラ大|WR

2006年ドラフト | 第7巡 (総合252位) | ニューオーリンズセインツ

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ホフストラ大(現在ではフットボール部は廃部)出身のマーキース・コルストン(Marques Colston)をドラフトしたニューオーリンズセインツはいい意味でコルストンに驚かされました。ディビジョン1部の中でもディビジョンIAの下部であるディビジョンIAAに所属するチーム出身にも関わらず、ドラフトされた初年度から70回の捕球に1038レシービングヤードを記録。その後もセインツのメインWRとして活躍し続けました。

シャノン・シャープ|サバンナ州立大|TE

1990年ドラフト | 第7巡目 (総合192位) | デンバーブロンコス

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1990年以前までに7人のタイトエンドがドラフトされましたが、シャノン・シャープ(Shannon Sharpe)ほど活躍したタイトエンドはいませんでした。ディビジョンIAAの小さな大学であるサバンナ州立大からデンバーブロンコス入りしたシャープは14年間プロでプレーしましたが、タイトエンドとしての生涯記録である捕球回数(815)、レシービングヤード(10060)TD(62)は全てリーグ最多記録。スーパーボウルも3つ獲得し文句のつけようのないプロ生活を送りました。高校ではリクルートもされず、ブロンコスに入った後もカットされる寸前までいったことを考えれば彼の成功はだれも予想できるものではなかったでしょう。

カーティス・マーティン|ピッツバーグ大|RB

1995年ドラフト | 第3巡目 (総合74位) | ニューイングランドペイトリオッツ

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ピッツバーグ大在籍中のカーティス・マーティン(Curtis Martin)は4年生次のプレシーズンにオールアメリカンにも選ばれた逸材でしたが、開幕2試合目に負った怪我のせいで残りのシーズンを棒に振ってしまいました。そのせいでドラフト順位を落としましたが、ニューイングランドペイトリオッツではルーキーとしてのチームレコードとなる368キャリーに14TDを含む1487ランヤードを記録。3年間ペイトリオッツでプレーした後ニューヨークジェッツに移籍。引退する頃にはNFLの歴代トップRBに数えられるほどになっていました。

テレル・オーウェンズ|テネシー大チャタヌガ校|WR

1996年ドラフト | 第3巡目 (総合89位) | サンフランシスコ49ers

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テレル・オーウェンズ(Terrell Owens)のフットボールキャリアは高校、大学、プロそれぞれのレベルで遅咲き人生でした。高校では3年生になってようやく使われるようになり、テネシー大チャタヌガ校には最後の最後でギリギリリクルートされました。サイズとスピードは申し分なかったものの、カレッジレベルでは下位リーグでプレーしていたためNFLスカウトたちはオーウェンズのポテンシャルにいまいち確信を持てずにいました。そんななかサンフランシスコ49ersがオーウェンズをドラフトしましたがこれが大当たり。彼のフィールド外での問題を加味してもプレーヤーとしての高評価は今後も長く語り継がれることでしょう。

テディ・ブルースキー|アリゾナ大|DL/LB

1996年ドラフト | 第3巡目 (総合86位) | ニューイングランドペイトリオッツ

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アリゾナ大在籍時、NCAAのQBサック新記録を打ち立てたDLのテディ・ブルースキー(Tedy Bruschi)。しかしプロレベルではDLでプレーするには小さすぎ、またLBでプレーするにしてもスピードがなさすぎるとスカウトたちの目には止まりませんでした。彼をドラフトしたペイトリオッツはそんなブルースキーの隠されたポテンシャルを見抜き、トレーニングを経て彼をNFLを代表するLBに育て上げました。精神的なディフェンスのリーダーに成長したブルースキーはペイトリオッツの3度のリーグ優勝に貢献。その名を不動のものにしました。

ハインズ・ワード|ジョージア大|WR

1998年ドラフト | 第3巡目 (総合92位) | ピッツバーグスティーラーズ

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ハインズ・ワード(Hines Ward)はジョージア大ではユーティリティープレーヤーとしてWR、QB、RBとさまざまなポジションをこなしましたが、ドラフト先のピッツバーグスティーラーズではWR専属としてプレー。この選択は大正解でスティーラーズでの8シーズンで常にトップレシーバーとして相手ディフェンスを脅かしてきました。4度のプロボウル出場、そして第40回スーパーボウルでのMVP獲得がワードの活躍の度合いを物語っています。

ザック・トーマス|テキサス工科大|LB

1996年ドラフト | 第5巡目 (総合154位) | マイアミドルフィンズ

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NFLコンバインがいかに無意味であるかを現すいい例がテキサス工科大出身のザック・トーマス(Zach Thomas)です。トーマスはカレッジ時代はチームを代表するスタープレーヤーでしたが、NFLスカウトたちは彼を小さすぎると酷評。しかし彼のポテンシャルはサイズや足の速さで測ることはできなかったのです。マイアミドルフィンズにドラフトされると1年目からメキメキと頭角を現しディフェンスのリーダーに成長。毎年チームのタックルリーダーに数えられるほどになったのでした。

スティーブ・スミス|ユタ大|WR

2001年ドラフト | 第3巡目 (総合74位) | カロライナパンサーズ

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ユタ大では活躍したスティーブ・スミス(Steve Smith)でしたが、彼の小柄なサイズはプロレベルでは通用しないと多くのチームが彼のドラフトを敬遠しました。しかしカロライナパンサーズに加入するや否や彼のスピードが爆発。1年目は彼のパントおよびキックオフリターンでの活躍が認められ、ルーキーながらプロボウルに選出されました。その後はチームのトップレシーバーに変貌。2005年シーズンには103回の捕球で1563レシーブヤードを記録し「パンサーズにスミスあり」と言わしめたのです。

ロドニー・ハリソン|ウエスタンイリノイ大|DB

1994年ドラフト | 第5巡目 (総合145位) | サンディエゴチャージャーズ

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ディビジョンIAAの小さな大学、ウエスタンイリノイ大でプレーした後サンディエゴチャージャーズにドラフトされたロドニー・ハリソン(Rodney Harrison)はスペシャルチームで起用されるとそこでコーチ陣の信頼を勝ち取りのちに先発セーフティに昇格。そのままディフェンスバックフィールドの要として活躍。2003年にペイトリオッツに移籍するとそこでもディフェンスの核としてユニットをまとめ上げ、チームのスーパーボウル2連覇に大きく貢献。しばしばダーティープレーヤーと指摘されることもありましたが、彼の馬車馬のごとき働きと驚異的なディフェンダーとしての直感は皆から一目置かれるものでした。

ジョー・モンタナ|ノートルダム大|QB

1979年ドラフト | 第3巡目 (総合82位) | サンフランシスコ49ers

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ノートルダム大在学中には数々の勝利を収め1977年のナショナルチャンピオン獲得に大きく貢献したジョー・モンタナ(Joe Montana)でしたが、ドラフトでは他のチームの事情もあり第3巡までどのチームからも声がかかりませんでした。しかしサンフランシスコ49ersでは4度スーパーボウルに出場しこれにすべて勝利。しかもそのうち3度自身がMVPに選ばれました。彼のレガシーはここで多く語る必要もないでしょう。

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いかがでしたでしょうか?今年のNFLドラフトからも上に挙げたような「お買い得」レジェンド達が輩出されるのでしょうか?

【参考】Sports Illustrated

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