NCAA(全米大学体育協会)は今年2月に大麻(マリファナ)の摂取テストでの規制レベルを緩和する決定を下しました。
これまで薬物テストにおいて大麻の成分であるTHCの数値の上限は35ng/mmに設定されていましたが、今回の改正によってこの数値が150ng/mmにまで上げられました。つまり今までよりも4倍の許容範囲があるということになり、それぐらいなら摂取していてもお咎めなしということになります。

また例えリミットを超えてしまっても、一発アウトではなく二度目にアウトとなった場合のみにペナルティーが下されるという風に規制の面でも緩和されるようです。
さらに二度目でアウトになってもプレー資格は剥奪されず、シーズンの4分の1の試合に出場できなくなるという制裁となり、三度目でもシーズンの半分はプレーできるというようになりました。
大麻はステロイドなどの筋肉増強剤に見られる能力強化薬物に属しませんし、近年は大麻使用を合法化する州が増えてきました(現在18州で合法化)。このように大麻に対するアプローチが以前と比べると変わってきたことに対応するものとみられます。
これ以前ではアウトとなる数値は15ng/mmに設定されていましたが、いわゆるセカンドハンドスモーク(受動禁煙)の影響で規定数値を超えてしまうことを防ぐために2019年に上限を35ng/mmに上げていました。
大麻使用がゆっくりとでも確実に許容化される中、NCAAとそのメディカルチームは先手を打って今回の規制改正に踏み切ったということでしょうね。
日本では大麻使用となるとどうしても犯罪と結びつかれやすいですが、これもまたお国柄の違いということでしょうか。
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【記事更新しました】
— Any Given Saturday (@ags_football1) May 31, 2022
アメリカでは大麻(マリファナ)の使用を許可する州が増え続ける中、NCAAはこの流れに対応し薬物検査でアウトとなる大麻使用量を緩和し、アウトとなってもそのペナルティーを軽減する規制改正を発表しました。
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