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ミシガン大、NCAAからの制裁対策用の文書を作成

ミシガン大、NCAAからの制裁対策用の文書を作成

2023年度シーズン、ミシガン大は見事に全米制覇を果たしましたが、一方でチームには「サイン盗み疑惑」というスキャンダルに見舞われてもいました。これを受けてNCAA(全米大学体育協会)は昨年夏に正式にこの疑惑に関して調査に入るという通達(The Notice of Allegations)をミシガン大に下しましたが、それに対抗する形で今回ミシガン大が反論文書を作成していたことが明らかになりました。

ことの発端は昨年度シーズン10月。当時アナリストとしてチームに帯同していたコナー・スタリオンズ(Connor Stalions)が、他のチームのサインやシグナルをルールに反する形で入手していたことが明らかになり、程なくしてスタリオンズ氏は辞任(という形の解雇)。その後の調査でスタリオンズ氏は計画的に対戦相手のサインやシグナルを撮影していたことが分かり、これはNCAAが定める規則違反の中でも最も重いとされるレベル1相当の違反行為だとされています。

ミシガン大はこのサイン盗み疑惑を含め2023年度には11つの規則違反を指摘され、そのうち6つの違反行為がレベル1相当だと言われており、場合によってはこの年獲得した全米タイトル剥奪もあり得るのではないかとまで言われているのです。

そんな中、ミシガン大は今回137ページにも及ぶ文書を作成。この中で彼らは元監督であるジム・ハーボー(Jim Harbaugh、現LAチャージャーズ監督)氏や現監督のシェロン・モアー(Sherrone Moore)監督を擁護したり、NCAAは過度にリアクションを起こしすぎていると指摘したり、このサイン盗み行為は直接全米優勝までの道のりに大きく影響を及ぼしていないと言ったりしています。

当時の監督だったハーボー氏はこのサイン盗み疑惑に関して一貫して自分は知らなかったと言っていますが、当時オフェンシブコーディネーターだったモアー氏は10月にNCAAが調査を開始すると発表した直後にスタリオンズ氏との52通の電子メールを削除していたことが発覚。当然怪しすぎる行動なのですが、ミシガン大側はこの削除されたメールは事件とは何ら関係のなかったメールだったと主張しています・・・。

また文書の中では、このミシガン大のサイン盗み疑惑が発覚したのは外部からのタレコミではなく、密告者が内部にいたということも記されているようですが、これがどんな意味をなすのかちょっと分かりません。

どちらにしてもミシガン大はNCAAと何らかの折り合いをつける和解案を受け入れるつもりは毛頭なく、戦う姿勢であることは確かのようです。確かに規則違反は行われたものの、それはレベル1相当のものでは無いから、制裁内容を考慮してくれ、というのがミシガン大の主張のようです。

特に1997年以来ようやく手に入れた2023年度のナショナルチャンピオンをNCAAの制裁で剥奪されることは是が非でも避けたいところ。今回の文書は究極それを防ぐためのものだと考えられます。今後NCAAの調査の結果などがいずれは出てくることでしょうから、その結果を待ちたいと思います。

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