ジョージア工科大では現在チームのロッカールームの改築工事を進めているところですが、その過程で普通では考えられないようなものを発見したらしいのです。
それは長い間忘れ去られていた25メートルのプールだったそうです。
1904年から1919年までジョージア工科大を指揮したのはジョン・ハイズマン(John Heisman)氏。名前からも想像できるかもしれませんが、カレッジフットボールでの最優秀選手に贈られるハイズマントロフィーは彼の名前から取られたものです。ジョージア工科大ではその功績を称えて彼の名前がつけられた体育施設「ハイズマンジム(The Heisman Gym)」が1938年に設立されましたが、この時海軍士官学校の要請によりこのジムに訓練用のプールが設置されました。ここでは士官学生の訓練が行われただけでなく、通常の学生が卒業するための必須科目としての水泳の授業にも1984年ごろまで使われていたということです。
「このプールは図面にも見取り図にも載っていないものだったので発見した時は大変驚きました。」とはジョージア工科大の体育局長であるトッド・スタンバリー氏。ちなみにスタンバリー氏はジョージア工科大出身なのでおそらく彼もかつて卒業するためにこのプールで泳いでいたはずです。
今回450万ドル(約5億円)かけても手直しがされることになっているチームのロッカールームですが、8月のプレシーズンキャンプ開始時までには予定通り工事を終えるということらしいので、今回の破棄されていたプールがこの工程に支障をきたすことはないらしいですが、こんなに大きなプールが忘れ去られているとはなんとも不思議な話です。