フィエスタボウルレビュー

ルイジアナ州立大40、セントラルフロリダ大32

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昨年から25連勝中の「グループオブ5」の星であるセントラルフロリダ大。昨年はボウルゲーム(ピーチボウル)で「パワー5」のアーバン大を見事に倒して彼らが上位チームとも対等に渡り合える事を証明してみせました。そして今年も全勝で全米8位にまで上昇。シーズンを締めくくるボウルゲームでは再び「ニューイヤーズ6」ボウルの1つであるフィエスタボウルに出場することになり、ここでアーバン大と同じくSEC(サウスイースタンカンファレンス)所属の強豪・ルイジアナ州立大と対戦することになりました。

昨年は全勝を終えた時点でナショナルチャンピオンを自称して(真のチャンピオンはアラバマ大でしたが)パレードを行ったりバーナーを制作したりしました。そして今年もルイジアナ州立大を倒して自称「2連覇」を叫びたいところでしたが、そこに待ったをかけたのがルイジアナ州立大でした。

ルイジアナ州立大としては格下とされる「グループオブ5」出身のセントラルフロリダ大を野放しにしておくことはできなかったのでしょう。立ち上がりこそQBジョー・バロウ(Joe Burrow)のパスINTが「ピックシックス」となりリードを許しますが、その後は地力で勝るルイジアナ州立大がセントラルフロリダ大を徐々に突き放し、ファイナルスコアこそ8点差となりましたが、内容的にはこの2チームには埋められない差があることを見せつける試合となりました。

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この試合で4TDを獲得したQBバロウ

バロウが犯したミスは前述のINTパスのみで、この日は394パスヤードに4TDをセントラルフロリダ大のバックフィールドを完全攻略。また地上攻撃でもニック・ブロセット(Nick Brossette)が117ヤードを足で稼ぎ、ルイジアナ州立大の波状攻撃がセントラルフロリダ大に襲いかかりました。セントラルフロリダ大は今季ここまで無敗だったとは言え、対戦してきた相手の中にルイジアナ州立大ほどの強敵はおらず、結果的に彼らのメッキが剥がれてしまった形になりました。

もっともセントラルフロリダ大はスターQBで25連勝の立役者でもあったマッケンジー・ミルトン(McKenzie Milton)をシーズン後半のサウスフロリダ大戦中に起きた膝の大怪我で失っており、バックアップのダリエル・マック(Darriel Mack)にはルイジアナ州立大ディフェンスは荷が重すぎたと言えます。ミルトンが健在であればもっと面白い試合になっていたかもしれないと考えると非常に残念ではありました。やはりいつの時代も格下が格上をやっつける大番狂わせは見ていて痛快ですからね。それこそ今回箱根駅伝で初優勝を果たした東海大学のように。

(話はずれますが、箱根駅伝を観戦するのがここ数年大好きなのですが、アメリカにいるとライブでレースを見れないのが非常に歯がゆのです。)

確かにルイジアナ州立大の選手のタレント並びに層の厚さに明らかな差がセントラルフロリダ大にはありました。そして8位にランクされながら本当に彼らの実力は全米8位に相応するものなのかという問に対しては、彼らが多少過大評価されていたことは否めないでしょう。しかしながら、どんな対戦相手だったとしてもセントラルフロリダ大が25連勝を成し遂げたことは誰にでもできることではありませんし、そこは大いに評価されるべきです。

問題は今季チームを指揮した1年目のHCジョシュ・ハイペル(Josh Heupel)監督が昨季セントラルフロリダ大を無敗チームに仕立て上げたスコット・フロスト(Scott Frost、現ネブラスカ大)監督の作り上げた流れを今後も維持できるかどうかです。彼らが2000年代に「BCSキラー」と呼ばれたテキサスクリスチャン大(当時MWC)やボイジー州立大(MWC)のように毎年トップ10入りするようなチームになるには、今後はより良いリクルートを抱き込み所属するAACで敵なしとという状況を作り上げる必要があります。それは決して簡単なことではありません。

そしてルイジアナ州立大は2013年以来の10勝シーズンを達成。今季2期目のエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督を起用した大学側としては2016年度シーズン途中にレス・マイルズ監督(Les Miles、新カンザス監督)を解雇した決断を正当化することが出来ています。そして今季1番の収穫はオハイオ州立大からの転校生であるQBバロウを受け入れたことです。ここ最近のルイジアナ州立大のQBで言えばパサーとして最も能力の高いバロウの存在は大変貴重なものです。彼はあと1年プレー資格を残しており、次シーズンのルイジアナ州立大こそ同じSEC西地区所属の王者・アラバマ大を脅かすチームとなることでしょう。

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