NFLで期待を大きく裏切った「ドラフトバスト」たち① - ANY GIVEN SATURDAY

NFLで期待を大きく裏切った「ドラフトバスト」たち①

NFLで期待を大きく裏切った「ドラフトバスト」たち①

春季トレーニングも終息を告げ、カレッジフットボール界もつかの間の静寂の時を迎えます。一方NFLではいよいよ来週ドラフトが行われるわけで、報道の過熱さもラストスパートとばかりにヒートアップしています。

個人的にはNFLドラフトはナショナルサイニングデーに次ぎ興味のないイベントなのですが、今回はこれまでのドラフトを振り返り、いかにこのドラフトの盛り上がりが意味のないものかを勝手に検証したいと思います。

ドラフトバスト(Draft Bust)」という言葉があります。これは大学でのプレーを高く評価されてドラフトされたのにもかかわらず、それに全く見合った働きをしなかった、非常に「残念」な選手たちのことを指す言葉です。

ドラフトは一種の「賭け」です。いかにカレッジで良い評価を得てもそれが必ずしもプロレベルで通用するという保証はありません。カレッジフットボール界の最高峰アワードであるハイズマントロフィーを獲得した選手ですらNFLで全く活躍できなかったという例は山ほどあります。

これから数回にわたり、そんな「ドラフトバスト」たちを取り上げて、いかにドラフトでもてはやされてもそれは意味のないことだということを見ていきたいと思います。今回はワースト10入りは間逃れたものの彼ら10人に劣らない「バスト」ぶりを発揮した選手達を紹介したいと思います。

ブレア・トーマス | ペンシルバニア州立大 | RB

1990年ドラフト | 第1巡目第2位 | ニューヨークジェッツ

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ペンステートでスターだったブレア・トーマス(Blair Thomas)でしたが、ドラフト先のニューヨークジェッツでは4年間で奪ったTDの数はたったの7つ。期待された働きをすることが出来ませんでした。この年のドラフトではダラスカウボーイズが後に殿堂入りを果たすエミット・スミスを引き当てたことを考えると紙一重だったと言えますが、逆にいうと今日までつづくジェッツのドラフト眼のなさの初期症状だったのかもしれません。


スティーブ・エムトマン | ワシントン大 | DE

1992年ドラフト | 第1巡目第2位 | インディアナポリスコルツ

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ワシントン大でのプレーを評価され1994年の目玉としてインディアナポリスコルツにトップでドラフトされたスティーブ・エムトマン(Steve Emtman)。しかし1年目の9試合目に膝に大けがを負い、其れ以来怪我に悩まされることになります。結果的に完全復活することは出来ず、プロ生活3年間でプレー出来たのはたったの3試合でした。未然に防げない怪我はどうしようもありませんが、第1巡目第1位としてはあまりにも割が合わないドラフトピックとなったのでした。


リック・ミラー | ノートルダム大 | QB

1993年ドラフト | 第1巡目第2位 | シアトルシーホークス

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ノートルダム大での素晴らしい活躍を評価され、「ジョー・モンタナの再来」とまで言われたリック・ミラー(Rick Mirer)でしたが、シアトルシーホークスでの4年間では41TDに56INTと「インターセプションパス製造機」と化し、さらに悪いことにはシカゴベアーズが自身の1997年ドラフトの第1巡目権利と引き換えにシアトルシーホークスからミラーをトレードで獲得しましたが、シカゴでは結局先発の座を射止めることは出来ませんでした。


チャールズ・ロジャース | ミシガン州立大 | WR

2003年ドラフト | 第1巡目第2位 | デトロイトライオンズ

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ミシガン州立大ではその年のトップWRに送られるビレンティコフ賞を受賞し、そのタレントはランディ・モスと比較されるほどだったチャールズ・ロジャース(Charles Rogers)。第1巡目第2位でデトロイトライオンズ入りしたロジャースでしたが、鎖骨を折る怪我を負い最初の2年間での出場試合数はたったの9試合でした。2005年には禁止薬物摂取の疑いで4年間の試合出場禁止処分となり、その1年後にはライオンズを解雇。そして2009年には飲酒運転の末刑務所入りするという転落人生をおくるのでした。


ヴィンス・ヤング | テキサス大 | QB

2006年ドラフト | 第1巡目第3位 | テネシータイタンズ

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得意の機動力でカレッジフットボール界を魅了しナショナルタイトルという偉業を引っさげてNFL入りしたヴィンス・ヤング(Vince Young)。初年度にはルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど華々しいデビューを飾りましたが、その栄華も長くは続かず、また彼の態度の悪さもあり、行く先々で長続きせずそのままひっそりとプロ生活を終えました。

マット・ライナート | サザンカリフォルニア大 | QB

2006年ドラフト | 第1巡目第10位 | アリゾナカーディナルス

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ナショナルチャンピオンシップリング、そしてハイズマントロフィーというカレッジフットボーラーにとって夢の二大アワードを手にしたマット・ライナート(Matt Leinart)。しかしその活躍もプロレベルでは通用せず、1年目はINTパスがTDを上回ってしまう醜態を見せ、其れ以降かれが先発QBに指名されることはありませんでした。2010年にカーディナルズから解雇されたライナーとはヒューストンテキサンズとオークランドレイダースに拾われましたが結局復活を果たすことはなりませんでした。上に挙げたヴィンス・ヤングが所属したテキサス大とのローズボウルでのナショナルチャンピオンシップゲームは今でも「世紀の一戦」と言われるほどの者ですが、その両チームのスターQBですらNFLでは長続きしなかったのです。

ヴァーノン・ゴルストン | オハイオ州立大 | DE

2008年ドラフト | 第1巡目第6位 | ニューヨークジェッツ

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オハイオ州立大での3年生と4年生シーズンでは1シーズン平均11QBサック以上という記録を打ち立て、苦戦するニューヨークジェッツディフェンスの救世主と期待されドラフトされたヴァーノン・ゴルストン(Vernon Gholston)でしたが、ジェッツではたったの1つのQBサックも奪うことが出来ず、これは1982年以来トップ10以内にドラフトされたDEとしては初の失態を犯してしまったのでした。

ジェイソン・スミス | ベイラー大 | OT

2009年ドラフト | 第1巡目第2位 | セントルイスラムズ

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この年のトップピックであったマット・スタフォード(Matt Stafford、ジョージア大→デトロイトライオンズ)に次ぐ総合2番手でセントルイスラムズにドラフトされたジェイソン・スミス(Jason Smith)は3300万ドル(約37億円)という破格の契約を結びましたが、ラムズでの出場試合数は26試合。その出来の悪さから2012年にはジェッツにトレードされその後もトレードを繰り返し結局現在フリーエージェント中。とにかく3300万ドルという契約金に到底見合う仕事をしなかったことが彼を「ドラフトバスト」にたらしめたのです。

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