元オレゴン大ヘッドコーチ、チップ・ケリー(Chip Kelly)氏が来シーズンにスポーツ専門局ESPNのカレッジフットボール解説者に就任することが分かりました。
近年のカレッジフットボール界でも随一の成功者であったケリー氏は2009年から2012年までオレゴン大を指揮。この間オレゴン大は46勝7敗、3年連続Pac-12カンファレンス優勝、2度のローズボウル出場に2011年度のBCSナショナルチャンピオンシップゲーム進出とたった4年間で敏腕コーチの名を確実なものにしました。
そして2013年度からはNFLの世界へ挑戦。フィラデルフィアイーグルスとサンフランシスコ49ersを渡り歩きましたが、プロでの3年間の戦績は28勝35敗と大学時代ほどの結果は残せず昨年のオフシーズンにサンフランシスコを1シーズンのみで解雇されてしまいました。
彼自身は大学に戻るつもりは無く、プロレベルでやっていきたいようで、1月にはジャクソンビルジャガーズのオフェンシブコーディネーターのポジションの面接を行いましたが、残念ながらこれを射止める事は出来ませんでした。一時はアラバマ大のオフェンシブコーディネーターに就任するのではないかと言う噂も立ちましたが、それは本人が否定していました。
ということで現在無職となっていたケリー氏でしたが、ESPNは彼のような知識に長けた人物を放っておく手は無いと解説者の席をオファー。ケリー氏も恐らく本望ではなかったでしょうが、無職でいるよりはいいということでこのオファーを快諾したのでしょう。
ケリー氏はまだ若い(53歳)ですから、この解説者の仕事は一時的なものとなるのでしょうが、その後の彼の動向も気になります。正直NFLでのチャンスはかなり少なくなってしまったと思われますので、その内またカレッジフットボール界で大暴れしてくれるのを期待したいです。