近年のカレッジフットボール界はエンターテイメント性が増し、また監督の間では1000万ドル(1ドル100円計算で約10億円)もの年収を手に入れる人も現れ、NIL(Name/Image/Likeness)の影響で学生アスリートも場合によっては多額の利益を手に入れることができるようになりました。そんな感じで羽振りが良いように見えるカレッジフットボールですが、ここ何年も下り坂な側面もあるようです。
というのも、昨年度のカレッジフットボール(FBS /フットボールボウルサブディビジョン)全体の観客動員数のアベレージが過去40年間で最低だったというのです。
昨年の平均観客動員数は3万9848人だったそうですが、これは3万4621人を記録した1981年以来のワースト記録だそうです。
またそれだけでなく過去7年間だけで見ると7年連続で観客動員数のアベレージ数は下降の一線を辿っているのだとか。
新型コロナウイルスの影響で観客の入場を著しく制限した2020年度の観客動員数は公式記録として残されていませんが、2019年と2021年との差だけを見てもかなりの落ち込みが確認され、パーセントでいうと3.93%の下落。これはカレッジフットボール史上最大の落ち込み度合いだったのだそうです。
10あるFBSカンファレンスでも7つのカンファレンスで観客数の減少が確認され、唯一上昇の気配が見られた「パワー5」勢はBig Tenカンファレンスのみ。SEC(サウスイースタンカンファレンス)はFBSにおいて最多の観客動員数アベレージを誇っていますが(7万2195人)、そのSECでも数字自体は5年連続の減少傾向にあるとのこと。
ちなみにBig Tenカンファレンスの他に観客動員数が増えたのはサンベルトカンファレンスとミッドアメリカンカンファレンス(MAC)。特にMACの上昇率は12.4パーセントということでこれは同カンファレンスにとって2006年以来の最多観客動員数を誇ります。
カレッジフットボール界全体でファンの入りが落ち込んでいるのは、テレビ放映並びにオンデマンドのストリーミングサービスが充実したことと、大画面のテレビが以前よりも手に入れやすくなったことでファンがスタジアムに足を運ばなくなったことが挙げられます。
当然熱狂的なファンは何があってもチケットを買って現場で試合を見に行くことでしょうが、家で家族や友達と集まって好きなものを飲み食いしながらワイワイする方が、狭いスタジアムのシートで時に汗をかきながら、また時に凍えながら試合観戦するよりも数倍気兼ねなく試合を楽しむことが出来ることも事実。
実際のところカレッジフットボールを放映するESPNは視聴者数は年々増加傾向にあるといいます。その伸び率は2021年は2020年と比べると19パーセントもあったそうです。
テレビの放映権で各大学並びにカンファレンスは莫大な利益を得ていますが、チケットの売り上げは大学に直結して転がり込んでくる収益です。もしもっとファンがスタジアムに試合を見にくることを望むならば、各大学はファンがスタジアムで観戦することに価値を見出せるような工夫をしなければならないでしょうね。
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— Any Given Saturday (@ags_football1) June 9, 2022
エンターテイメント性が増し、高額所得コーチやNILの影響で多額の利益を手に入れる学生アスリートも現れるようになり、近年のカレッジフットボール界は羽振りが良いように見えますがここ何年も下り坂な側面もあるようです。
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