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2017年度チームプレビュー
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オクラホマ大スーナーズ


昨年のオクラホマ大は開幕後早々にヒューストン大およびオハイオ州立大に敗れてシーズン序盤からカレッジフットボールプレーオフ(CFP)進出への夢が断たれてしまいましたが、その後は立て直しBig 12カンファレンスで史上初の9勝0敗という成績を残してリーグタイトルを獲得。ポストシーズンにて招待されたシュガーボウルでも対戦相手のアーバン大を圧倒。終わってみれば11勝2敗と二桁勝利を飾ることに成功したのでした。

しかし彼らのオフシーズンは波乱に満ちていました。まずはチームのキャプテンであり、ハイズマントロフィーファイナリストでもあったQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)が飲酒絡みで警察沙汰に。多くのファンたちの信頼を失墜させてしまいました。そしてオフシーズン最大の「事件」、ヘッドコーチだったボブ・ストゥープス(Bob Stoops)氏の電撃引退が発表されたのです。

ストゥープス氏は1999年にオクラホマ大監督に就任すると翌年の2000年度シーズンには早くも全米タイトルを獲得。以降再びナショナルタイトルを獲得ことはできませんでしたが、Big 12タイトルを多数獲得。2011年度から2014年度まではタイトルから遠ざかり、彼の指揮力に陰りが見え始めたかと言われましたが、2015年に再びカンファレンスの王座を奪還するとカレッジフットボールプレーオフにも進出。そして昨年度もリーグ2連覇を達成し、まだまだヘッドコーチとしてバリバリやるものだと誰もがおもっていました。そんな折の引退発表でしたから全米中の度肝をぬいたのです。

そのストゥープス氏が去ったあとの名門を任されたのがオフェンシブコーディネーターを2年間務めていたリンカーン・ライリー( Lincoln Riley)監督です。FBSで最年少監督となったライリー監督の初陣である今シーズンに多くの注目が集まります。

オフェンス

昨年のハイズマントロフィーファイナリストであるQBメイフィールドがチームに残留したのは確かに朗報です(既述の通り問題を起こしはしましたが)。しかしスキルポジションからはRBサマージャ・ペリン(Samaje Perine)、ジョー・ミクソン(Joe Mixon)、WRデイド・ウエストブルック(Dede Westbrook)という主力が相次いでプロ入りし、しかもプレシーズンキャンプ中にWRニック・バスキン(Nick Basquine)がアキレス腱断裂というシーズンを棒に振る大怪我を負ってしまいオフェンスにとってはかなりの痛手となっているはずです。

それでも悪い話だけではありません。というのも昨年のOLメンバー5人が皆揃って今季も健在であるからです。その中でもオーランド・ブラウン(Orlando Brown)、ベン・パワーズ(Ben Powers)、ボビー・イヴァンズ(Bobby Evans) の3人は将来プロでプレーすることになる選手です。

RB陣が一新し彼等の力が試されていない以上、メイフィールドにはWR陣のサポートがこれまで以上に必要となってくるでしょう。おそらく今年のオクラホマ大オフェンスはパスを多用してくることでしょうが、ロングレンジのパスを効果的にするためにはスクリーンなどのショートパスを織り交ぜなければなりません。これを確実にやってのけてくれる2番手、3番手のレシーバーがしっかり育つ必要があるといえます。


ディフェンス

今季のディフェンス陣は11人中約半分の5人が新顔ということで昨年とは全く違ったユニットになりそうです。

DL陣は4人とも全てが先発経験がない選手ばかり。4年生のD.J.ワード(D.J. Ward)とマット・ロマー(Matt Romar)は昨年サブ選手として合わせて45タックルを記録するなど試合経験はあります。この二人に合流してくると思われるのが2年生のネヴィル・ガリモア(Neville Gallimore)とマーク・ジャクソン・Jr.(Mark Jackson Jr.)です。どの選手も先発経験はないもののポテンシャルは高そうです。

LB陣もまた若い選手がベテランを追い越そうという気配。1年生のジョン・マイケル・テリー(Jon-Michael Terry)が昨年の先発エマニュエル・ビール(Emmanuel Beal)から先発の座を奪うと言われており、その他の昨年の先発LBであるオグボニア・オコロンコ(Ogbonnia Okoronkwo)とケイレブ・ケリー(Caleb Kelly)のバックアップを務めるのも1年生ばかり。

そして昨年チームのディフェンスの足を引っ張ったのがDB陣。パスディフェスで全米111位という不甲斐ない記録を残してしまった昨年のDB陣が、オクラホマ大がCFPに進出できなかった遠因だったという声も聞かれます。そんなDB陣ですが今年はオールカファレンス候補のジョーダン・トーマス(Jordan Thomas)、ジョーダン・パーカー(Jordan Parker)、スティーヴン・パーカー(Steven Parker)の3人が戻ってきます。昨年度の苦い経験を生かしさらなる飛躍を遂げていてほしいものです。

見どころ

オクラホマ大は2戦目に全米2位のオハイオ州立大とのアウェー戦が控えます。この試合は容易にはいかないでしょうが、これを過ぎればライバル・テキサス大との「レッドリバーの戦い」までは無難に白星を重ねることができるでしょう。

オクラホマ大にとって厳しいのはオハイオ州立大、カンザス州立大オクラホマ州立大というランクチームとの対決が全てアウェーであるという点です。ホームではもの凄い勝率を誇る彼らですが、遠征となると負ける確率が高くなる傾向にあるからです。

今季のオクラホマ大は穴がないとは言えないものの、それでもBig 12カンファレンスではトップチームと言えそうです。最大の敵はオクラホマ州立大となりそうですが、今年の力関係だとカウボーイズがスナーズから勝利を奪う確率が普段よりも高くなると言われるものの、それでもこのライバリーの歴史を振り返ればオクラホマ大が圧倒している(86勝18敗7分け)ので今年はどうなるでしょうか?

今シーズンはBig 12カンファレンス優勝決定戦が復活することになっており、おそらく彼らがこのタイトルゲームに進出することになるでしょう。そうなるとニューイヤーズ6ボウル、さらにはカレッジフットボールプレーオフ出場に向けて選考委員会たちにアピールするチャンスが増えることになります。そうなればそこまでの成績いかんでは彼らが再びメジャーボウルゲームに出場する可能性も高まります。

それらの全ての鍵を握るのは新HCのライリー監督です。チームのポテンシャルをすれば今季10勝は固いと思われますが、ヘッドコーチ未経験であるライリー監督の指揮官としてのポテンシャルはまだ未知数です。オフェンシブコーディネーターとしての腕が確かであることはすでに証明済みですから、あとは彼が名門オクラホマ大を率いることができるだけの器であるかどうかが今季試されることになりそうです。

2017年度スケジュール

9月2日
テキサス大エルパソ校
9月9日
オハイオ州立大
9月16日
トゥレーン大
9月23日
ベイラー大
10月7日
アイオワ州立大
10月14日
テキサス大**
10月21日
カンザス州立
10月28日
テキサス工科大
11月4日
オクラホマ州立大
11月11日
テキサスクリスチャン大
11月18日
カンザス大
11月25日
ウエストバージニア大
*太字はホーム **コットンボウル(テキサス州ダラス)

チーム情報

所在地
オクラホマ州ノーマン
所属カンファレンス
Big 12
ホームスタジア
メモリアルスタジアム
通算戦績
872勝321敗53分け
通算ボウルゲーム戦績
28勝20敗1分け
ヘッドコーチ
リンカーン・ライリー
0勝0敗(1年目)
【キャリア通算:0勝0敗】
前回全米優勝年度
1986年度
前回Big Ten優勝年度
2000年度
前回ボウルゲーム出場年度
2016年度(シュガーボウル)