今年度のカレッジフットボールが開幕して早くも2週間が経ち、全米ランキングも第3週目のリストが発表されました。これまで既にいくつかのチームが浮き沈みを繰り返していますのでそれを少し見てみましょう。
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第2週目
プレシーズントップ10チームの中で3位のオクラホマ大、5位のルイジアナ州立大、9位のテネシー大、10位のノートルダム大はそれぞれ開幕戦で土をつけトップ10から早くも脱落。オクラホマ大は14位、テネシー大は17位、ノートルダム大は18位、そして一番大きくランクを落としたルイジアナ州立大は21位にまで降格。
オクラホマ大の相手はプレシーズン15位のヒューストン大。予想を遥かにしのぐ強さを見せたヒューストン大に敗れたオクラホマ大が14位まで順位を落としたのは少し驚きました。格下アパラチアン州立大にホームでオーバータイムの末に辛くも逃げ切ったテネシー大はこの時点でプレシーズン9位は過大評価され過ぎという感が否めませんでした。
全米5位だったルイジアナ州立大はランク外のウィスコンシン大にいいところが無く敗れ、落ち幅では最大の16位ダウンとなる21位まで降下。RBレナード・フォーネット(Leonard Fournette)も怪我で失い、前途多難な出発となったのでした。
一方上記のチームを倒したチーム達はそれぞれ大きくランクを上げました。オクラホマ大を倒したヒューストン大は15位から6位へ、ルイジアナ州立大を倒したウィスコンシン大はランク外から一気に10位へ、そしてノートルダム大を倒したテキサス大もランク外から11位へ上昇してきました。テキサス大がトップ25入りを果たすのはチャーリー・ストロング(Charlie Strong)監督就任以来初となります。いよいよテキサス大完全復活といくのでしょうか。
その他の上位チームは順当に勝ち星を納める中、トップ10から4チームが転げ落ち、その代わりにトップ10入りを果たしたチームがヒューストン大とウィスコンシン大の他に8位のワシントン大と9位のジョージア大がいます。14位だったワシントン大はラトガース大に完勝し順位を6つ挙げ、また18位だったジョージア大は昨年躍進したノースカロライナ大に競り勝ち順位を9つ挙げトップ10入りを果たしました。新コーチ、カービー・スマート(Kirby Smart)監督のデビュー戦としてはまずまずの結果。今後が楽しみのスタートとなりました。
その他には全米16位のUCLAを破ったテキサスA&M大がランク外から20位に、そして元ジョージア大のヘッドコーチであるマーク・リクト(Mark Richt)監督が指揮を執るマイアミ大が25位に入ってきました。
第3週目
第1週目と違いビッグマッチアップがなかった第2週目でしたが、最新ランキングでは少しの変動が見られました。
最初に目につくのが第2位のクレムソン大が順位を2位から5位にまで落としたことです。クレムソン大は先週トロイ大と対戦。格下チームにも関わらず昨年のように大量得点できないばかりか、トロイ大に最後まで手こずり危うく負けるところでした。他のトップチームが順当に勝つ中で全米2位のチームとは思えない試合展開を披露してしまったクレムソン大は2位から転落。これは試合をみれば頷ける変動だといえます。昨年準優勝の肩書も長くは持ちませんでした。
9位のジョージア大も格下ニコルズ大に大苦戦。こちらもあわよくば負けてしまうかもしれないという展開でなんとか2点差で逃げ切りましたが、投票者たちの反応は正直なもので最新ランキングでは7つ順位を落とし16位に降下。
その他のチームはほぼ順当に勝ち星を重ね順位を少しずつ上げました。唯一ランクチームで敗れたのは15位のテキサスクリスチャン大。2つのオーバータームの末アーカンソー大に敗れ、結果最新ランキングではランク外に転げ落ちました。一方そのテキサスクリスチャン大を倒したアーカンソー大は24位にランクイン。返り咲いたフロリダ大(23位)も合わせるとこれでSECチームは8チームがランクインしたことになります。