フットボールボウルサブディビジョン（FBS）で最多勝利コーチとなるも、彼の元アシスタントコーチの性的男児虐待という大スキャンダルで、悲惨な最期を遂げたペンシルバニア州立大（ペンステート）元ヘッドコーチ、ジョー・パターノ（Joe Paterno）氏。そのスキャンダルの内容から全米中のパターノ氏への見方は間逆になってしまいましたが、彼の下でプレーした卒業生達は未だ恩師を慕っているようです。
このスキャンダル（元アシスタントコーチ、ジェリー・サンダスキー氏が長年にわたって性的幼児虐待を行うも、パターノ氏並びにペンステートが適切な行動を起こさなかったと言う事件）が明るみに出てパターノ氏が解雇された際に、ペンステートのホームスタジアムであるビーバースタジアム前にあった彼の銅像も一緒に撤去されてしまいました。パターノ氏が解雇されて（氏は2ヶ月後に肺がんで死去）5年が経ちますが、今回200人以上の元選手達がこの銅像を元に戻すよう訴える署名活動を行いました。
また卒業生達はパターノ氏の未亡人であるスー・パターノさんへペンステート側から謝罪するよう求めています。彼らが出した発表ではスーさんへの謝罪は「長い事御座成りにされてきた人としての礼儀である」としています。
署名に参加した卒業生には1950年にプレーした人も含まれていると言う事で、どんなに全米からの目が冷たくなろうとも、パターノ氏をいまだ慕う人たちがおり、それがさらにこのスキャンダルの残念さを物語ってくれます。
