今季5勝7敗でボウルゲーム出場を逃すことになってしまったサザンカリフォルニア大。昨年9年ぶりにカンファレンスタイトルを獲得した彼らはクレイ・ヘルトン(Clay Helton)監督のもと復活の兆しを見せたかに思われましたが、今年は真逆の結果となりファンの絶望感を察してしまいます。それに伴いヘルトン監督解雇を求める声が高まっていましたが、USCの体育局長であるリン・スワン(Lynn Swann)氏はヘルトン監督の残留を明言しました。
最終戦のノートルダム大戦に臨むヘルトン監督
今年はオフェンシブコーディネーターだったティー・マーティン(Tee Martin、元テネシー大QB)氏からプレーコーリングの仕事を取り上げて自らがオフェンスの指揮を執るなどテコ入れを図ってきましたが、昨年のスターQBサム・ダーノルド(Sam Darnold、現ニューヨークジェッツ)、RBロナルド・ジョーンズ(Ronald Jones II、現タンパベイバッカニアーズ)などの主力選手が抜けたこともありますが、そういったタレント選手が抜けたゆえにヘルトン監督の手腕が問われるシーズンとなっていました。
そこに来てこの不信。もちろん今年3季目であり、昨年カンファレンスチャンプにもなっているという事実もありますから、今年が5勝7敗という惨敗シーズンに終わったからと言って即解雇、というのは話が行き過ぎていると思います。ただ、今年のUSCを見ているとこの先ヘルトン監督で大丈夫なのか?と思わざるを得ません。実際彼の起用が決まった際にはUSCというハイプロファイルなプログラムを率いるに足る人物なのか、とちょっと疑問を感じていました。
ヘルトン監督解雇を懇願するファンがセスナを飛ばしてメッセージ
今年はクビにならずに済みましたが、その理由は契約途中で解雇した場合に発生する、ヘルトン監督へ支払わなければならないバイアウト費が2000万ドル(約20億円)にも上ることがネックになったともいわれています。どちらにせよ来年もファンや関係者を満足させる結果を残せなければヘルトン監督の監督の椅子はなくなっているかもしれません。
因みにヘルトン監督は前述のマーティン氏を今週解雇。その後釜にはつい先刻このサイトでもお伝えしたようにテキサス工科大を解雇となったクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)氏の名前も上がっているようです。