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これまでのニュース【11月19日】

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カンザス大が新監督にマイルズ氏起用を正式に発表

もうすでにこのサイトでも紹介してきましたが、カンザス大が新監督に元ルイジアナ州立大監督のレス・マイルズ(Les Miles)氏が就任することを正式に発表しました。

カンザス大はシーズン中にも関わらずデヴィッド・ビーティ(David Beaty)監督を今年限りで解雇することをすでに発表しました。以来数名の新監督候補にアプローチをしていたそうですが、最大のターゲットはマイルズ氏だと言われてきました。そしてそれが今回現実のものとなったのです。

以下がマイルズ氏に白羽の矢を立てたカンザス大体育局長(AD)ジェフ・ロング(Jeff Long)氏のコメントです。

「新監督サーチにおいて我々が探していた人物とはこれまでチームをフィールド内外で成功に導いてきた経験豊富な監督でした。レス・マイルズは我々がまさに探していた理想像にピッタリと当てはまる人物です。全米レベルで知れ渡るリクルーティング術をもち、選手たちがついていきたいと思わせる理想のコーチです。彼ならば現在の我々の負のサイクルを断ち切り、強いチームに生まれ変えてくれることでしょう。」

同じくコメントを発表したマイルズ新監督の声明。

「この度カンザス大が私にフットボール部の新監督になるチャンスを与えてくれた大学各所の皆様に大変感謝し、身が引き締まる思いです。我々は素晴らしいコーチ陣と学生アスリートと共に必ずカンザス大フットボール部に栄光をもたらします。我々家族ともどもカンザス大ファミリーの仲間入りができるのを楽しみにしています。」

マイルズ氏は2016年度シーズン途中にルイジアナ州立大から解雇されて以来現場を離れていますが、12年間(実質的には11年と4試合)のルイジアナ州立大での戦績は114勝34敗。2007年と2011年にはSECチャンピオンに、そして2007年には全米制覇も成し遂げたことのある敏腕コーチです。ちなみにカンザス大は男子バスケットボール部も強豪であることで有名ですが、マイルズ氏が同大に加入したことでNCAA1部所属の大学においてカンザス大が唯一フットボールと男子バスケでナショナルチャンプになったことのある監督を擁する大学になったということです。

ルイジアナ州立大以前にはカンザス大と同じBig 12カンファレンス所属のオクラホマ州立大で4年間監督を務めた経験もあり、同カンファレンスにおいてもルーキーというわけではなく大まなか勢力図なども頭のなかにまだ入っていることでしょう。

今回の契約は5年契約で1年間の年俸は約270万ドル(1ドル100円計算で約2億7千万円)だそうです。

非常にキャラの濃いマイルズ氏が現場復帰してくれるのはファンとしては非常に嬉しい限りです。しかしだからといってカンザス大が強豪チームの仲間入りを将来的に果たせるかどうかは保証されていません。いい選手をカンザス大という弱小チームに連れてくるような土壌を作るには時間がかかります。カレッジフットボールのチーム育成において半分以上の比重を占めていると言っても過言ではないのがリクルーティング。Big 12にはオクラホマ大、オクラホマ州立大、テキサス大、さらに新興勢力のアイオワ州立大、ウエストバージニア大などおり、彼らとリクルーティングバトルでやりあうには相当の努力とコネが必要です。とにかく3年は黙ってマイルズ新監督のお手並みを拝見するというぐらいの心持ちが必要になると思います。


コロラド大がマッキンタイヤー監督を解雇

先週ユタ大に敗れ5勝6敗とし、ボウルゲーム出場資格である6勝まであと1勝という切羽詰まった状況に追い込まれたコロラド大。現在5連敗中で流れ的にもいいところがまったくない彼らですが、その責任を取らせる形で大学側はマイク・マッキンタイヤー(Mike MacIntyre)監督を解雇することを発表しました。コロラド大はシーズンフィナーレのカリフォルニア大戦をボウルゲーム出場をかけて戦うことになりますが、マッキンタイヤー監督はこの試合を指揮することは無いということです。

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今回チームを去ることになったマイク・マッキンタイヤー監督

2013年に監督に就任したマッキンタイヤー監督は最初の3シーズンすべてを負け越しましたが、2016年には10勝4敗とし、Pac-12南地区を制してカンファレンス優勝決定戦にも進出(ワシントン大に41対10で敗退)。この年は全米ランキングで最高9位にまで上昇し、マッキンタイヤー監督自身は最優秀監督賞も授与されたほどの特別なシーズンとなりました。

いよいよ強いコロラド大が完全復活したかと思われましたが、昨年は5勝7敗と再び負け越し、今年も前述のように負け越しの危機が迫る状況になっています。2016年度シーズンがまるで幻のものだったかのような6年間のコロラド大での監督業に終止符を打つことになったのです。2年前には最優秀監督賞を頂いたのにその2年後には解雇になってしまうというこの厳しいカレッジフットボールの現実です。

因みにまだ契約途中での解雇なのでコロラド大は2021年までに総額1030万ドル(10億3千万円)のバイアウトをマッキンタイヤー監督に支払うことになります。

必死なバージニア工科大

36年連続ボウルゲーム出場記録が途絶えるかもしれないという瀬戸際に立たされているのが今季絶不調のフロリダ州立大。彼らは何とか先週末ボストンカレッジに勝ってその記録更新への望みを今週末のフロリダ大戦までつなぎ留めました。そして同じACC所属のバージニア工科大も実はフロリダ州立大と似たような状況に置かれています。

現在4勝5敗のバージニア工科大はボウルゲーム出場資格の6勝まであと2勝必要です。しかし彼は今年9月に米東部を襲ったハリケーン・フローレンスのせいでイーストカロライナ大との試合がキャンセルされたため、残すはバージニア大との試合のみとなってしまいました。ですからたとえバージニア大に勝っても彼らは6勝に手が届かない・・・というのが現在の状況。もしそうなれば27年連続ボウルゲーム出場記録が途切れることになってしまいます。

そこで彼らはキャンセルされた試合の埋め合わせの試合相手を探しており、同じくハリケーンの影響で試合を一つキャンセルしたマーシャル大との試合を組む方向で話を進めているらしいのです。しかしこれには条件が。

というのももし今週末彼らがバージニア大に勝った場合のみ試合をするということ。つまり、負けた場合はマーシャル大と試合をしようがしまいがボウルゲームには出場できなくなるからだそうです。まさにボウルゲーム出場資格を確保するためだけの試合です。ボウルゲーム出場は確かに大きな意味を持ちますが、バージニア工科大ほどのチームがここまでやるとは、「必死かっ!」と叫びたくなります(笑)。

今年の彼らの出来は予想を裏切る残念なものであり、それを受け入れてバージニア大との試合の結果如何によらずボウルゲームには出場しないと言ってくれたほうが屑うくて格好いいとおもうんですが・・・。

因みにマーシャル大にはこのマッチメーク費としてもし実際に試合をした場合には30万ドル(3000万円)、試合をしなかった場合でも話に乗ってくれたということで10万ドル(1000万円)を受け取ることになっています。マーシャル大にとってはどちらに転んでもいい話です。懐具合だけは太っ腹なバージニア工科大でした。

ハーバード大ダーリントンの真実

先日ハーバード大のRBデヴィン・ダーリントン(Devin Darrington)がTDランの途中で対戦相手のイェール大選手に中指を突き立てたことでTDを取り消されてしまったという話を紹介しました。しかし実は真実は違っていたようで、それは下の写真を見てもらえれば一目瞭然だと思います。

突き立てていたのは中指ではなくて人差し指だったんですね。これでダーリントンの名誉は守られそうです。

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