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これまでのニュース【11月7日】

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カンザス大ビーティ監督が解雇へ

今年4年目を迎えるカンザス大デヴィッド・ビーティ(David Beaty)監督ですが、これまで通算6勝39敗、カンファレンスレコードは1勝26敗という不甲斐ない結果しか残せていませんでしたが、それを受けて体育局長(AD)のジェフ・ロング(Jeff Long)氏はシーズン途中ながらビーティ監督を今季限りで解雇することを決断しました。

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今季限りで解雇となったビーティ監督
 

シーズン開幕前にロング氏が新ADに就任した時点でビーティ監督の進退は決まっていたも同然でしたので特別驚くことでもありませんが、やはりシーズンが終わる前に解雇を宣言されるというのはビーティ監督の心情を察してしまいます。もっとも今年のカンザス大はこれまで3勝6敗でビーティ監督下のチームとしてはベストレコードを記録しています。トータル連敗記録、アウェー連敗記録、Big 12戦連敗記録をそれぞれ阻止したことで今年のカンザス大はいつもとは違うという印象をうけていましたが、それだけではビーティ監督の首をつなぐには至らなかったようです。

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何と言ってもカンザス大フットボール部のファン離れは深刻で、先週のアイオワ州立大戦での観客動員数はたったの1万5000人。しかもそのうち半分がアイオワ州立大のファンだったというのですから、いかに大学の稼ぎ頭が男子バスケットボール部だからといって、この状況を放っておくわけには行かなかったわけです。もっとも何がおきていてもロング氏がビーティ監督に見切りをつけようとしていた「出来レース」だった可能性も高いですが。

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そして現在ビーティ監督の後釜最有力候補に挙げられているのが元ルイジアナ州立大監督で現在まで現場復帰を熱望しているレス・マイルズ(Les Miles)氏です。

ルイジアナ州立大で2007年にナショナルタイトルを獲得したことでも知られるマイルズ監督ですが、カンザス大が所属するBig 12カンファレンスとも縁がある人物でもあります。というのもルイジアナ州立大監督に就任する前にはBig 12のオクラホマ州立大で4年間指揮していた過去があるからです。

ルイジアナ州立大での通算戦績は114勝34敗。12年在籍したうちすべてのシーズンでボウルゲームに出場するなど腕は確かなコーチです。コーチとしての手腕、カリスマ性、リクルーティング力、その他もろもろを考えればマイルズ監督は適任なような気もします。彼自身も興味を示しているらしいですが、一方でカンザス大フットボールで成功をおさめることの難しさがあるのも事実。特にチーム育成の上で欠かすことが出来ないリクルーティング戦争でカンザス大にアドバンテージがないのは大きなマイナス点です。

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失敗するかもしれないリスクを犯してマイルズ監督がカンザス大で現場復帰を果たすのかは微妙なところ。かつて現場復帰に関してマイルズ監督はナショナルタイトルを狙えるチームでの復帰を希望すると話していたこともあります。カンザス大がそのチームに値するとはお世辞にも言えません。

マイルズ監督の他には現アラバマ大QBコーチのダン・イノス(Dan Enos)氏も次期監督候補に上がっているという報道もされています。彼は現在ハイズマントロフィーレースで独走中のトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)のコーチであり、ロング氏がかつてADを務めていたアーカンソー大で2016年から2年間オフェンシブコーディネーターを務めていた人物。ロング氏とのつながりもあり彼に白羽の矢が立つ理由もあります。

果たして誰がカンザス大の再建を託されるのか?そしてそもそもカンザス大の再建は可能なのか?今後の動向が気になるところです。


次期ブラウンズ監督にライリー監督?

先日NFLクリーブランドブラウンズヒュー・ジャクソン(Hue Jackson)監督を解雇しましたが、その後釜にオクラホマ大リンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督の名前が上がったようです。が、その噂をライリー監督自身が一蹴。ただ「今は興味はまったくない」と将来的にNFL入りの話があったときのプロ入りの可能性を匂わせました。

なぜライリー監督かといえばブラウンズのQBは昨年までオクラホマ大でプレーしたベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)であるからに他ありません。2015年からオクラホマ大でオフェンシブコーディネーターを務めたライリー監督はメイフィールドのカレッジキャリアを傍で支えた人物。ブラウンズにとってメイフィールドが将来を担うQBに成長するのを願っていることでしょうから、その育成の意味も兼ねてライリー監督の名前が次期HC候補に挙げられたとしても不思議ではありません。

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メイフィールドとライリー監督
 

ただライリー監督自身はプロ経験が全くない人物ですので、本当に実現するかどうかは今後の彼のオクラホマ大での活躍次第というところでしょうか。

ルイビル大の懐事情

現在所属するACCで0勝6敗、総合成績でも2勝7敗と全く冴えないルイビル大。このチームは2016年と2017年にはスターQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson、現ボルティモアレイヴンズ)を擁してプレーオフ進出レースで争ったこともあるチームです。しかしジャクソンが去った今年、チームのパワーダウンは歴然でその批判の目は自ずとボビー・ペトリノ(Bobby Petrino)監督に向けられます。

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ルイビル大のペトリノ監督
 

しかし2021年まで監督契約を結んでいるペトリの監督を契約途中で解雇するにはルイビル大はバイアウト費として1400万ドル(1ドル100円計算で約14億円)をペトリノ監督に支払わなければならないのです。そして大学側は「うちにそんな大金を払う余裕はない」とペトリノ監督を契約途中で解雇する可能性を否定しました。

本当に解雇しないとしてこのままルイビル大が下降の一途を辿るとなると、ルイビル大ファンはあと3年現状で我慢しなければならないということになります。果たしてペトリノ監督の運命はいかに?

UABがボウルゲーム出場資格を獲得

アラバマ大バーミンガム校(UAB)は2014年度を最後に財政難のためフットボール部を廃部にする決定をくだしました。しかし卒業生やファンたちの部存続の声に押され廃部を撤回。しかし2015年度と2016年度はチームを輩出せず実質休部の状態に置かれていました。

2014年度に新監督として就任していたビル・クラーク(Bill Clark)監督は就任後たった1年でチームが廃部の危機に陥るという悪運に見舞われますが、休部中だった2年間残された選手たちを見捨てること無く練習に励み、ついに2017年度チームが復帰するとその年8勝5敗という予想を大幅に上回る好記録を残し、バハマボウルにも出場を果たしました。

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UABのクラーク監督
 

そして今年もその快進撃は続き、今のところ8勝1敗で所属するカンファレンスUSAでは唯一のカンファレンスレコード無敗を誇っています。またホーム戦は今のところ昨年から数えて10連勝中。8勝1敗という成績も部史上ベストスタート。当然今年もボウルゲーム出場資格を獲得していますが(6勝以上しているため)、これで昨年に続き2年連続のポストシーズンゲームが確定となり、これもチームにとって初めての偉業となります。

カンファレンスUSAの西地区で1位のUABはこのまま地区を制してタイトルゲームで勝ちカンファレンス優勝を果たすことが出来ればこれも創部史上初の出来事となります。ちょっと前に廃部の危機に追い込まれたチームとは思えない快進撃ですよね。

アーミーの超地上戦力!

今では絶滅の危機に瀕している、ランプレーを中心にデザインされているトリプルオプションフットボール。現在も未だに使用しているチームはジョージア工科大オハイオ大海軍士官学校空軍士官学校など少数のみとなってしまいました。

そんな中、陸軍士官学校(アーミー)もまたトリプルオプションの使い手チームですが、今年オクラホマ大での試合でもうちょっとで大金星を奪えるところまで相手を苦しめるほど善戦しました。この試合では得意のランアタックで試合の主導権を握り、ボール所有率でオクラホマ大を遥かに上回りました。ジリジリとファーストダウンを奪って時間を削りながら敵陣内へ切り込むため、自ずと自身の攻撃時間が増え、逆に相手の攻撃チャンスを減らすことが出来るという利点があるのです。

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その陸軍士官学校は先週対戦した空軍士官学校との試合の最初のドライブで凄いオフェンスを見せつけてくれました。というのも自陣25ヤードからの攻撃でTDを奪うまでなんと21回ものプレーを費やしたのです。もっと凄いのはこの21回のプレーで浪費した攻撃時間が12分55秒。たったの1回のドライブで第1Qの大半を使ったのです。おまけに自ら犯したペナルティーのお陰(?)で実際に記録したヤードは119ヤードととんでもないドライブを見せてくれたのです。

因みにNCAAの記録によると、これまで記録された最長のドライブは2004年のエメラルドボウルで海軍士官学校が残した14分26秒(26回の攻撃)だそうです。相手オフェンスはまさに1Q分待ちぼうけを食らったことになります。

空軍士官学校のマスコットが誘拐される?

たった今紹介した陸軍士官学校空軍士官学校の試合にて、陸軍士官学校の生徒が空軍士官学校のマスコットであるハヤブサ(ファルコン)のアローラが誘拐し、木箱に閉じ込めるというイタズラをしでかしたのですが、アローラが木箱で暴れまくり傷だらけになったせいで彼女の命にも関わる症状にまで陥っていました。

しかし獣医の懸命の治療によりアローラは元気に回復。元通り飛び回れるようになるそうです。

また陸軍士官学校側も自身の生徒が犯した悪行を空軍士官学校側に謝罪する声明を発表しました。かつてカレッジフットボール界では相手のマスコットを盗むというイタズラは比較的頻繁に行われていたようです。しかしそれは何十年も前の話。こんなことこのご時世にやって許されるはずがありません。誘拐した生徒(選手ではないようです)はちょっとした遊びのつもりだったのかもしれませんが、おそらくそれを後悔するような罰を受けていることでしょうね。

アラバマ大が900勝目を挙げる

先週ルイジアナ州立大との大一番に29対0と快勝したアラバマ大ですが、この勝利で彼らの通算勝利数が900勝の大台に乗りました。現在900勝以上しているチームはミシガン大(951勝)、オハイオ州立大(906勝)、テキサス大(904勝)、そしてアラバマ大とたった4チームしかいません。錚々たる顔ぶれですよね。

因みに現在900勝目に近づいている他のチームはネブラスカ大(895勝)、ノートルダム大(894勝)、オクラホマ大(892勝)、ペンシルバニア州立大(884勝)などの老舗チームたちです。ノートルダム大は元々900勝以上を挙げていましたが、ちょうど今年、2012年から13年に渡って行われていた学業面でのスキャンダルのせいで21勝分が記録から抹消されてしまい、900勝を下回ってしまいました。

【関連記事】ノートルダム大の21勝剥奪が確定へ

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