今年の6月13日、カリフォルニア大に今年から入学予定だったLBクリス・ファティルア(Chris Fatilua)が脊髄損傷という重症を負い、長期の治療を余儀なくされるというアクシデントが起きました。命にも関わるという大手術を乗り越え、現在ファティルアはコロラド州にある施設でリハビリに励んでいるところです。
実際にどこまで状況が悪いのかは分かっていませんが、怪我からの復帰が長引くことは明らかであり、フットボールをプレーできるかどうかも分かっていません。しかもおそらくこの怪我の治療やリハビリにかかる費用も長い目で見れば彼の家族には大きな負担にもなることでしょう。
そこで立ち上がったのが「カレッジフットボールアシスタンス基金(College Football Assistance Fund=CFAF)」という団体です。
2010年に設立されたCFAFは、大学のコーチや大学関係者たち、更にはボウルゲームの経営陣たちが、大きな怪我を負ってしまった選手を助けるために経済支援を行うのが目的で、今回は彼らがファティルアと彼の家族に1万ドル(1ドル100円計算で100万円)を贈ったのです。
今後ファティルアの回復の道のり、さらにはアメリカの高額な医療サービスのことを考えれば1万ドルという金額は僅かなものかもしれません。しかしまだ大学に入ってもいないファティルアに援助をしようと立ち上がったCFAFの行動が素晴らしいですね。カリフォルニア大も今後彼がチームでプレーできるかどうかも分かりませんが、それでもカリフォルニア大に進学することを決めていたファティルアと彼の家族に出来る限りの支援を行うとも表明しています。
とにかくファティルアにはフットボール云々よりも今後最低限生活していけるまで回復してくれることを祈るばかりです。