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ベイラー大のトレーニング事情

ベイラー大のトレーニング事情

ベイラー大フットボール部が使用するウエイトルームの片隅に存在するのが「アスレティックパフォーマンス部門」です。ここはトレーニングをより科学的に分析しているところです。

トレーニングの一貫として走ったり、筋トレをしたり、トレーニングを積んだりするのはどのチームでもしていることです。これは言わばトラディショナルな方法での選手の鍛え方と言えます。しかしベイラー大では選手をいかに上達させるかという糸口を最先端の科学に委ねようと様々な方法をテストしています。その一つに「オメガウェーブ」と言われるものがあります。これは選手の心拍数や選手がどれだけフィットしているかをトラッキングできると言われる代物です。選手達はGPSモニターを背中に装着しそれによりどれだけの距離をどれ位のスピードで移動したかなどを随時測定するのです。

この「オメガウェーブ」などによってトレーニングスタッフは選手一人一人にマッチしたトレーニングプランを作成するのです。この様にベイラー大では最新の論理や器具で選手の特徴に合致する方法を模索していますが、彼らはさらにそのレベルを掘り下げようとしています。選手のDNAの解析です。

ベイラー大はアスレティジェン(Athletigen)というパフォーマンス系の組織とタッグを組み、遺伝子レベルから選手に合ったトレーニング方法を導きだす手法に着手しました。今年初旬から始まったこのプロジェクトのゴールは、様々な選手の遺伝子情報からスポーツパフォーマンス、体調管理、そして安全性を高めようということです。

このプロジェクトではまず選手の唾液からDNAを採取しそれをアスレティジェンが解析します。そしてその解析を元に身体能力が秀でている遺伝子情報を解き明かすのです。この解析からはさらに栄養状態から怪我の確率が高くなっているかなどの情報も明らかになる可能性があると言います。

エリートアスリートのDNAを解析するとACTN3と呼ばれるプロテインが多く含まれているらしいのですが、アスレティジェンとベイラー大スタッフはこのACTN3が選手の最大限の力を引き出すためのトレーニングを編み出す上で重要な情報だと考えています。なぜならこの数字とダッシュ力やパワーが非常に深く関わっていると言われているからです。
プロジェクト自体はまだ試験段階ですが、ベイラー大はこの情報が選手としてだけでなくその後の人生においても活用出来るものであると信じています。この情報からは選手個々の遺伝子レベルでの身体能力のポテンシャルを知ることが出来るだけでなく、健康状態やリスクなどを知ることが出来るからです。

これまでも様々な最新技術を取り入れて来たベイラー大フットボール部のトレーニングスタッフから見れば、DNAの情報は数あるデータの一部でしかありません。しかしこれらのデータが今後増えていくことによってひょっとしたらこの手法が他のライバルチームとの差を分ける切り札になる・・・かもしれません。

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