7位:ボブ・ストゥープス(Bob Stoops)- オクラホマ大
オクラホマ大ヘッドコーチ、ボブ・ストゥープス監督もまた以前書いた「長期政権を担うヘッドコーチ」シリーズで登場しました。読んで頂ければお分かりの通り、ストュープス監督は現在のところ同一チームでの監督歴が最長という肩書きを持っています。
1998年12月にオクラホマ大にやって来たストュープス監督はこれまで4度ナショナルチャンピオンシップゲームにチームを導き、その内1度全米制覇を遂げています(2000年)。オクラホマ大での17年間で二桁勝利を挙げられなかったのはたったの4度。そして今のところまだ負け越しシーズンを味わっていません。彼のオクラホマ大での全戦績は179勝46敗ですが、もっと驚くべき事は所属するBig 12カンファレンス内の勝敗はなんと112対29と圧倒的な強さを誇ってきました。リクルーティングでは全米で5本の指に入るかと問われればちょっと分かりませんが、それでもコンスタントに才能のある選手を引き抜くことに成功してきました。またストュープス監督下で鍛えられた卒業生のうち実に77名の選手がNFLのドラフトでいずれかのチームに選ばれていきました。
2014年に8勝5敗とオクラホマ大の水準としては許されがたい成績を残してしまい、その解決法としてストュープス監督はオフェンシブコーチ陣を一新。この大鉈の一振りが功を奏し昨シーズンはカンファレンスタイトルをゲット、プレーオフに進出も決めました。長い事同じ場所でコーチをしていれば変化を疎ましく思ったりする人もいる事でしょうが、時に大英断を下す事も出来る肝っ玉を持った監督、それがボブ・ストゥープス氏であります。
ナショナルタイトルを2000年に獲ってから長い事その栄光から遠ざかっています。オクラホマ大ファンもそろそろしびれを切らす頃かもしれません。しかしだからといってストュープス監督に取って代わる事の出来る監督がいるとも思えません。
【注:ストゥープス監督は2017年度シーズン開幕前に引退を表明しました】