テキサス工科大の荒治療

テキサス工科大の昨年度の5勝7敗という成績はファンのみならずテキサス工科大に関わる全ての人にとって非常に残念なものでした。どのチームも皆勝ち越しシーズンを目指すわけですが、それだけでなくカンファレンスチャンピオン、そしてその上にあるプレーオフ進出を目標にしてオフシーズンから厳しいトレーニングを積んでいるわけです。それが実を結ばなければ、誰でも悔しがるし来年こそはと気合を入れ直すことでしょう。テキサス工科大も来年こそはと意気込んでいることでしょうが、ヘッドコーチのクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)監督は来季への再建のためにまずは選手の精神的なところから鍛え直すことにしたようです。

というのもキングスバリー監督はテキサス工科大のロゴを身にまとうことを禁じたのです。

選手だけでなくチームの関係者は誰一人としてロゴ入りのギアを使用することを許されないばかりか、チーム施設のどこを探してもこのロゴをめにすることは出来ないそうです。

「私たちはテキサス工科大でプレーすることを夢見てここにやってきたのです。でもその象徴でもあるロゴを身につけることが出来ないこの状況は本当に情けないです。」とはWRのキャメロン・バットソン(Cameron Batson)です。

テキサス工科大キングスバリー監督のメッセージは、「誇りある同チームのロゴを纏うにはその資格を自らの手で掴み取らなければならない。そして今現在その資格を持つものは誰もいない。だからチームに関わるすべての人間は自分が胸を張ってチームを代表するものだと言えるまでロゴを纏うことを禁止する。」というものです。

バットソンら選手たちはキングスバリー監督のメッセージを汲み取り、再び自分たちが誇り高きテキサス工科大の選手であることを胸を張ってアピールできるよう心を入れ替えて必死にトレーニングに打ちこんでいるということです。

もちろん施設にあるロゴをすべて覆い隠すことはできませんが、少なくとも選手たちはこれまでのようにチームから配給されたギアを堂々と着てキャンパスを練り歩くことは出来なくなるでしょう。いろいろなものを大人たちにセッティングしてもらい、もてはやされることで天狗になるカレッジフットボール選手は全米でも数え切れないくらいいることでしょう。そうやって与えられることに慣れてしまった選手たちの甘えた心をキングスバリー監督はショック療法で叩き直すつもりなのです。果たしてこの荒治療は後を奏すでしょうか?